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2009年11月27日金曜日

国内産無農薬綿でエコデニム生産へ

ポイント:
オーガニックコットンを国産しているとは知らなかった。
高付加価値製品の生産に期待したい。

無農薬綿でエコデニム生産へ
中国新聞 地域ニュース: 09/10/20

 デニム糸の染色を手掛ける坂本デニム(福山市神辺町)は19日、本社敷地内の約1アールで5月から無農薬栽培してきた綿花の収穫をした。今年採れた種を使って、備後、備中地方の耕作放棄地などを活用して栽培面積を広げる計画という。将来は「備州綿」と名付けて、オーガニックジーンズを生産する。

収穫した綿は、大正紡績(大阪府阪南市)で製糸し、坂本デニムが染色。デニム製造の吉河織物(井原市高屋町)で織布する。約100キログラムの収穫を見込み、来夏には50~60本のジーンズに仕上げる。国際的な展示会への出品も検討する。

坂本量一社長(54)は「地球環境に配慮した、ジャパンデニムの産地を代表する商品に育てたい」と話す。


2009年11月20日金曜日

asahi.com:人吉産のアイガモ米 ブランド化めざす

ポイント:
食品を食品として販売すれば、それなりの値段で落ち着いてしまう。

それを、文化にする努力の一例。
先日の記事と同じ内容だが、面白いので掲載。

asahi.com:人吉産のアイガモ米 ブランド化めざす
in -マイタウン熊本
2009年10月30日


人吉市がブランド化をめざす「霧降る里のひかり米」とパッケージ=人吉市役所

アイガモ農法による有機無農薬栽培の人吉市産米が、しゃれた小箱入りの新ブランド「霧降る里のひかり米」として売り出される。人吉市がめざす健康農産物のブランド化の一環。30日~11月3日に東京都内である東京デザイナーズウイーク2009の国際見本市に出品される。

米はJAくま医食同源ひとよし米生産部会(杉本仙一代表)が育てたヒノヒカリ。食品のブランド化を手がける東京のフードディレクター奥村文絵さんがハードカバーの本をイメージして縦20センチ、横14センチ、厚さ4センチの紙箱をデザインした。1箱3合(約450グラム)入りだ。

 「雲海に包まれる幻想的な隠れ里、人吉から届いたヒノヒカリ」とうたい、おいしい炊き方や保存方法、お薦めの食べ方を提示。もっちりしておりハンバーグや焼き魚など味のしっかりしたおかずに向いている、と記されている。奥村さんは「食に敏感な都市部の人が贈り物として買うことを想定した。インテリアショップで食器などの工芸品と並べて売りたい」と話す。

林健善副市長は「一人暮らしや夫婦二人暮らしなどライフスタイルに合わせた顧客開拓の試み。デザインの奥にある生産地の風景や生産者の思いを伝えたい」と言う。"


2009年11月16日月曜日

無農薬米:人吉産PR、販路開拓とブランド化狙う 美術館売店や家具店で販売

ポイント:
食品を食品として販売すれば、それなりの値段で落ち着いてしまう。
それを、文化にする努力の一例。

無農薬米:人吉産PR、販路開拓とブランド化狙う 美術館売店や家具店で販売
in /熊本 - 毎日jp(毎日新聞)

 人吉市は、東京の販売促進会社「エムエイチユニット」(森博社長)などと協力し、30日からアイガモ農法による市内産無農薬米の全国発売を始める。米の販売実績がない国立新美術館(東京)など美術館の売店や家具・インテリア品を主力とする約60店で販売し、販路開拓と人吉産米のブランド化を狙う。

同社などが取り組む食品ブランド「800for eats」の一つ。市内の農家22戸が08年から生産するアイガモ農法による無農薬米「ヒノヒカリ」を使い「霧降る里のひかり米」として発売する。JA球磨から米を仕入れ、3合精米で1150円(税込み)、玄米は1050円(同)。外装は専門書のような箱型で白を基調としたシンプルなデザイン。裏には「もっちりとした食感」「味の濃いおかずと食べる昼食、和洋食向き」など「お勧めの食べ方」を提案し、商品の差別化を図るという。

同じ米は人吉市内のJA直売所で「医食同源ひとよし米」として2キロ・1200円で発売している。新商品は4倍以上の価格だが、同ブランドに取り組む奥村文絵さん(38)は「店舗で家具や食器などのそばに『価値あるブランド米』を並べることで、顧客に新しい生活の提案をしたい」と話している。【高橋克哉】


2009年11月15日日曜日

第28回読売こころ塾 秋山豊寛さん

第28回 秋山豊寛さん:読売こころ塾:文化 伝統 : 関西発
in YOMIURI ONLINE(読売新聞)

宗教学者の山折哲雄さんを塾長に、現代人の心の問題を考える公開講座「第28回読売こころ塾」が4日、大阪市中央区の大槻能楽堂で開かれた。ゲストは日本人初の宇宙飛行士で、現在は有機農業に取り組む秋山豊寛さん。宇宙への飛行体験や、人生の転機について山折さんと語り合った。司会はジャーナリストの音田昌子さん。

あきやま・とよひろ 宇宙飛行士、ジャーナリスト 1942年東京都生まれ。TBSで政治部記者、ワシントン支局長などを歴任。90年、日本人初の宇宙飛行士として旧ソ連の宇宙船に搭乗し、地球の映像を生中継した。95年にTBSを退社、福島県で有機農業に取り組む。著書に「宇宙と大地」「鍬と宇宙船」ほか。

司会 TBSのジャーナリストだった秋山さんが、宇宙飛行士として地球の映像を中継したのが1990年。その時48歳でした。

秋山 遠くのものをリアルタイムで見るのがテレビの魅力。地上400キロからの中継リポートなんて、テレビで働くものにとっては夢の仕事だ。社内で特派員を募集していたので、これはチャンスと応募しました。

山折 秋山さんは本の中で、「宇宙飛行に恐怖や不安はない」と書いておられる。私は宇宙飛行士の土井隆雄さんや、アメリカ人のチャールズ・コンラッドさんに「恐怖感はないか」と聞いたことがあるが、やはり同じ答えでした。

秋山 恐怖に関しては、幼い頃、親にしかられてよく庭の松の木に縛り付けられた。たいていしばらくして誰かが助けに来てくれたが、6歳くらいの時、泣いても騒いでも誰も来てくれず、心細くてたまらなくなった。その時ふと、「俺が怖いと思うから怖いんだ」という“悟り”を得たんです。

もう一つ、好奇心を満足させられるなら死んでもいいという気持ちがある。マスメディアにいる間にそれが強くなったかもしれない。

山折 秋山さんは、地球がさまざまな色の光を発しながら回転する映像を、宇宙から伝えてくれました。

秋山 地球から400キロ離れると、700キロ平方が見える。太陽光線が地球に届いた時、青い波長の光が大気の中で拡散する。この青い光が地球を薄く取り巻いている。それに加えて、朝焼けの紅色。夕焼けのあかね色と、夜の薄墨色の闇が、地上400キロの距離からだと一望のもとに見渡せるんです。

山折 それはその後の人生観に影響しましたか。

秋山 地球に戻る最後の夜、窓から外を見て「なんて地球は美しいんだ。本当に命の塊だ」という思いがこみ上げてきました。

司会 宇宙の風景を独特の言葉で表現されました。

秋山 月は銀の盆を磨き上げたよう。星は天にあいた穴のようで、1か所から6000くらい見える。流れ星は金色のメダカが泳ぐのにも似て、地球に向かって飛び込んでいきました。
テレビ局辞め 農業へ大転換

やまおり・てつお 宗教学者 1931年生まれ。「読売こころ塾」スタート以来、塾長を務める。「ブッダは、なぜ子を捨てたか」「仏教とは何か」ほか著書多数。

司会 宇宙から戻って53歳で会社を辞め、「農のある暮らし」へと大転換されました。その動機は?

秋山 学生時代は歴史学者になりたかったが、指導教授に「歴史のスケッチをするのがジャーナリストだ」と勧められ、テレビ局へ就職した。好奇心を行動の軸にして、現場の記者やディレクターを務めてきた。だが51歳で管理職を命じられた時、定年までシステムの中で役割を果たし続けることはできないと感じたんです。
私は42年生まれで敗戦直後の食べ物のない時代を知っている。人間の一生の基本にあるのは食べること。命の出発点である「農」にかかわりたかった。

山折 管理職が嫌なのは昭和ひとけたである私の世代も同じ。でも我々は組織から離れられなかった。団塊の世代の前後から、農業を選ぶ人が増えていきました。

秋山 人生は1回限りという思いが強い。宇宙飛行の2週間前に打ち上げ基地へ行き、毎日ジョギングしていたが、いつも道端に姿を見せていた子犬が3日後に死体になったのを見た。「俺も10日後に死ぬかもしれない。やり残したことはいっぱいある。このプロジェクトが終わったら、将来のために現在を犠牲にする生き方はもうやめよう」と思ったんです。

山折 そうして、農業を始めるために日本中を見て回られたんですね。

秋山 沖縄から探し始め、だんだん北へ向かって結局福島に決めた。農協の職員の給与を払えるほどの売り上げはないから、直売にした。直売なら単価が高くて軽いものが扱いやすい。それでシイタケ栽培にしました。

山折 農薬を使わず有機農業をされている。

秋山 宇宙へ行った時、地球環境問題を視聴者が考える契機になればと願っていた。だから農業でも環境を守り、生態系を考える方法にしたい。確かに手間はかかりました。

司会 TBSを辞める時、「1人の子どもを宇宙に送るより、100人の子どもに田植えを体験させたい」とおっしゃった。


秋山 私が山の暮らしを始めた90年代半ばに比べると、体全体で何かを経験することの意味が広く共有されるようになってきた。例えば農家が先生になって、子どもたちに米作りなどを教える「田んぼの学校」がそうです。政治の世界はともかく、一般の人の暮らしの中では情報の共有が広がり、世の中は少しずつよくなっているのではないでしょうか。

おんだ・まさこ 読売新聞大阪本社編集委員、大阪府立文化情報センター所長などを歴任。

司会 農作業の中で幸せを感じるのはどんな時ですか。

秋山 無農薬だから虫がいっぱいいる。稲にたかる虫を見ていると、人間も虫の一種じゃないかと思う。自然と交歓し、生かされていると感じるのはそんな時です。

匂(にお)いにも敏感になる。春に土を耕せば地中の微生物が分解して匂い立ち、秋にはキンモクセイが香る。冬の夜は星の香りさえする。山の中では全身で感じるんです。

山折 秋山さんには縄文人の血が流れているかもしれない。

秋山 私にとって、今は「林住期」なんです。

山折 「林住期」というのはインド人が紀元前後に考えた人生観の一つで、四つの段階を経て人生を終えるのが人間の理想だとした。第1は勉強をする「学生期」、第2は結婚して家族と暮らす「家住期」。第3が家を出て旅をしたり瞑想(めいそう)したりする「林住期」です。
その後、お金がなくなったり、健康を損ねたりして家庭に戻る人が多いが、まれに単独者の生き方を貫き、第4の「遊行期」に入る人がいる。秋山さんはその可能性が強い。


秋山 先のことが見えすぎるより、何か大きな幸せか不幸が来るかもしれないと思う方がわくわくして生きられる。今の目標は、100歳まで長生きすることです。"


2009年11月14日土曜日

「未来の食卓」の仏映画監督、桂川町で撮影 アイガモ農法実践を古野さん紹介

ポイント:
除草に家禽を使い、食肉も育てる。
このすばらしい農法が世界中に広がることを望む。

あの「未来の食卓」の監督の次回作、楽しみだ。


仏映画監督、桂川町で撮影 アイガモ農法実践 古野さん紹介 「地球上の農業の手本に」 / 西日本新聞

2009年10月29日 02:38 カテゴリー:九州 > 福岡
スタッフの指導を受けながら映画の撮影に臨む古野隆雄さん(中央)

桂川町寿命で「アイガモ農法」を実践する古野隆雄さん(58)の農場で、フランス人映画監督のジャンポール・ジョー氏(63)が新作映画の撮影を行った。ジャンポール監督は今回の映画で環境問題や食の安全などを訴え、日本の有機農業の成功例として古野さんのアイガモ農法を紹介する。

ジャンポール監督は、昨年に完成させた映画「未来の食卓」の中で、南仏にある村が、農薬や化学肥料を使わない農産物や食品に、学校給食の食材を切り替えた試みを取り上げた。

今回の映画はその続編となる。古野さんの存在を知ったジャンポール監督は、囲いをした水田にアイガモを放ち、雑草や害虫を駆除しながら稲作とアイガモ肉の生産を同時に行っている有機農業に魅せられたという。

6月に田植えの撮影を終えており、今回は10月上旬の稲刈りの時期に合わせて再び訪れた。たわわに実った稲やアイガモの飼育現場などを撮影した。

ジャンポール監督は、古野さんについて「現代では珍しく、化学肥料を使わない自然な農法を実践している。地球上の農業の手本となる人です」と称賛する。

11月まで、福井県やカナダの農地でも撮影を行い、来年3月に映画は完成する予定。

=2009/10/29付 西日本新聞朝刊="


2009年11月13日金曜日

農薬信奉から無農薬へ=人文研=「農業と食、健康」=続木善夫さん半生語る

ポイント:
無農薬栽培なら虫がついて加工用にしかならない・・
そんな悩みに、挑戦した開拓民の活動に驚愕。
なお、無農薬で虫害を防ぐのに成功している例は

農薬信奉から無農薬へ=人文研=「農業と食、健康」=続木善夫さん半生語る


「人生40歳で真っ二つ。農薬信奉から無農薬へ」――。農薬会社社長から転身、ブラジル有機農法の先駆者として知られる続木善夫氏(79、大阪)が、講演会「農業と食、健康を考える」(サンパウロ人文科学研究所研究例会、田中洋典所長)で自身の人生を辿りながら、有機農法で生きるとは何かを語った。9月17日文協ビル会議室で行われ、集まった15人は熱心に聞き入った。何故40年も前に無農薬の道へと進むことになったのか、有機農業の現状とは――。

続木さんは大阪府立農業専門学校(現大阪府立大学)を卒業後、1953年8月に呼び寄せ来伯した。プレジデンテ・プルデンテに入植し、コチア産業組合で働く。
「有名研究所すら原因不明とした落花生の病気を『虫だ』と解明、農薬を使って完全に防いだ」ことがきっかけで、コチアの営農指導者として活動を始めた。「農薬信奉」の始まりだった。
土日も休む暇なく、奥地の日本人会や文協を講演して回り、当時の下元健吉専務理事に、「『勝ち組のところばかり行くから困る。組合員が増えるからどんどん行け』と逆にけしかけられた」と笑ってエピソードを振り返る。
農薬販売会社勤務を経て農薬会社を設立するも、70年代前半に「農薬では害虫が駆除できなくなってくると同時に、農薬はひどいものと知っていたから、野菜や果物を食べずビタミン・ミネラル不足で体がガタガタになっていた」と告白。
4年間、野菜と果物を摂取しないと人間はどうなるかを身を持って体験し、農薬の限界を知った続木氏は、11チェーン店あった自社での農薬販売中止を決めたという。
どうしたら農薬なしで作れるか―。「誰もやっていないから実験しながら始めるしかなかった」と淡々と語るが、草刈り機を発明・製造し、3年で120軒の顧客を獲得するまでに農法を確立。80年代には全伯の識者を集めて初の有機農業協会を立上げた。
しかし、現在でも規格取得の義務などが壁になり有機栽培者は少なく、「フェイラなどではまず手に入らない。セアザでも1軒程度です」と苦い表情を浮かべる。
「もう一度、無農薬組織を作りたい」と語る続木氏は、現在もコチア市にある自身の農場で栽培・販売を行い、他の農家と一緒になって有機栽培見学を企画するほか、後継者育成に力を入れている。
「自然の法則に逆らわない」が唯一の栽培法則だという。「虫のえさは植物の中のアミノ酸。それをタンパク質に変えてしまえば虫がよらない」と説明し、朝採ってきたばかりのレタスやニンジンを試食した参加者は、「新鮮で美味しい。全く虫に食われてないなんて」と感激の様子。
無農薬で白菜の栽培に挑戦したことがある辻哲三さんは、「中がスポンジみたいになっちゃったんだけどなぁ」と感心していた。"


2009年11月12日木曜日

地場産「わら納豆」給食に 関西地区で納豆とは意外

ポイント:
1980年代から血栓溶解作用などが注目されてきた納豆。
関西地区で地場産の納豆が注目されるのは喜ばしいことだ。


asahi.com:地場産「わら納豆」給食に/高島・安曇小

-マイタウン滋賀
2009年11月06日


給食前に担任から「たかしま天然わら納豆」の説明を受ける2年生の児童たち=高島市の安曇小学校

【「たかしま有機農法研究会」考案/においなく好評/市教委、市内全小学校に拡大へ】

高島市安曇川町田中、安曇小学校(奈良羊子校長、児童305人)の5日の学校給食に、無農薬栽培の大豆でつくった「たかしま天然わら納豆」が初めて全校児童に配られた。無農薬の稲わらで大豆をくるみ、わらについた納豆菌で発酵させた。納豆独特のにおいが消え、児童の評判は上々。市教育委員会は、今月中旬から市内の全小学校の給食に採り入れるという。(河村司郎)

わら納豆を提供したのは、食の安全をめざし市内で農薬や化学肥料を使わない有機農法に取り組む「たかしま有機農法研究会」。昨年6月、「無農薬のわらで納豆を作れば安全で安心して食べられる納豆が作れるのでは」と、大豆部会を設置し、メンバー2人が約1ヘクタールの畑で栽培。収穫した大豆を京都府亀岡市の納豆製造会社に持ち込み試作したところ、ねばりが強く、独特のにおいも消え歯ごたえは上々だった。

 大豆は「納豆小粒」と呼ばれる種類で、昨年11月中旬に約2トン収穫した。これを納豆の注文に応じて加工している。安曇小栄養職員で栄養士の佐合井(さ・ご・い)治美(はる・み)さんが評判を聞き、6月にカップ入りの納豆を給食に採り入れたところ、児童は「おいしい」を連発。そこで、本格的に「わら納豆」を採用することにした。

 この日は、大豆を栽培した安曇川町の農業梅村元成さん(59)が教室を訪れ、わら納豆の栽培から加工までを説明。2年1組の児童たちは、担任の先生からわらでくるまれた納豆のほどき方を教えてもらい、それぞれ約20グラムずつほおばった。松本帆香(ほの・か)さん(8)は「いやなにおいがなく、まろやかでおいしかった」とにっこり。

 栄養士の佐合井さんは「児童の評判は良く、食の安全とおいしさ、栄養面、地産地消を考え定期的に採用していきたい」と話している。"


2009年11月9日月曜日

毎日農業記録賞

ポイント:
社会の中で生きる農業、夢が持てる農業
これが、掛け声だけでなく、実践を伴うことを望む

毎日農業記録賞:中央審査 渡部さんが優秀賞、重井さんに優良賞
in /徳島 - 毎日jp(毎日新聞)

 ◇一般部門・吉野川の渡部さんが優秀賞
 ◇高校生部門・県立城西高の重井さんに優良賞

農や食への思い、提言などをつづる「09年毎日農業記録賞」(毎日新聞社主催、農林水産省など後援)の中央審査結果が5日、発表された。県内からは一般部門で吉野川市山川町青木、主婦、渡部あかりさん(34)の「畑仕事と農業への夢」が、全国で10編選ばれる優秀賞を受賞した。高校生部門では県立城西高校3年、重井仁さん(18)=徳島市国府町南岩延=の「ニュージーランドファームステイで得たもの~『チェンジ』農業のイメージは変わる~」が優良賞に選ばれた。【江南護】

◇畑仕事で息子も成長--渡部さん

農業に携わることは以前考えもしなかったが、結婚して子どもができ、生活が変わる中で徐々に考えや感じ方が変わってきた。畑仕事で心地よい汗を流しながら、長男や農業の将来を考える。そんな思いを率直につづった。

 三重県出身の渡部さんは、徳島大で栄養学を学んだ。6歳の一人息子は、1歳になる直前に小児がんと分かり、1年余り大学病院に入院。3歳9カ月の時には自閉症と診断された。「どうして自分だけが普通に育てられないのか落ち込み、人との接触を避けるようになった」という。

夫が勤める診療所の院長は、自称「兼業農家」。夫や院長の話を聞くうち農業への関心が高まり、畑を借りて野菜を作り始めた。

今年7月に建てた自宅の敷地には、約330平方メートルの自前の畑がある。無農薬で里芋やネギ、ニンジン、大根、ブロッコリーなどさまざまな野菜を育てる。「分からないことがあっても、近くの農家の人が親切に教えてくれる」と喜ぶ。

 「新鮮で無農薬の野菜は、息子にも安心。息子も嫌いな野菜に挑戦したり、水まきや土いじりを楽しむなどすごく成長してくれた」。農業に大きな可能性を感じている。

 ◇地域農産物に夢託す--重井さん

昨年の夏休みに体験したニュージーランドでのファームステイや、学校での農産物直売所の経験などをもとに将来の夢を書いた。

 ニュージーランドでは大規模な酪農家に1週間滞在し、主に子牛の世話を任された。「家族全員が生き生きと農業に取り組んでいることが新鮮だった」と話す。「農業をやりたい人が増えるように、日本の農業の『きつい』『しんどい』イメージを変えたい」

農業大学で作物学を学び、営農指導員になるのが今後の目標だ。「食の安全のために地域の農産物の良さを伝えていきたい」と、徳島で農業に携わり続けたいという。

学校では山岳部に所属。「何でも前向きに取り組む」とは周辺の評だ。持ち前の粘り強さで、夢の実現に挑む。

 ◇岩本さんと中川さんが地区入賞--高校生部門

高校生部門の地区入賞の皆さんと作品名は次の通り。一般部門は、優良賞、地区入賞とも該当作品はなかった。

岩本あかね(鳴門第一3年)「感謝をこめて」
中川咲紀(城西3年)「『キノコは花です。』から始まったキノコアレンジメント


2009年11月1日日曜日

大根の基本的な栽培法

大根について

大根大根は古くから日本人に親しまれてきた野菜の一つで、品種も多く形や肉質また気候や土壌に対する適応性などの品種の分化が著しく発達しています。
たとえば火山灰土では、根が70~80cmと長いものが作られ、花崗岩質でかたい地層では地上に半分以上根が出るものや根の短いものが作られています。気候は涼しいところを好み、生育温度は15~20℃が適しています。高温に弱く、関東以南では高冷地を除いた5~7月まきは病虫害におかされやすく収穫が困難になります。寒さには強い方ですが、晩秋以後の低温は根の太りが悪くなります。

育て方のカギ


・春大根も種子まきは十分暖かくなってから
・畑は良く深く耕し、土は細かく砕いておく

育て方
1.畑の準備


予定地は種まきの半月以上前に苦土石灰をまき、40~50cmの深さによく耕して土を落ち着かせておきます。根がのびるところに小石や未熟有機物などがあると変形やまた根の原因になるので、長根種の栽培では特に入念に準備します。水はけのよい火山灰土では、平うねでかまいませんが、低地では高うねにして排水をはかるようにします。

2.種まき


深さ7~8cmのまき溝をつくり、その中へ株間25~30cm、条間40~50cmの2条まきとします。1ケ所に4~5粒の点まきをし、細かい土で厚さ1cmほどに覆土します。

3.間引き


双葉展開時に3本に間引き、2回目は本葉2~3枚時に2本にし、最終は本葉5~6枚ごろに1本立てにします。間引きは葉の形の悪いもの、色の濃いものや病害虫に侵されているものを取り除きます。

4.中耕・追肥


間引きに合わせて1回目は肥料を株の周りにばらまき、除草グワなどで軽く土とまぜながら株元へ土を寄せ、風でふり回されないようにします。2回目、3回目はうねの片方ずつにクワで浅い溝をつくり、そこへ肥料をばらまき通路の土をやわらげながら溝に土をかけるようにしてうねをつくります。
追肥の量は、3.3平方メートルあたり、第1回目は化成肥料150g、第2回、第3回めとも化成肥料200g~300g位施します。

5.収穫


秋どり栽培は60~70日、春どり栽培は10月まきで120~140日、3月まきで80~90日、夏どり栽培は60日位で根が肥大するので、太りしだい収穫します。収穫が遅れると根がス入りになります。ス入りは葉柄のス入りと関係があるので、古い葉のつけ根から3cmぐらいのところを切断し、その中央部がス入りしているようなら、根もス入りしているとみることができます。


注意点
●トウ立ちについて


春大根を作る時の問題に、「トウ立ち」があります。トウ立ちとは、大根の場合は根が太らず花が咲いてしまう現象をいいます。もともと大根葉発芽すると同時に低温に感応する性質を持っていますから、「トウ立ち」は得に春まき栽培において問題となります。この場合の低温とは、一般に12℃以下のことをいいます。従ってトウ立ちしにくい晩抽性品種の使用をおすすめします。
しかし、いくら晩抽性品種とはいえ、早まきすればトウが立ちます。春の気温の不安定な地域では、適期より3~4日早く種まきしてもトウが立つことがあります。これらはすべて低温に感応しておこるものです。ですから種まきの時期には十分注意を払い、極端な早まきは避けてください。

●また根


整地不良以外にも次の原因で発生します。

1. 化成肥料などの株元への多用
2. 土壌害虫による初期の食害
3. 間引き、土よせの遅れ"


2009年10月31日土曜日

除草いかに省力化、農業者同士で関心集中

ポイント:
有機農業、稲作において、最大の労働費用は除草にある。
その省力化は注目される。



有機水田農法:学ぶ交流会 除草いかに省力化、農業者同士で関心集中
in 毎日jp(毎日新聞)
--湧谷 /宮城

◇NPO「米ネット」企画

先進的な有機水田農法を学ぶ農業者同士の交流会が7日、涌谷町で開かれた。環境と共存する農法を追求する仙台市青葉区のNPO法人「環境保全米ネットワーク」が企画した催しで、有機農業の進展の障害になっている除草をいかに省力的にこなしているかに関心が集中した。

「講師」役は専業農家の白幡晋さん(64)と黒澤重雄さん(62)で、「学生」は農薬や化学肥料を使わない農業に挑戦する県内の農業者やJA宮城中央会職員ら約30人。白幡さんは、5月下旬に田植えをして寒さに2回ほど見舞われた後の10月下旬あたりに稲刈りし、米のうまみにつながる糖分がのるようにしていると話した。


黒澤さんは雑草のあまり見えない田に一行を案内。地元農具会社と共同開発した高性能除草機で1ヘクタール当たり50分程度で除草を済ませていると、大幅省力化をかなえた経緯を説明した。同時に上質な土づくりを強調した。

農業者らは「除草剤を使わなかったらヒエがはびこり、ササニシキならぬヒエニシキ田になった」などの苦労を体験してきただけに、有機栽培を手がける光が見えたなどと感想を述べた。


同ネットワークは有機や環境型農業の実践・拡大を通じ東北6県中最低の1等米比率を高める▽環境型の農法が地球温暖化の原因物質の二酸化炭素(CO2)削減に寄与するか科学的に立証する▽いろいろな生き物がすむ自然環境の回復に役立つかの見極め--が活動の柱。交流会はその一環として開いた。同ネットの阿部長壽副理事長は「除草さえできれば有機栽培は難しくない。黒澤さんの除草法は一般化できる農法と思う」と、期待感を表明した。【小原博人】


2009年10月30日金曜日

ニーム(インドセンダン)の防除機能に関する考察の紹介

ニーム(インドセンダン)はなぜ効くのか?
in IDE SHOKAI ONLINE-

ニームのアレロケミカルズとアレロパシー
それでは、ニームのアレロケミカルズ(他感物質)とアレロパシー(他感作用)について、もう少し詳しく触れてみましょう。
ニームのアレロケミカルズを形成する活性成分は「アザチラクチン」といわれます。コーヒー豆や茶の葉の活性成分がカフェインやタンニン、タバコの葉がニコチンであるのと同じです。
田圃に緑肥、イナワラ、モミガラ、フスマを施用すると雑草の発生を抑制するのもアレロパシーの効果であることがわかっています。
このアザチラクチンの作用がもたらす害虫防除作用が科学的に解明されるとともに、ニームは、天然害虫対策資材として一躍脚光を浴びることとなりました。従来の殺虫剤と比較して次のような特徴がわかってきたのです。

◇ニームのアレロケミカルズがもたらす効果◇
1.無毒性、生分解性だから環境にやさしい。
2.神経毒作用(殺す)ではなく害虫忌避、摂食障害による防除である。
3.害虫の産卵、孵化を阻害する。
4.益虫を殺さないので、天敵が残る。
5.害虫に耐性がつかない。

このニームの特徴が判明すると同時に、農業先進国ではただちにこれを農業にとりいれることとなりました。ニームの実を絞って製造したニームオイルは葉面散布剤として、その絞りカスであるニーム顆粒を土壌散布剤として活用したのです。そして予測通りの効果が得られ、いまでは欧米農業先進国では、害虫対策資材の主流となっています。
なお、日本農業新聞(1999.4.20付)は、(ニームの)「アザチラクチンという成分が家畜につくダニやイナゴ、ゴキブリなど多くの昆虫を殺虫、又は幼虫期にホルモンに作用して脱皮時に死亡させる。ネマトーダ(土壌センチュウ)に対しても有効」と報じています。
まさにニームのアレロケミカルズとアレロパシーは、これまでの殺虫剤に替わる安全な害虫対策資材を生み出す「秘密兵器」といえるでしょう。


2009年10月28日水曜日

過疎地域活性化へ 豊田市が初の事業

ポイント:
あの、豊田市が、過疎地域活性化策をとる。
工業一辺倒の地域が、どう脱皮するのか、期待したい。




過疎地域活性化へ 豊田市が初の事業
in YOMIURI ONLINE(読売新聞)
過疎地域活性化へ 豊田市が初の事業
旭地区 農業学び、定住目指す

豊田市は今年度、過疎化が急速に進む地域に定住し、農業に従事してもらう「過疎地域活性化モデル事業」を始める。16日から希望する人10人前後を募集し、同市旭地区の寺や空き家で3年間、共同生活をしながら農業技術を身につけた後、同市の山間地域に定住してもらうことを目指す。定住を最終的な目標にした事業は同市では初めて。

2005年に同市に合併した旭、藤岡、小原、足助、下山、稲武の旧6町村では過疎、高齢化が進み、対策が重要な課題となっている。このため、市では昨年6月現在の高齢化率が39・4%と、旧6町村の中で最も高い旭地区を対象にモデル事業を始めることにした。

参加者は、同地区にある耕作放棄地で今年9月から2012年3月まで無農薬の野菜作りを学んだ後、市内の過疎地域で自立する。農業技術の指導は、名古屋大学の学生が起こした企業で、常滑市で無農薬野菜の生産、販売をしている「M―easy」が担当する。

募集するのは、農業に意欲を持ち、過疎地域での暮らしを希望する人。国の緊急雇用対策に基づく県の特別基金を財源に、生活費として月15万円が支給されるため、「求職中」であることが応募要件になる。


同市自治振興課では「意欲のある人に末永く豊田市に住んでもらい、安全、安心な野菜を供給してほしい。旭地区での試みが順調なら、他地区でも行いたい」としている。問い合わせは同課(0565・34・6629)かM―easy(052・243・3609)。
(2009年7月16日 読売新聞)


2009年10月25日日曜日

ニームオイルの基本的製法

ポイント:
種を見て、確認した。日本のセンダンとニームは同じだ。
同様の製法で、自然農薬をつくることが出来る。

ニームオイルの基本的製法

原始的製法
古くから、農家で一般てに行われていた方法を紹介します。
1リットルの水に対し50gの核が必要とされます。核からオイルが漏れないように,トントンと優し
く叩きます。但し、叩く前に種子の外皮をよく取り除いておきます。布で濾します。
種子は少なくとも3月以上、8ヶ月以内のものが望ましい。時期を外すとアザデダラクチン含有
量が減るので害虫駆除用には使用が難しい。
叩かれた粉末は布袋に入れ一晩水に浸して濾過し抽出液を害虫対策に使用する。


2009年10月23日金曜日

未来の食卓予告編

ポイント
何も言う必要はないだろう。


未来の食卓予告編




2009年10月22日木曜日

エネルギーと水産資源の問題を一気に解決する「海洋バイオマス」

ポイント:
あの武田邦彦氏が、このような形で環境問題にかかわっていたとは、意外

エネルギーと水産資源の問題を一気に解決する「海洋バイオマス」
in nikkei BPnet 〈日経BPネット〉

連載講座「先進エネルギーシステムとは何か」 第7回

2009年10月13日

昨年6月に、わたしのほか中部大学の武田邦彦教授、東洋大学の久留島守弘教授、九州大学の持田勲特任教授の4人が発起人となって、産官学連携による研究開発や実証実験などを行う「海洋バイオマス研究コンソーシアム」を立ち上げた。このコンソーシアムのミッションは、藻類を由来とするバイオマスに二酸化炭素(CO2)を固定させることで、温室効果ガスの削減を促す最適解を見極めること。また、バイオ燃料への転換技術およびその利活用を図り、産官学連携のスキームを構築することである。

現在、大学のほか、電力会社やガス会社、電機メーカー、建設会社、商社など10大学21社が、このコンソーシアムに参加している。このなかで、中立な立場である大学が各企業ならびに政府や行政機関との仲介役となりながら、研究開発や事業化の土台となるコンセプトを提供していく役割を担う。


海洋バイオマス研究コンソーシアムでは、海洋開発を国家プロジェクトに位置づけて推進してゆくための枠組みを定めた。このなかで、エネルギーの課題と、水産資源の課題とをそれぞれ提起し、これらの同時解決を図る研究開発および事業化に向けた官民学の連携を図る構想を描いている。エネルギーの課題として掲げているのは、国産のエネルギー資源確保、新エネルギー導入の促進、および2050年までに世界全体のCO2排出量を50%削減するという長期目標の実現。一方の水産資源の課題では、漁業資源の確保と、育てる漁業への転換を挙げている。


2009年10月21日水曜日

ダイコンの基礎知識

野菜図鑑「だいこん」:
春の七草の”すずしろ”はだいこんのこと。すでに古代エジプトで栽培されていたというだいこんは、中国を経て渡来しました。

「日本書紀」には”於朋泥(おほね)”(大根)の名で記されています。品種改良や栽培技術が進んだ江戸時代には”だいこん”とよばれるようになりました。

そのころ、保存食として漬物や切り干しなどの加工も行われ、庶民の食生活に欠かせない地位を築いたのです。現在、作付面積・生産量ともに、減少傾向にありますが、今も野菜の中でトップの座を保っています。


青首だいこん

円筒形で根の上部が淡緑色。水分が多く、甘みがつよい。青首宮重群を中心とした一代雑種。全国で栽培され、一年中出回る。

【消化酵素がたっぷり】

根の部分は、ビタミンCや消化を助けるジアスターゼなどの酵素が豊富。捨ててしまいがちな葉の部分も、ビタミンCやビタミンAなどがたっぷり含まれています。

辛みはアリルイソチオシアネートというからし油の成分。胃液の分泌を促し、腸の働きを整え、痰をきる効果があります。




白だいこん

古くから知られている美濃早生(みのわせ)、練馬、三浦、大蔵などの品種はすべて白首。現在でもたくあん用は白首が多く使われている。

【なぜ青首系が主流に?】

江戸時代の「享保・元文諸国産物帳」には、だいこんが品種数のもっとも多い野菜と記述されています。戦後も地方品種がバラエティ豊かに栽培されてきましたが、最近は根の上部が淡緑色をした青首系一辺倒に変わりました。

1974年、主に西日本で栽培されていた青首系から、病気に強い品種ができたのがきっかけです。甘く柔らかで大きすぎないことが、白首を好んでいた関東の消費者にもすんなり受け入れられました。またス入りが少なく、畑から引き抜くのが楽なので農家にも歓迎され、青首系はまたたく間に全国に広まったのです。


守口だいこん

発祥は大阪府守口。世界最長のだいこんで、長さは1メートル以上、直径は3センチ前後。粕漬けにした守口漬けは愛知の名産。

【先にいくほど辛い】

根の上部は、生食向き。おろし、刺し身のつま、ぬか漬け、なます、サラダなどに。甘みの多い真ん中付近は、ふろふきにぴったり。根の先端に近いほど辛いので、薬味、はりはり漬けなどに。葉は、油いためや佃煮に。


葉だいこん

葉を利用するの主目的のだいこん。専用品種も育成されている。ふつうのだいこんの若い葉も利用できる。


貝割れ

水耕栽培が主。双葉の形が二枚貝が開いたようなので”貝割れ”という。だいこん特有の辛みもある。

【おろし器は銅製がいい】

だいこんおろしには、少し高価ですが、銅製のおろし器がおすすめ。銅の当たりが柔らかくて、歯が鋭いため、細胞がつぶれにくく、おろしのうまみが味わえます。




ラディッシュ

明治以降欧米から導入された小型だいこん。はつかだいこんともいう。親指の先大で皮が赤く、肉の白い赤丸が主体。赤長、半分赤く円筒形、白丸、白長などもある。

聖護院だいこん

(しょうごいん)

京都府聖護院発祥の伝統的な京野菜。球形で重さ2キロ前後。きめこまかな肉質で甘く、煮くずれしない。ふろふきや煮ものなどに。


桜島だいこん

(さくらじま)

鹿児島県桜島の火山灰土で生育する世界最大のだいこん。かぶ形で、通常15キロ。30キロをこえるものもある。この粕漬けが薩摩漬け。


青皮紅心

(あおかわこうしん)

中国名は心里美(しんりび)。外皮は白く青首、内部は紅色。水分が多く甘みに富む。中国で果実のように食べ、また、細工をして料理の飾りにも。

だいこん七変化

煮てよし、漬けてよし、生でよし

★芸のへたな役者のことを大根役者といいますが、これはだいこんにとってはほめことば。どんな食べ方をしても中毒しない、つまり”当たらない”役者。あたらないので食べ方は自由自在です。

★漬物、煮物、汁物、鍋物、なます、サラダ、刺身のつま、干しだいこんなどなど、日常の食卓でだいこんはまさしく七変化に大活躍しています。

★北海道の石狩鍋や金沢のぶりだいこんなどのように、その土地で捕れた魚と組み合わせた名物料理がたくさんあり、ふろふきだいこんやおろし和えといった手軽な料理も全国で親しまれています。

★漬物の代表選手はなんといってもたくあん漬け。いろりの火でいぶした秋田のいぶりがっこや東京名物のべったら漬け、1メートルもある守口だいこんのかす漬けなど、郷土色豊かな漬物も豊富。

★保存食の干しだいこんには、切り干しとゆで干しがあり、形もさまざまです。

★こちらをクリックすると色々なだいこん料理をご覧になれます★

冬の風物詩はさ掛けだいこん
たくあん用に変身中

たくあん漬けにするときは、水洗いしてサメ皮などで表面を傷つけてから、10日から2ヶ月ほど寒風にあてます。干し方は、葉をつけたまま、刈り取った稲を乾かすときのように、はさにつるします。雨にあたるとシミになりやすいので、天候に気を配りながらの作業です。「へ」の字にしなうものは浅漬けに、結べるほど干しあげたものは深漬けに適しています。

練馬だいこんの碑に
江戸の昔をしのぶ

練馬だいこんは、東京・上練馬の百姓又六がつくり出したといわれています。1700年代には一帯が産地として名をはせましたが、現在はすっかり都市化しています。練馬区では、農家と契約栽培して、保存につとめています。練馬だいこんを広めた功労をたたえ、又六翁の菩提寺愛染院の山門脇には、たくあん漬けの重しを土台にした記念碑が建てられています。


形も用途もさまざま
今も残る特産だいこん

福島や山形の”あざきだいこん”。一部の畑作地帯に自生しているもので、一本の根から何本も根が分岐していて、辛く水分の少ないのが特徴です。

80センチ以上に伸びる葉を漬物にして食べる。”小瀬菜だいこん(こぜな)”も珍種。宮城で栽培されています。長野の”親田辛味だいこん”や京都の”辛味だいこん”は小さな球形。とびきり辛く、薬味として使われます。

絶滅した郡だいこん
かつては天皇にも献上

京都の西京極郡町原産の郡(こおり)だいこんは、貴族・茶人が愛した形の珍しいだいこんです。根の長さは20~30センチ。根の地下部が純白で何ヶ所も龍のようにねじれ、切り口が菊の紋章に似ていました。肉質は柔らかく、甘みが少ない独特の風味で、吸い物の浮かしなど珍重されました。江戸の慶長年間以来、昭和初期まで天皇行幸のたび献上されましたが、ついに絶滅してしまいました。



2009年10月20日火曜日

ニーム ケーキ(ニーム 顆粒)の利用の仕方

ポイント:
ニームケーキに放線菌が付くとは知らなかった。
畑を豊かにする菌なので問題ないが、知らなければ大騒ぎになるだろう



ニーム ケーキ(ニーム 顆粒)

●ニームケーキ(ニーム顆粒)の使い方


ニーム オイルを抽出したニームの核(仁)の絞り粕を一般的に ニームケーキもしくはニームパウダーといいます。ニームケーキは、主にセンチュウやネキリムシ、ヨトウムシなどの土壌害虫対策に利用します。ニームケーキは商品によって粉状のものから粒状まで様々なものがあるため、使用用途に合った商品を選択する必要があります。

ニームケーキ(ニーム顆粒)
ニームオイルと同様、ニームケーキも商品によって面積あたりの使用量や質が異なります。
特別ミネラル栽培の会では、数種類の商品を比較検討した結果、効果・使いやすさなどから、ニームケーキを顆粒状に加工した『ニーム顆粒』(製造元:クラシック社)を使用しております。この商品を選択した理由としては、10アールあたりの使用量が他のニームケーキに比べて少ない点、アザディラクチンの含有量が多い点、手作業で散布する際にか粒状のため散布がしやすい点などがあげられます。
アザディラクチンの成分が多いからかもしれませんが、特にセンチュウ対策としての効果が高いようです。

※『ニーム顆粒』(クラシック社製)の使用例

1. 圃場でのニームケーキ使用方法

『ニーム顆粒』を利用する場合、10アールあたり40~60kg 以上を全面散布してください。土中5~10cmに混入して使用すると効果的ですが、あまり深く耕運してしまうと効果が落ちてしまいます。できるだけ浅く耕してください。畝を立てて苗を仮植する場合には、その周りに直接撒いても構いません。(作物に直接かかっても問題はありません)


2. 家庭菜園・ガーデニングでのニームケーキ使用方法

鉢植えの場合、土の表面にまいて、少し土と混ぜてあげてください。
家庭菜園の場合、作物の周りにまいて、5-10cm程度耕してください。

3. ニームケーキを使用した際の白いカビ状のものについて


ニームケーキの放線菌  ニームの土壌改良効果のページでも説明しましたが、ニームケーキ(ニーム顆粒)を施肥した際、しばらくすると施肥した部分が真っ白いカビのようなもので覆われます。これは、糸状菌に代表される病原菌ではなく、病原菌を抑制したり有機物を分解する『放線菌』とよばれるものです。放線菌の豊富な土壌における作物は、土壌病菌が抑止されることにより、根の張りが良くなり、また有機物を分解する酵素の働きにより肥料吸収も良くなります。その結果、作物自体病害虫に強い作物として成長します。見た目はカビのように見えますが、作物にとって非常に有用な菌ですので問題ありません。  作物の苗を畑などに植えつける場合は『放線菌』で地表が覆われても問題はないのですが、「は種」すなわち種を直接畑に撒く場合はご注意ください。まれに、地表を覆った放線菌が膜状になり、発芽障害を起こすケースがございます。ダイコンや人参のように直接畑に種をまく場合には、発芽してからニームケーキをまくか、ニームケーキを撒いた後に浅く土を耕してあげるとよいでしょう。


2009年10月19日月曜日

バジルペースト+カレー

ポイント:
バジルソースは長期保存ができない。
言い換えれば、回転率が良い。


東京新聞:バジルペースト ビオファームまつき(静岡)
in グルメ取り寄せ便:東京情報・食べる(TOKYO Web)
2009年8月7日


無農薬有機栽培のバジルとニンニクに、落花生、エキストラバージンのオリーブオイル、パルメザンチーズと塩を加えた自家製ペースト。バジルは朝採りの新鮮なものを使うため、収穫できる10月ごろまでの期間限定で販売している。

発売元のご主人は、高級仏料理店の接客責任者から転身。有機農業で成功した。セット野菜の宅配が評判で、一緒に取り寄せ、生野菜にペーストを載せて味わう常連も多い。パスタ料理にはもちろん、そうめんのつゆに入れてもおいしい。1個(100グラム)840円。賞味期限は1カ月。


芝川町大鹿窪1158の36(電)0544・66・0353

■ ひとこと


フレッシュな風味と鮮やかな緑色に感動。変色しやすいが冷凍すれば長持ちする。 (M)



◆オリエンタル マースカレー(レトルト版) オリエンタル(愛知)


「ハヤシもあるでよ」。昭和43年コメディアンの南利明さんのテレビCMでオリエンタルカレーは全国区に。原点は昭和20年焼け跡の名古屋市で生まれた「オリエンタル即席カレー」だ。あんぱんが5円の当時、35円(5皿分)もしたが、主婦に受けた。昭和37年発売のマースカレーは、根強いファンの声で平成12年にレトルト版として再現された。

同社のルーは添加物を限りなく少なくするため粉末にこだわる。マースチャツネと呼ぶ独自の調味料が味の記憶を舌に残す。10袋セットが2200円。辛口とハヤシも同価格。

稲沢市大矢町高松1の1(電)0120・054545

■ ひとこと


そうあれだ。母親がつくった翌日のカレー。必ずおかわりした味覚の原点です。(H)


2009年10月17日土曜日

国産ニームオイル製品

ポイント
インド産のニームオイルは、非合法農薬として扱われることが多い。
国内産ニームオイルは、国内基準に沿っており、自然農薬として利用できるので、便利。
今回紹介するものは、その代表例

国産ニームオイル製品の紹介:

これまで、園芸用のニームオイルは海外から取り寄せなくてはならないとばかり思っていましたが、当HPをごらんになった開発者から直接メールをいただき、なんと日本にもかなり以前からあったことがわかりました。開発したのは「昭和生化学株式会社」、製品名は「あざでらん」と「虫追祭」です。同社が開発に取り組んだのは1987年頃からだそうです。以下、「あざでらん」に関して、同社のパンフレットから抜粋します。 「あざでらん」の対象と効果

●主なる対象:草食昆虫(害虫)


●効果:昆虫の食欲減退 成長抑制 生殖機能低下 忌避効果止


●農薬の激減:農薬の使用量は1/5から1/10に減少する


●安全性:農薬防護服等不要


●その他:肥料としても利用可


●主なる対象昆虫:アオムシ、ヨトウムシ、オンシツコナジラミ、コナガ、ハダニ、コナカイガラムシ、シロアリ、タバココナジラミ、ケムシ、ハモグリバエ、アザミウマ、ミカンキイロアザミウマ、ネキリムシ 他


●希釈倍数: 散布 10~300倍(バラの場合)
↑(昭和生化学のパンフレットによる、GAMIは100~200倍程度の希釈が適当と考えています)


土壌潅注 300~500倍


●展着剤、木酢液、キトサンとの併用が効果的


●乳化剤には食品用を使用しており、野菜にも使用可

「虫追祭」について

「虫追祭」は、同社の「あざでらん」の姉妹品に位置づけられる製品で、「あざでらん」がプロ農家向けなのに対し、「虫追祭」は、アマチュア用ということになっており、製法にも若干の相違があるようです。GAMIは両者の防除性能を横並びで比較したデータは現時点では持っていませんが、米国製のバラ専用ニームオイル製品の'Rose Defense'と比較すると、「虫追祭」の効き方は、だいぶマイルドでした。ただし食品用の乳化剤を使用している「虫追祭」とは違って'Rose Defense' は、食用植物には使えませんので、厳密な意味では安全性にそれなりの相違があるものと思われます。目的にあわせた選択が必要でしょう。なお、'Rose Defense' はそれ自体で充分な展着性能を持っていますので単体で散布しますが、「虫追祭」は展着剤との併用が必須のようです。

本製品は、当ページ掲載が起爆剤になり(過去ログ参照)、一部の一般向け園芸店(マリポサ各店、銀座三越チェルシーガーデンなど)の店頭に並ぶようになりましたので、入手はだいぶ楽になってきました。使用法は製品ラベルをご覧下さい。


問い合わせ先(通販購入の場合)


昭和生化学株式会社


東京都世田谷区池尻4-38-8-401


FAX:03-5432-5066
e-mail: info-neem@neem.co.jp


2009年9月29日火曜日

体験農業「我田引水」、公募せず幹部家族に委託…大阪・和泉 : ニュース : 関西発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

こんなことをしていれば、農業に対する期待は裏切られる。
ただでさえ、まじめにやっていてもたいへんなのに。


体験農業「我田引水」、公募せず幹部家族に委託…大阪・和泉
in ニュース : 関西発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞

大阪府和泉市の農政監(55)(4月1日付で異動)が2008年度までの2年間に、小学生に田植えや野菜作りを教える市と府の補助事業で、公募もせずに実父(83)と長男(22)を「協力農家」などに選任し、委託料名目の謝礼として計約60万円を交付していたことがわかった。井坂善行市長は「職務や地位を私的利益のために用いたとの疑惑を招く行為」として、3月31日付で農政監を厳重注意処分とした。農政監は市農政部門のトップで部長級。

市民の通報で市倫理委員会が調査し、市に報告した。

倫理委などによると、農政監は07、08年度、小学生に田植えや稲刈りを教える「学校教育田事業」の協力農家に実父を選任し、両年度の野菜作りを教える「育てて食べよう野菜ばりばり推進事業」の栽培指導員に大学生の長男を選んでいた。

実際の指導は、農政監が公務時間中、自宅近くの田畑まで出向いて実施。教育田事業で年約10万円、野菜事業で年約20万円の委託料が、指導や農地管理のためとして支払われていた。

倫理委の調査に農政監は「手作業の田植えが行われなくなり協力してくれる農家がなく、担当課から強い要請があり引き受けた」などと釈明したという。

市は今年度から、協力農家などの選定を公募に改める。

今回の処分について、市議の1人は「厳重注意は軽すぎる。訓告とか、戒告のように給与面にはね返る処分にするのが人事の常識だ」と批判している。

これはやりすぎ。見せしめだけで十分。

(2009年4月3日 読売新聞)


2009年9月28日月曜日

「らっきょうの甘酢漬け」一番人気 谷汲の特産 岐阜新聞 Web

ポイント:
野菜を漬物にし、商品化する技術、販売方法は見習うべきだ。
あとは、調味料を以下に有効活用するかだ。
かなりの部分が廃棄されるのだ。


「らっきょうの甘酢漬け」一番人気 谷汲の特産
in 岐阜新聞 Web:

2009年07月05日  

揖斐川町谷汲地区で農産品の加工販売に取り組む女性グループかたくり工房(田代すみ子会長)のらっきょうの甘酢漬け作りが、同町谷汲名礼の作業場で最盛期を迎えている。作業は今月中旬まで続く。

同グループは2000年から、漬物を中心に特産品開発に努め、商品は20種類を超える。その中でも、らっきょうの甘酢漬けは一番の人気商品。地元の商店のほか、道の駅などで販売され、毎年完売する。

ラッキョウは地元農家が収穫したものが、毎日のように持ち込まれ約1千キロになる予定。根と茎を切り取り2日間塩漬けにした後、甘酢に漬け2~3カ月後に出荷される。メンバーの岩崎美保子さん(72)は「新鮮なラッキョウを使い、粒は不ぞろいですが味は天下一品です」と胸を張る。

問い合わせは同工房、電話0585(56)3188。


家族も喜ぶ野菜を作るぞ: 大根

ポイント:
ダイコンを育てる時期をうまくずらしていくのがコツ


家族も喜ぶ野菜を作るぞ: 大根
"秋冬ダイコンのタネ播き



秋冬野菜の中でダイコンの栽培は最も簡単だ。


畑を耕さず、間引きもしない。タネを播いて収穫するだけだ。ダイコンは直根などで直播だ。移植は出来ない。詳しい栽培方はダイコンは・・・栽培ポイントを見てほしい。

今年は1回目のタネ播きは9月1日に行った。残暑が厳しいので、虫の活動が心配だった。それで殺虫剤(移行浸透性)を少量土に混ぜ込んだ。品種は「冬自慢」だ。3シーズン目のタネだ。12粒播いて10粒発芽し、順調に成長している(それほど発芽率は気にしていない。また播けばよいのだから)。

2回目の秋冬ダイコンのタネ播きは無農薬である。9月24日に行った。1回目で発芽しなかった所と新たに12箇所に一粒ずつタネを播いた。

ところが今日見たところ2回目は一株しか発芽していなかったと言うか虫に食べられたのだ。今年はまだ、暑く虫の活動が活発だたのだろう。明日またタネを播くつもりだ。

さらに、後2回ほど時期をずらして無農薬で種まきを行う予定である。こうすることで家庭菜園で最も重要な収穫時期を長くコントロールしている。

今年はサカタのタネが品種「天竜」を発売しなかったので「冬自慢」一品種になる。

これから寒くなりダイコンの美味しい季節がやってくる。


2009年9月18日金曜日

【レビュー・書評】有機農業で世界が養える [著]足立恭一郎

【レビュー・書評】有機農業で世界が養える
 [著]足立恭一郎 - 暮らしのお役立ち - BOOK
in :asahi.com(朝日新聞社)

[掲載]2009年8月5日

有機農業というと、「環境への負荷は低いが、生産性では従来の農業より劣る」というのが社会の主流の見方。これに対し、「世界全体でみると有機農業の単収は一般農業より優れ、世界の人口を養う力がある」とした米国ミシガン大の共同研究を紹介した。統計的分析などを交え、常識に逆らうとも思えるこの結論を検証していく。

著者は06年まで農林水産省農林水産政策研究所に在籍、社会経済学の視点で有機農業を研究してきた。専門用語もあるが、学問的考察に乏しかった分野だけに、こうした議論はもっと盛んになっていい。

表紙画像

有機農業で世界が養える

著者:足立 恭一郎

出版社:コモンズ   価格:¥ 1,260


2009年9月17日木曜日

有機稲作 水田除草機:

ポイント:
除草を安価に機械化できれば、稲作にとって朗報。
共同購入で巡回すれば、有機農業にとっては力強い味方になる。


有機稲作 水田除草機: ヨシ原日記

有機稲作 水田除草機

昨日午後、追分温泉で販売している 追分温泉 夫婦せんべい の納品に向かっていると、大内産業 大内弘さんから電話が入った。丁度、その圃場近くを走っていたので、気付いたのであろうか。追分温泉の帰途、大内さんの田んぼに立ち寄る。
有機栽培水田の除草作業中で、早速、写真を撮る。
006 003
無化学肥料・無農薬の有機栽培圃場である。
002 004 005
田植え機にアタッチメントで取り付けるようになっている。まくら地は機械の転回のために植え付けはしない。
米工房
大内産業 http://www.citydo.com/prf/miyagi/guide/sg/107000712.html
〒986-0204
宮城県石巻市北上町女川字中斉41
TEL 0225-67-2674

成長促進のために、にっこり有機という液肥を施すという。
001

これを水口に放せば、自然に全体に広がるという話である。この液肥は野菜、草花などの活性剤として人気がある。
石巻環境サービス(株)
http://www.i-kankyou.com/index.html
液体堆肥「にっこりパワー」

牛の尿100%より抽出した液体肥料です。有用微生物群で処理し、無臭で取り扱いが容易な製品に仕上がっています。標準では800倍に希釈して使用しますので、原液1.8リットルで希釈液1,440リットルご使用になれます。

特長
根の張りが良く、養分の吸収が増進。病害虫や天候不順への抵抗力がアップ。品質、収量に優れた効果を発揮し、木酢液と併用するとさらに効果が増大します。

価格
1リットル:¥1,000(税込)/1.8リットル:¥1,500(税込)
18リットル:¥5,000(税込)

取り扱い店

・石巻市北上堆肥センター
石巻市北上町女川字石神66
TEL:0225-67-2023



今日の農業新聞県内版には 美里町のJAみどりの での除草機実演会の記事があった。有機栽培は雑草との戦いと言われているらしいが、雑草に根負けして撤退すということもあるらしい。大げさに言えば、地球の命が大事か自分の命が大事かということになりかねない。


2009年9月16日水曜日

「キモかわ」で大人気  「なまこストラップ」

ポイント:
食品を食品以外に加工するアイデアは秀逸



「キモかわ」で大人気 
in 青森 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

「気持ち悪いけど、かわいい」と評判の「なまこストラップ」(県観光物産館アスパムで)

県産ナマコを乾燥させて色づけした携帯電話のストラップ=写真=が人気を集めている。「気持ち悪いけど、かわいい」と大評判。発売開始から1か月半ですでに品薄になるヒット商品となった。

商品名は「なまこストラップ」。青森市や漁業団体などが県産ナマコの知名度アップのために設立した「あおもりナマコブランド化協議会」が商品化した。2~3センチほどの乾燥させたナマコをラメ入りの塗料で加工している。

青森市の県観光物産館アスパムやJR青森駅ビル「ラビナ」などで7月中旬から販売を始め、約10日間で最初に生産した500個が完売した。追加生産した1000個も、お盆期間中に底をつき、現在は入荷待ちの状態が続いている。中には、1人で20個も購入する客もいるほどだ。

アスパムで販売する加賀谷ひと美さんは、「本物のナマコを使った珍しさと『キモかわいい』見た目が受けている」と人気の理由を説明。ブランド化協議会は「うれしい誤算。本物のナマコを使っているだけに大量生産できないのが難点」と話している。


黒と金の2種類。1個1000円(税込み)。


2009年9月15日火曜日

ヒマワリ油いかが? 無農薬、くせもなし

ポイント:
ヒマワリは飼料作物にもなる。種の部分をヒマワリ油に加工し
残りは飼料に、しかも乾燥飼料にできる。

ヒマワリ油いかが? 無農薬、くせもなし
in 大分合同新聞

ヒマワリ油いかが? 無農薬、くせもなし

[2009年08月11日 09:50]

「くせがなく、素材の味を引き立てます」とPR=中津市役所三光支所

中津市で昨年、大分国体の選手や大会関係者を大輪の花で迎えたヒマワリが、ヒマワリ油に生まれ変わった。
同市三光の農業者らで組織する「日本一のコスモス園をつくらんかいエーノーグループ」(木崎正昭代表、319人)が、地域の転作田約27ヘクタールで育てたヒマワリの種が原料。約7トンの種から約1・5トンの油を精製した。
10月11日に開園予定の「三光コスモス園」での販売に先駆け、市役所三光支所2階の地域振興課内にある同グループ事務局で先行販売している。価格は1本(920グラム入り)1500円。
「天ぷら油にヒマワリ油を3割程度混ぜると、カラッと揚がって油切れもいい。完全無農薬なので、ドレッシングなどにも安心して使って」と同グループ事務局。売り上げは、ヒマワリの育成や精製にかかった費用などに充てられる。
問い合わせは同グループ事務局(TEL0979・43・2050)へ。


2009年9月14日月曜日

コンビニ、「関根式カレー」大ヒット

ポイント:
決してダレにでもできるわけではないが、有名人起用も消費拡大の手段だ


コンビニ、「関根式カレー」大ヒット 
in YOMIURI ONLINE(読売新聞)

コンビニ、「関根式カレー」大ヒット
398円と安価な価格設定を実現した関根勤さんプロデュースの「関根式インド風チキンカレー」

コンビニ業界の雄「セブン―イレブン・ジャパン」には、長年取り組んできたが、実現できない課題があった。それは「売れるカレー弁当を作る」こと。宿願をついに実現させたのが、5月に発売した「関根式チキンカレー(欧風)」だった。

テレビタレントの中でも「大のカレー通」で知られる関根勤さんとの共同開発商品だ。5月下旬~7月中旬の2か月弱で約480万食を販売した。従来のカレー弁当の約5倍の売れ行きだ。「関根式」は、7月下旬に第2弾の「インド風チキンカレー」に切り替わった後も、販売を伸ばし続けている。

ヒットの理由の一つが、「関根さんと作った」というブランド力だった。

セブンのカレーは、これまでも大量のタマネギをあめ色になるまでいためて甘みを引き出す製法にこだわってきた。「絶対においしいという自負はあったが、お客さんには商品の魅力が十分に伝わっていなかった」(米飯・麺(めん)類マーチャンダイザーの和田暁さん)。関根さんのブランド力をテコに、その魅力がようやく伝わったというわけだ。

もう一つの理由は、安さ。従来は430円~460円が相場だったカレーの価格を398円にした。調理工程や食材の調達方法の見直しなどでコストを絞った結果だという。セブンではカレーに続いて、6~8月に相次いで、幕の内、牛丼、炒飯(チャーハン)、親子丼などで398円の弁当を投入した。

食品スーパーの西友などで300円を切る弁当が登場し、弁当の低価格競争が激化している。和田さんは「日常的に買いやすい価格を実現することは必要。ただ、コンビニが低価格をどこまでも追求する必要はない」と話す。手軽さ、おいしさ、安さ、ブランド力――。総合力でヒット商品をつくる考えだ。
(2009年8月29日 読売新聞)


2009年9月4日金曜日

バジルソース、ピストーソース

ポイント:
やせ地でも育つハーブ。
ソースにして商品化すれば収益が期待できる。
保存性が弱いのが難点か。


ハーブの香り 食欲アップ
in YOMIURI ONLINE(読売新聞)
ソースにして長期保存

ピストーソース(左奥)と、それを使ったすいとんのニョッキ(手前)、トマトのピストーピラフ詰め(右奥)

残暑が続く中、夏の疲れが出てくる頃だ。料理研究家の島静代さんは、食欲をそそるハーブを食卓に取り入れることを提案する。


ハーブの産地である南仏プロバンスでは、生のバジルとニンニク、オリーブオイルなどを混ぜた「ピストーソース」を作り置きし、毎日の料理に活用している家庭が多いという。冷蔵庫で1~2週間、冷凍なら1~2か月保存できる。

ピストーソースと、それを使った料理2品を、島さんに教えてもらった。

まずピストーソースを作る。


<生バジルの葉を洗い、水気を切る。ニンニクは皮をむき、適当に切る。すべての材料をフードプロセッサーにかける。瓶や保存容器に入れて保存する>


濃厚なバジルの香りが食欲をそそる。パスタとあえたり、トーストに載せたり、サラダのドレッシングにしたりと重宝する。特にトマトとの相性がいい。

すいとんのニョッキを。
「フードプロセッサーがなければ、すり鉢ですってもいいですよ」と話す島さん

<すいとん粉をボウルに入れ、水150ccを中央から少しずつ入れて練る。耳たぶよりやや固めになったら、丸くまとめてラップで包み、冷蔵庫で15分寝かせる。トマトはへたを取って湯むきし、粗みじんに切る。飾り用のバジルを千切りにする。鍋に湯を沸かし、オリーブオイル少々と塩ひとつまみを入れ、すいとんを2センチくらいの大きさに丸め、真ん中をややへこませて湯に入れる。浮いてきたらボウルに取る。鍋の湯を切り、オリーブオイル大さじ1~2杯、トマト、ピストーソース、ニョッキを入れて温め、塩少々で調味する。皿に取り、好みでパルメザンチーズをかけ、飾り用のバジルを散らす>

バジルのさわやかな香りとトマトの酸味が混じり合い、もちもちしたすいとんのニョッキによく絡む。

もう一品は、トマトのピストーピラフ詰め。

<コメを洗い、ざるに上げて1時間ほどおく。タマネギとベーコンはみじん切りに。鍋にオリーブオイル大さじ1杯を熱し、タマネギとベーコンをいため、コメを加え、全体に油がまわったらピストーソースとスープを加えてよく混ぜ、ふたをして弱めの中火で10~13分炊き込む。トマトはへたと反対の側をふたになるように切り、中をくりぬき、中に軽く塩を振る。ミックスハーブ(生のパセリ、タイム、オレガノ、バジルなどをみじん切りにしたもの)大さじ2杯とレモン汁同3杯をボウルに入れ、塩、コショウ、水少々を加えて調味してからオリーブオイル同6杯を加え、ミックスハーブソースを作る。くりぬいたトマトにピラフを詰めてふたをかぶせ、ミックスハーブソースをかける>

「余ったハーブの茎はオイルに漬けておけば、ハーブの香りが移ったオイルを、いためものなどに使えます」と島さんは話している。

【材料】(ピストーソースは150~200cc分、そのほかは2人分)

■ピストーソース


生バジルの葉30g/ニンニク大きめ4~5かけ/松の実(なければカシューナッツでも)大さじ1杯/黒オリーブ(瓶詰、種なし)同2杯/オリーブオイル同4~5杯/好みでパルメザンチーズ同1~2杯


■すいとんのニョッキ


すいとん粉200g/完熟トマト中2個(なければ水煮缶200g)/飾り用の生バジルの葉4~5枚/ピストーソース大さじ2杯


■トマトのピストーピラフ詰め


完熟トマト大2個/コメ1カップ/スープ(固形ブイヨン2分の1個)150cc(なければ水でも)/タマネギ4分の1個/薄切りベーコン1~2枚/ピストーソース大さじ1杯
(2009年8月27日 読売新聞)


2009年9月3日木曜日

土づくりと機械除草に注目

敬意を払うべき農業
in 宮城 農業ニュース 毎日新聞 2008年5月25日 地方版
2008年05月25日

「生きている化石」と呼ばれるカブトエビの大発生で知られるようになった涌谷町の米作農家、黒澤重雄さん(61)。今年の栽培面積は35ヘクタールだそうだ。自己所有と耕作請負が半々。個人経営としては県内有数の規模だろう。

そのすべての田で農薬や化学肥料を使わない。肥料は稲わら、もみ殻、干し草主体の自家製堆肥(たいひ)と一部有機肥料。では、除草はどうするのか。除草剤を使うわけにはいかない。

後継者の長男伸嘉さん(31)とともに地元の農機具メーカーに相談して条間(苗列と苗列の間)ばかりでなく、苗の株と株の間の雑草も取り除く除草機を実用化した。乗用式で、10アール当たりの除草時間は7~8分と効率的。どの田も複数回の除草が可能になった。全国でも1台だけという。

仕組みは繊細で、土の硬い田ではあまり機能しない。トロトロの軟らかい土で威力を発揮する。

黒澤さんは祖父から自然型農業の心を教わり、三十数年間、土作りに励んできた。トロトロの土はそのたまものであり、カブトエビは米の安全を示す自然の恵みだ。首都圏の生協、県内スーパーなど開拓した出荷先からは厚い信頼が寄せられる。

自然と相談し、自然を尊重しながら農作業の効率化を図る黒澤さん。減反はしないし、農協との取引はない。国の営農補助金も受けない。「認定農業者」でもなんでもないが、「独立自営農民」の気概がある。

低米価、高齢化、後継者不在で衰退する農業、農村にあって実質的な支え手の1人だろう。どんな農業に敬意を払うべきか、消費者も知って損はないと思う。【小原博人】

毎日新聞 2008年5月25日 地方版"


2009年9月2日水曜日

砂糖・コーヒー、卸値が高騰 紅茶・緑茶にはチャンスかもしれない。

ポイント:
国内で作ることのできる、紅茶・緑茶にはチャンスかもしれない。


砂糖・コーヒー、卸値が高騰 
in YOMIURI ONLINE(読売新聞)

食品業界、顧客確保へ値下げ攻勢


世界的な天候不順で砂糖やコーヒー、紅茶など農産品の国際価格が急騰している。

消費不況の中で販売価格に転嫁すれば客足が遠のきかねないだけに、食品業界は材料価格の高騰にもかかわらず値下げ攻勢を強める。国内でも野菜が高騰する中で特売に踏み切るスーパーもあり、体力勝負の様相だ。(宮崎誠、戸田雄)

砂糖に精製される前段階の粗糖の国際価格は28年ぶりの高値水準だ。原料となるサトウキビの2大産地であるインドが雨不足、ブラジルが長雨で収穫が大幅に減少する見通しが強いためだ。国内精糖各社は製菓会社への砂糖の出荷価格を1キロあたり6円、率にして約4%引き上げた。


紅茶はスリランカの収穫減で昨年より2割前後上昇、コーヒー豆も「2年前に比べて2割程度高い」(キーコーヒー)水準だ。

製菓各社は砂糖が急騰しても主力のチョコレートを値下げする方向で動き出した。原料価格の値上がりを販売価格に上乗せしなければ収益を圧迫する。しかし、大手スーパーなどによる割安な自主企画商品が増え、価格に敏感な消費者を取り込む苦渋の決断だ。製菓業界には昨年、カカオ豆高騰などを受けて価格を引き上げた結果、販売数量が落ち込んだ苦い経験もある。

不二家は25日に「ルック」など3品目の出荷価格を引き下げ、店頭想定価格は120円前後から105円前後になる。9月には森永製菓、明治製菓が追随する見通しだ。いずれも内容量を減らして割安感を演出する。


ネスレ日本も今月1日、インスタントコーヒー「ネスカフェ エクセラ」の希望小売価格を最大16%引き下げた。

国内では野菜の値上がりが目立ってきた。25日の東京都中央卸売市場で、レタスの平均価格は1キロあたり256円で平年より68%高い。タマネギは134円で61%高、ニンジンが160円で43%高など軒並み上昇している。

食品メーカーと同様にスーパーなどが消費者をつなぎとめる値下げ販売に乗り出した。イトーヨーカドーは26~27日、キャベツやトマトなどを2~5割引きするセールを実施。大半を契約農家などから直接仕入れており、収益への影響は最小限に食い止めているという。
(2009年8月28日 読売新聞)


2009年8月29日土曜日

大豊作の玉葱に困惑の日々 in WIRED VISION

ポイント:
この記事の元の筆者は、そもそも農業を行っているわけではないが
持ち前の情報力を生かし、豊作となってしまった作物を直販してさばける。
この点、多くの人が見習うべきではないか。


大豊作の玉葱に困惑の日々
in WIRED VISION

菜摘農園へようこそ

2009年8月 2日


今年の玉葱はなぜか大豊作

豊作で玉葱が採れすぎて、保管する場所の準備が追いつかないという、困った事態になっている。玉葱作りを始めて10年以上になるが、こんなことは始めてだ。これまでの経験からは、こんな豊作は予想できなかったし、玉葱の保管は結構面倒なのである。

とりあえずそこそこの収穫が出来るようになるまでには、何年かの試行錯誤が必要だった。買った苗は、植える時は立派なのだが、化学肥料ジャブジャブの中で育って来るらしく、有機栽培では自分で作った見るからに貧弱な苗の方が良く育ったり、マルチ栽培でも必ずしも大きくならなかったりと、色々な体験をした。一番大変なのは除草だ。玉葱やニンニクといったユリ科の作物は葉が小さいので、自分で日陰を作って雑草を抑えることができないので、人が取ってやらねばならない。

しかし今年の玉葱の出来は驚きだった。なにしろ昨年までは、玉の大きさが目標の250グラムに達せず、平均すると200グラム以下という小振りの玉葱しか出来なかったからだ。例年と違う要素としては、種蒔きを1-2日早くしたことがある。暖冬だったことは大きいと思う。しかし暖冬も今年だけではない。生育が進みすぎた場合は、抽臺して花が咲いてしまう数が増えるはずだが、実際には抽臺は多く無かった。

追肥が多すぎたのかもしれない。父にお願いしたら、「半分で肥料が無くなったので新しい袋を開けて撒いた」と言っていたからだ。だが過去追肥を多くしてみたときは、それほど収量は増えなかった。そう言えば、例年と大きく違うのは、ペチカで出た灰を大量に撒いたことがある。これも父に頼んでおいたのだが、例によって頼んだ量の3倍撒かれてしまった。灰はアルカリ性なので、アルカリを好む玉葱に良かったのかもしれない。


玉葱が豊作だと何が問題か

収穫を任せていた父や仲間から、玉葱が良くできたという話は聞いていた。ところが今年収穫した玉葱が一部傷み始めていると言う。おかしいと思って見に行ったら、土間に巨大な赤玉葱がゴロゴロ並んでいた。玉によっては500グラムを楽々越える、巨大玉葱がたくさん収穫できたようだ。うーん、これはまずい。ありがたいことではあるのだが、実は玉葱の場合、あまり豊作だと困ってしまうのだ。

普通の野菜と違って、湿気がある土間に置くのもまずい。傷み始めたのはそのせいだったのだ。玉葱の保存には乾燥が一番重要なのだ。それに大きいことも必ずしも良いことではない。玉葱は長期保存に耐え、1度収穫したものが半年以上にわたって出荷されるのだが、あまり玉が大きくない方が保存性が高いからだ。保存には250グラムぐらいの玉が良いとされている。

他の野菜のように、段ボールやコンテナに詰めて積み上げると腐ってしまうので、乾燥するように軒下に吊ったりするわけだが、量が量なので場所が足りない。仕方が無いので平たい籠に玉葱を1列に並べ、籠どうしの間に通風のための隙間が空くように棚に並べた。とりあえずこれで秋までは傷まないだろうが、予定していたように冬まで保存するのは難しくなってしまった。

特に赤玉葱が大きく育っている。赤玉葱は生でも、火を通して普通の玉葱同様に食べてもおいしい。しかし収量が予想の倍で、保存期間が予定の半分になってしまった。置いておくと秋には傷んでしまうので、玉葱を4倍食べなければならない。しかしそんなに食べきるものではない。

ついに野菜を販売開始

今年から仲間と一緒に「菜摘農園」を始めて、自給的農業から一歩踏み出して、耕作放棄地を再生する有機農業を目指している。段々作付け面積が増えて来たので、いずれ生産が安定して来たら販売を始めなければならないと思っていたが、前倒しにする必要があるようだ。とりあえず「菜摘農園」のサイトを立ち上げて、特大赤玉葱の販売を始めることにした。

赤玉葱だけでは寂しいので、野菜の詰め合わせと大豆も掲載してみた。販売と言っても、自給には多過ぎるものの本格的に販売するほどの量でもないという困った状態だが、すべて農薬や化学肥料などの合成化学物質は一切使用せずに育てたもの。限定販売だが関心がある人は一度覗いてみて欲しい。余裕ができたら、栽培状況なども公開したいと思っている。


2009年8月28日金曜日

国内産いもでん粉生産現場における燃料・生産資材高騰に対する取り組み

国内産いもでん粉生産現場における燃料・生産資材高騰に対する取り組み
in ALIC でん粉情報
[2009年2月]
【話題】
国内産いもでん粉生産現場における
燃料・生産資材高騰に対する取り組み

北海道農政部食の安全推進局農産振興課 課長 花岡 正博

はじめに

2008年7月11日、原油のWTI価格(原油価格の指標)が、一時史上最高となる1バレル当たり147.27ドルとなった。これは、前年同月(07年7月)から、1年間でおよそ2倍、5年前のおよそ5倍に高騰したことになる。

これに伴い、石油製品小売価格も上昇し、例えば、レギュラーガソリンでは、2008年8月に全国平均で1リットル当たり185円にまで上昇した。このほか、原料価格の高騰などもあり、輸入に頼るさまざまな物品の国内価格が上昇した。

現在、世界的な経済不況の中、原油価格も大きく下落しており、WTI価格はピーク時の約4分の1の水準となっているものの、地政学的なリスクや、世界のエネルギー需給の構造的なひっ迫という長期的な変化により、原油価格の先行きは不透明である。このほか、地球温暖化問題への対応といった観点からも、省エネや石油代替エネルギーの開発・導入が求められてる。

さて、本道においてばれいしょは畑作農業の基幹作物であり、また、生産されるばれいしょの半分がでん粉原料用に仕向けられ、全道17工場ででん粉に加工、全国で販売されるという点で、本道におけるばれいしょでん粉の生産は、ばれいしょ生産、さらには地域経済を支える重要な産業の一つであると言える。

一方で、でん粉は、その製造に当たり、でん粉乾燥工程に多くの重油を用いたり、包装資材として多くのビニールや紙袋を使うなど、資材価格の上昇が工場経営に大きな影響を与える業種の一つである。

また、でん粉工場の収益性の悪化は、ひいては、ばれいしょ生産農家経営にも影響を及ぼす。このため、持続的にでん粉生産を行っていくためには、でん粉製造段階での省エネなどのコスト削減と、でん粉の原料となるばれいしょの生産コストの低減が不可欠である。

ここでは、地域でのこうした取り組みをいくつか紹介していく。
1.でん粉製造における排熱利用
~士幌町農業協同組合澱粉工場の取り組み~

昭和21年からでん粉製造に携わる士幌町農業協同組合澱粉工場は、平成7年から13年にかけて北海道内で進められたでん粉工場の再編整備の際に、ばれいしょの処理能力の拡大などを目的に、工場を新設した。

この工場では、でん粉の製造過程において発生するでん粉かす(磨砕後分離したばれいしょの絞りかす)と、廃水処理過程の加圧浮上装置で除去されたたんぱく質を、流動床式焼却炉を用いて1日当たり180トン焼却している。この焼却炉は、ダイオキシンの発生が極めて少なく、道内のでん粉工場では唯一同工場だけに導入されている。

焼却の際に発生する焼却熱を蒸気として回収し、多くの熱量を必要とするでん粉の乾燥工程の熱源として利用している。このシステムにより、でん粉乾燥工程に必要な蒸気の約7割を供給することができ、重油の使用量を3分の2程度に削減している。

このほか、たんぱく質除去後の排水のpHを調整した後、メタン発酵により有機物を分解し、廃水浄化を行うとともに、発生するメタンガスを燃料ガスとして有効活用している。さらに、この処理で残留する有機物も、膜分離により処理をするなど、環境に配慮している。

こうした取り組みが、化石燃料の使用量(燃料費)の削減による製造コストの低減だけでなく、でん粉かすやたんぱく質、廃水の処理問題の解決にもつながっている。
図1 士幌町農業協同組合澱粉工場

2.サイレージ化によるでん粉かすの付加価値向上
~小清水町農業協同組合の取り組み~

小清水町農業協同組合澱粉工場は、工場で発生するでん粉かすを、家畜用飼料として利用することにより、畜産農家における飼料コストの低減を図るとともに、でん粉製造のコスト低減を目指している。

工場では年間8千~1万トンのでん粉かすが発生する。以前は主に畑作農家が引取っていたが、でん粉かすが発酵しにくいことから、たい肥化が難しく、敬遠されていた。

一方、畜産農家では飼料価格高騰のため一層のコスト削減が求められ、この2つの課題を同時に克服できたのが、でん粉かすをサイレージ化(乳酸発酵させて家畜飼料とすること)させて有効活用するというものであった。

サイレージ化は密封や水分の状態が品質に大きく関係するため、試行錯誤を繰り返した。ふすまを水分調整剤として14~15%程度の割合で添加し、カビの予防には飼料用尿素を使うことにより、安定した製品となり、これを牛の給餌の際に試したところ、食いつきも良く、その後も良好な発育が確認でき、結果として飼料コストの大幅な削減につながり、好評であった。

今後は、でん粉かすサイレージを有償で提供することで販売収入を見込み、これに伴いでん粉の生産コスト削減につながっていくことと思われる。
図2 給餌試験の様子
図3 でん粉かすをフレコンパックに詰めて畜産農家へ

3.新たな栽培技術によるばれいしょ生産コストの低減
~斜里町農業協同組合の取り組み~

でん粉原料用に限った話ではないが、ばれいしょ全体の話題として、収穫などにおける労力軽減の効果がある取り組みを紹介する。

斜里町農業協同組合では、ばれいしょ畑の耕起後に土寄せ・石れき除去を行う「ソイルコンディショニングシステム」を種子ばれいしょ生産に取り入れている。

この技術は、大型機械により作業が行われるもので、この作業が畑の土質に合うものかどうかなど、試験栽培を繰り返した結果、「生産コストを下げるためには欠かせない技術である」との判断から、導入に踏み切った。

土寄せ・石れき除去することにより、株間を短くすることができ、規格内収量が高まり、大きさの揃った種いもが生産できるようになった。また、多くの作業人員を要する収穫時において、作業効率が向上したことにより従来の7割の人員で作業ができるなど、人件費(労働費用)を大きく軽減でき、生産農家から喜ばれる結果となった。

今後は、種いも用に限らず、生食用や加工用のばれいしょ生産にも普及し、各農家の生産コストが削減されることが期待される。
図4 ベットフォーマーで土寄せ
図5 セパレータで石れきや土塊を除去

4.土壌診断を踏まえた施肥体系の転換による肥料コストの低減
~十勝農業協同組合連合会の取り組み~

ばれいしょの生産は、肥料をあまり要さないが、その土地の地力や作物の生育状況に応じた適正な施肥が、肥料代の節減にもつながる。

十勝農業協同組合連合会農産化学研究所では、昭和57年から土壌診断および分析を行っており、現在では、年間約2万8千点の分析が実施されている。

この土壌診断では、土壌酸度や、カルシウム・マグネシウム・カリウムの含量といった一般的な要素のほか、微量要素の含量や土壌中の窒素や腐植に関することなどについても分析が行われ、十勝管内の各農業協同組合にて設定されている施肥基準を基に、施肥量の目安など土壌診断の結果から判定された施肥設計が各農家に示されている。

これら施肥基準については、各農協で委託製造されている肥料(地域銘柄)の組成の基準となっており、こうした肥料は生産現場でも利用されているが、 北海道で作成した「北海道施肥ガイド」で示す地帯別の施肥量よりやや多い傾向にある。

このことから同農協連では、当面の資材高騰対策として、施肥量の目安と土壌診断結果から判定された施肥設計について、北海道施肥標準並みに下げ、それに基づいた肥料銘柄の製造と普及、適正な施肥を進めることにより、施肥量の削減(適正化)とコスト削減を図っていくことをねらいとしている。
おわりに

北海道では、昨年12月にホームページ上で、「北海道のいものすべて」(http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ns/nsk/potato/imosubete.htm)を公表した。

これは、いもの歴史や重要性、地域の取り組みなどをまとめたもので、今回掲載した事例の一部も紹介している。ぜひご覧いただきたい。


2009年8月27日木曜日

無農薬野菜を作ろう!(株)谷井農機

ポイント:
雑草に負けない作物、という注目点は良い。 
あとは、虫害を避けなければならないだろう。
そのためには、自然農薬が必要となる。
無農薬野菜を作ろう!
in (株)谷井農機 自然農薬で無農薬!自然農薬の作り方 


無農薬・・・!?

無農薬や低農薬を売りにした農作物が見直されて久しいですが
それらの商品はスーパーなどではとても高価で
手軽に買う事はできないものです(すくなくとも私個人としては・・・(^^; )
成長の過程にある子供くらいにはせめて
「害のないものを口にさせてあげたい!」と思うのが親心。
「それじゃ、無農薬野菜を自分で作ろう!」って事で除草剤や殺虫剤を使わないで
栽培を始めたところ、真夏の炎天下に草取り作業に追われたり
せっかく出来上がった作物が虫食いだらけだったり・・・
トウモロコシなどは子供が期待していただけに非常にがっかりしました

そこで・・・
自然の中の成分を有効に使い「天然の農薬」の作り方をアップします
天然の成分をいかした薬剤なので当然自分の家庭菜園でできたものを「無農薬野菜」
として友人・知人・近所の奥様にをあげられます

※免責事項 このページの内容はこのあくまで参考としてお考えください
病害虫の発生、その他思わぬアクシデントについて責任を負うことが出来ません
あくまで自己責任においてお試しください
このページの内容についてのお問い合わせはご遠慮ください

では、まいりましょう・・・
除草をしなくても大丈夫な作物もある

躍起になって雑草を取らなくても大丈夫な作物もあります
ホウレンソウ等がその例です
ホウレンソウは雑草がカブ元に生えると雑草を避けて縦に伸びます
根元の雑草が株元に水や泥がたまるのを防ぎ病害を予防してくれます




その他の雑草と相性の良い作物
コマツナ
ナス



2009年8月26日水曜日

農業用資材廃棄物のリサイクルに向けた取り組み(NZ)

ポイント:
日本でも温室ビニールなどが廃プラスチックになっている。サイレージラップにこのリサイクルできれば、資源の有効利用にもなるかもしれない。また、洗浄、再生プロセスを地元で行えばフルタイムではなくとも雇用確保につながる


農業用資材廃棄物のリサイクルに向けた取り組み(NZ) 
in 畜産農業ネットワーク 旧サイト

タラナキ地方で年間500トンのプラスチック廃材が発生

タラナキ地方は、ニュージーランドの北島に位置する酪農の盛んな地域である。同地域には約3千戸の農家(2004年現在)があり、酪農、肉牛、めん羊などの多様な形態の農業が営まれているが、その約75%は酪農家
である。

2005年にタラナキ地方自治体は、同地域の農家を対象として、農村地域における廃棄物処理(生活廃棄物を含む12のカテゴリー)の実態調査結果を公表した。これによると、農業関連の廃棄物は、農機具用バッテリーや死亡獣畜などすでにリサイクル・ルートが確立された一部の廃棄物を除き、農家において焼・埋却されるケースが大半であった。また、サイレージの包装などに利用されているプラスチック廃材の年間排出量は、ラップサイレージで1農家当たり215個分となり、同地域全体で500トンに及ぶと試算している。そして、これらの廃棄物が、土壌や水といった自然環境に重大な悪影響を及ぼすことから、農村地域における適切な対応と廃棄物のリサイクル利用が必要であると結論付けていた。



サイレージ包装などのプラスチック廃材を保管・回収容器にリサイクル

このような中、タラナキ地方では、政府の支援の下、農業資材製造業者が中心となって、サイレージの包装などに利用されていたプラスチック廃材のリサイクルを目的としたパイロット事業が行われている。この事業に参加した農業資材製造業者は、酪農家に対し、あらかじめプラスチック廃材から製造された保管・集荷容器を提供し、酪農家から排出され保管されていたプラスチック廃材を回収、これを原料として保管・回収容器などにリサイクル利用するものである。

サイレージの包装などに利用されていたプラスチック廃材は、これまで、その大半が農家において焼・埋却またはそのまま放置・廃棄されており、環境に対して重大な悪影響を及ぼすと指摘されていた。

また、これまで、こういったプラスチック廃材は、土壌、家畜のふん尿、農薬などによる汚染度が高いことなどからコスト面の問題でリサイクルされなかった。

今回のプランが広く実践されると、プラスチック廃材が回収容器により安全に保管・集荷されるとともに、新たに保管・回収容器などとして完全にリサイクルされることから環境への悪影響が解消されることとなる。



農家は初期費用のほか配送費などを業者に支払


農業資材製造業者は、まず酪農家に対して保管・回収容器とライナー(内側に入れる袋)を配布する。酪農家は、業者に対し、初回のみ保管・回収容器費用を支払うほか、1枚当たりのライナー費用、さらに満杯になったライナーを集荷する費用を業者に支払うこととなる。

なお、酪農家は、その廃棄物の種類、組成などに応じてライナーごとに分別し、その内容をライナーの外側に明記しなければならない。

業者では、1農家当たり平均でラップサイレージ年間200個分程度のプラスチック廃材の排出を見込んでおり、その場合、1農家当たり年に1~2回程度の廃棄物を回収することなる。

この事業では、回収業者、農家およびリサイクル業者にとって、プラスチック廃材の新たな取扱方法を試すとともに、コスト面での実現性も検証されるものと見られる。

なお、このプラスチック廃材のリサイクルが普及すれば、ニュージーランド全体として、将来的に持続可能な農業の進展に寄与するものと期待されている。


【シドニー駐在員 井田 俊二 平成18年9月7日発】


2009年8月25日火曜日

自然農薬

自然農薬 
in 「田渕農園」のホームページ


11月1日
【自然農薬:雑草三種混合液】 山野の雑草は自ら病害虫に対処する成分を身につけている。自然農薬としてその力を借りる方法がある。各季節の自然の雑草の中から三種を選び、一握りずつを1リットルの水に入れ、5分間煮て煎じ汁を作り、冷ましてから粉石鹸を5~10グラムを溶かして出来上がりである。古くならないように作ってから5日以内に散布すること。2倍に薄めて夕方散布するのがよい。三種類の選び方は出来るだけ病害虫に強そうな雑草を選ぶとよい。


10月31日
【自然農薬:ビワの葉焼酎、ネギ液】 ビワの葉10枚ぐらいを1.8リットルの焼酎に1ヶ月漬ける。この液を水で3倍に薄めて葉面散布する。ビワの葉のエキスとアルコールの殺菌力がナンプ病の特効薬になる。生のネギの茎葉一握りを容器に入れ、熱湯約1リットルぐらいかけて30分間おく。この液を水で2倍に薄めてから石鹸5グラムを溶かし、2回ほど濾す。これを葉面散布するとウドンコ病や灰色カビ病などに効果がある。


10月30日
【自然農薬:ショウノウ】 ショウノウは果菜類のタチガレ病やイチョウ病に効果がある。ショウノウの粉末20グラム、草木灰2リットル、消石灰200グラムを混ぜ、5~10リットルの水に入れてよく混ぜ合わせる。被害株の根元から10センチぐらい離れた所に深さ5センチの浅い穴を掘り、1株に湯飲み1杯分ぐらい流し込み土をかぶせる。


10月29日
【自然農薬:ツクシ液、スギナ液】 ツクシは強い抗菌力に富み、ベト病、ウドンコ病、サビ病など広範囲の病気に効く。ツクシの親木であるスギナもツクシほどではないが効果がある。水1リットルにツクシかスギナ一握りを入れて火にかけ、5分間沸騰させる。冷やして布で濾し、さらに石鹸5グラムを混ぜて、布で濾し、出来上がりである。ツクシ液1リットルに米酢を40ミリリットル混ぜると、より強力な病害防除効果が期待できる。


10月28日
【自然農薬:ワカメの煮汁、卵のカラ】 ワカメ2握りを水1リットルで煮出し、そのままの濃い液をアリの通り道にまくと、アリはこれが苦手で来なくなる。アリが来ないとアブラムシもいなくなる。卵のカラを小さく砕いて、種蒔きや定植直後に根元に敷きつめ、その上に土を、卵のカラが半分見えるくらいかぶせておく。根切り虫が頭を出すと、卵の割れたかけらで顔をひっかかれ、痛いので逃げていなくなる。


10月27日
【自然農薬:牛乳、コーヒー、ビール】 牛乳を薄めないで、晴天の午前中に、葉の裏表にじっくりスプレーする。牛乳が乾燥するとき縮む力でアブラムシが圧縮または窒息死する。腐った牛乳でも同様の効果がある。コーヒーを通常飲むより少し濃いめにして、そのままスプレーすると病気予防やダニ防除に効果がある。ビールの飲みかけを小皿に入れ、その上にうどん粉かそば粉を水面に振りまいておくと、ナメクジやカタツムリが来て溺死する。


10月26日
【自然農薬:トウガラシ液】 真っ赤に熟す少し前の半分色のつきかかったトウガラシ(またはピーマン)を天日に干した後、一握りを広口瓶に入れて熱湯を約1リットル注ぐ。しっかりフタをして、丸一日おく。これに石鹸5グラムを混ぜて、布で濾す。薄めずそのまま葉面散布する。モザイク病やリンモン病によく効く。トウガラシ液をニンニク液に混合すると殺虫効果が高まる。


10月25日
【自然農薬:除虫菊液】 除虫菊は蚊取り線香の原料である。除虫菊に含まれるピレトリンという成分が殺虫に効果がある。1リットルのペットボトルに除虫菊粉末100グラムを入れ、エタノール(または35度以上の焼酎)を容器一杯になるまで入れる。フタをしてよく振って冷暗所に1週間以上置く。水で20~30倍に希釈して葉の裏表にスプレーする。大型の害虫や老齢幼虫には効果が少ない。雨天以外の夕方に散布すると効果が高い。発芽直後の育苗期間は100倍に希釈したものを使う。特にアブラムシは除虫菊に弱い。


10月24日
【自然農薬:アセビ液、アセビ団子】 アセビ(馬酔木)は、大きな馬でさえ食べると中毒によってフラフラになってしまうと言われるほどの毒をもっている。アセビの煮出し液は強力な殺虫剤で、ハダニ、アブラムシ、アオムシ、ケムシなどに効果がある。アセビの葉一握りを水1.8リットルに入れ、沸騰させて煎じ、冷やす。これを布で濾して、石鹸10グラムを加えてよく振り混ぜ、さらに布で濾すとアセビのスプレー液ができる。葉の裏表に散布すればほとんどの虫は死ぬ。アセビ液に米糠を入れてどろどろにし、つなぎに小麦粉を混ぜて団子を作る。野菜の根元に置くと、根切り虫やコオロギなどが米糠の甘い匂いに誘われて食べると死ぬ。5ヶ月ぐらい有効である。


10月23日
【自然農薬:ニンニク液】 ニンニク玉1個をすりつぶし、水1リットルを加え、布で濾してから水で5倍に薄める。このニンニク液を葉面散布すると、強い臭気で害虫を忌避する。ニンニクは茎葉も根も臭気が強いので、野菜の根元に混植しても防虫効果がある。特にハダニに効果がある。


10月22日
【自然農薬:ドクダミ】 ドクダミの生葉は臭気が強いので、マルチのように敷くと根切り虫、コオロギ、コガネムシ、バッタなどほとんどの虫が嫌って逃げる。また、ドクダミ団子を作って野菜の根元に置いても同様の防虫効果がある。ドクダミ団子の作り方は、ドクダミの葉30枚くらいを干して、粉にして、水1リットルと米糠50グラム、小麦粉20グラムを混ぜ、よく練って団子を作る。ドクダミ団子は1週間ほど保存が可能である。


10月21日
【自然農薬:ニコチン液】 タバコ約5本(吸い殻でもよい)をよくほぐし、中身を1リットルの水に3時間以上(水が茶色に染まるまで)浸しておく。布で濾し、石鹸5グラムを加えてよく振り混ぜると出来上がりである。葉の裏表にスプレーする。アブラムシ、オオムシ、蛾などの小さな虫は簡単に死ぬ。収穫時にはよく洗って食べること。トマトにはかけないこと。モザイク病の原因になる。


10月20日
【自然農薬:草木灰】 庭木を剪定した小枝や野菜の茎葉を乾燥したものを燃やせば簡単に草木灰ができる。できるだけ炭が混じった黒白灰を作るのがよい。小さい目のふるいにかけると葉面散布用の灰ができる。葉面散布すると葉の表面がアルカリ性となり、病原菌や害虫が寄りつかなくなる。朝露のあるときに散布すると効果が上がる。灰の臭いによっても害虫が寄りつかない。草木灰はカリやリン酸を含むので肥料にもなる。


10月19日
【自然農薬:竹酢液、米酢液】 竹酢液(チクサクエキ)は木酢液(モクサクエキ)と並んで市販されている自然農薬で、病害虫全般の予防や土壌改良に使用される。竹酢液は竹炭窯から出る煙を集めて冷却し、液体にしたもので、木酢液と同様に幅広く使用できる。木酢液より殺菌力が強いと言われている。米酢液は自分で簡単に作れて、上の両液に準ずる効果がある。作り方は、食酢20ミリリットルを水1リットルで希釈して、石鹸5グラムを加えてよく振り混ぜると出来上がりである。


10月18日
【自然農薬:木酢液】 木酢液は炭焼がまの煙道から出る煙を冷却・凝縮させた粗木酢液から有害なタール成分を除いたものである。木酢液は、水分を除くと約半分が酢酸で、これ以外に200種類以上の成分が含まれていると推定されている。殺菌・殺虫力もあれば微生物を増やす働きもあり、発根促進、生長促進作用もある。濃度が濃いと殺菌力を示し、濃度が薄いと微生物を増やす働きがある。土に散布する場合は市販木酢液の200倍希釈液、葉に散布する場合は400倍希釈液が目安と思われる。木酢液にドクダミやニンニクを漬け込むと、さらに効果が上がると言われている。"


2009年8月24日月曜日

無農薬に近い物を・・・

園芸相談センター過去ログ

無農薬に近い物を・・・: "たまと 2005/06/08(水) 10:33:18
今、幼稚園で夏野菜の栽培をしています。
幼稚園と言うこともあって「自然に近い物を・・・」と農薬や殺虫剤は
使えません。
しかし、ひまわりの葉っぱもなすの葉っぱも虫に食われ
「光合成出来る?」とかわいそうな位に食べられてしまっています。
そのうち他の野菜もやられてしまいそうです(T_T)
野菜も虫が食べる程美味しいとは言いますがこれでは立派な実も付かないような・・・
何か口にしても大丈夫な物で虫の予防になるような物は無いでしょうか?
(○○を薄めてスプレーするといいよ!とか・・・)
どなたか良きアドバイスよろしくお願いします!!
みか 【東海】 [URL:http://mika.whitesnow.jp] 2005/06/08(水) 11:32:13

農薬を使わないとなると基本的には捕殺になるのですが、
夜に見るとかできないから、ある程度は仕方ない、、、と開き直るしかないですよね。
犯人が昼間いなくて、葉が食われるのはヨトウムシの場合が多いのでときどき地面を掘り返してみるのも手です。

忌避効果としては、ニンニクの汁(すりつぶして絞ったヤツ)を水で延ばしてスプレーしておくのは、そこそこ忌避効果があったように思います。
忌避剤のリスクとしては、当然受粉するための虫も来なくなりますので、果実が成らない可能性も出てきます。人工授粉すればよいのですが、リスクも考えて使用してみてください。

トウガラシを砕いて薄めたスプレーも効くとは聞きますが、効果の割には防御しても使ってる自分も辛いので(笑) 農薬の方がマシかなと思ってます。

農薬でしたら、デンプン由来の粘着くん、石鹸成分由来のオレート液剤が安全と言われています。
農薬の法律が変わった時点で、世間一般に試されていた自然農薬を製品化したものです。
http://www.sumika-takeda-engei.co.jp/guide/syo00387.html
http://www.sumika-takeda-engei.co.jp/guide/syo00386.html

それから比較的安全な農薬に除虫菊から作った除虫菊乳剤があり、手に入りやすいものでパイベニカがあります。園児のいないときに使えばいいんじゃないかと思うのですが、園や市の規定もあるでしょうから参考までにあげておきます。
http://www.sumika-takeda-engei.co.jp/guide/syo00504.html

農薬としてあげたものは、いずれも接触毒といって、そこに居て液のかかった虫にしか効きません。したがって予防にはなりません。比較的安全といわれるものは全てそうなので、植物の量が少なければ、手でいちいち取ったり、水で吹き飛ばすのとの差は個人的には強く感じなかったりします。

園の方針もありますし、美味しい野菜を採ることより、野菜が育つ過程を見せるために育ててらっしゃると思いますので、妥協点が難しいとは思いますが、がんばってみてください。


まず、犯人を特定してください。昼間観察して、なにもいないようなら、夜活動するナメクジとかヨウトウムシが考えられますね。
ナメクジだったら、先生が帰る前に浅い容器にナメクジの殺虫剤を入れておいて(寄り付かなくなる薬もありますがあまり効果がない)翌朝園児が来る前に片付けるっていうのはどうでしょう。何ケ所かに置いて下さい。
檸檬 【外国】 2005/06/09(木) 08:46:40

大して知識は持ち合わせてないのですが、
農薬など必要ないけど、飲食できるのはたくさんあります。
アブラ虫、葉潜り蝿、豆コガネ、蛾の幼虫を追い払うくらいの自然農薬を、実験してみましたが、人間が食しても大丈夫なのは、あります。
たまと 【関東】 2005/06/10(金) 10:10:59

こんにちは。
皆様の意見を参考に犯人を推測すると「ヨトウムシ」
と言うことになりそうです。
ナメクジって夜活動するんですね!!
先日プランターの裏に数十匹いたのは退治したので
ナメクジは激減してるはずです。
でも駆除したと言うことは環境が整ってる証拠ですからね、
「ナメクジ」対策も考えてみます(^・^)ノノ"


2009年8月23日日曜日

自然農薬

自然農薬(2)

自然農薬を「エキス」と呼ぶことがあります。実にうまい呼び方だと思いますが、たしかに自然農薬の多くのものが植物成分の抽出液からなっています。また、植物成分ではない化学物質(ベーキングパウダー)なども「エキス」グループに含ませるのが一般的なようです。一方、石油化学製品の多くは「エキス」に含めない人もいます。(このあたりの明確な区分は確立していませんが、近々なんらかの指標を用意するつもりです。それまでは十把一からげで「自然農薬」ということにしておきます。)
ここでは、木酢液以外で、私の個人的な感覚により、あきらかに通常の化学合成農薬とは安全性の点で一線を画すると思われるものを選んで紹介します。



●対病害

(1)Cornel Formula (コーネル・フォーミュラ)

1960年にコーネル大学で発案された処方です。主にうどん粉病、黒点病の予防に用いられます。

処方: ・ベーキングソーダ :15cc
・Horticultural Oil (商品名:Sunspray):15~30cc
(鉱物油を、高度に精製したものです。日本にはありません)
これらを約4リットルの水で希釈。


ただし、この処方は濃度が高く、葉焼けを起こしやすいので、早朝散布が原則です。

これに対して、わが国ではベーキングソーダの主成分である重曹と、石けんの混合が一般的です。重曹の希釈率は1000倍程度、石けんは展着効果が出る程度ですから、ほんの少々です。重曹の濃度を高くすることもできますが、500倍程度までにしたほうが薬害の危険がなく安全です。


ダラスにある Texas A&M University の Dr. Janell Johnk は、重曹(重炭酸ナトリウム)のかわりに重炭酸カリウムを用いる処方を研究中で、近い将来実用化と伝えられていますが、実はわが日本の優秀な研究者は、とっくにこれを実用化しているのです。
カリグリーン


(2)ピカコー

「植物・食品の品質向上剤」として認められた製品で、海藻を原料としたクリーム状のドロドロした液体。これを20倍程度に希釈して虫にかけると、虫の気門をふさいで窒息死させる。対象はアオムシ、アブラムシ、ハダニ等。また葉面に被膜を作ることによりうどん粉病の予防や治療に有効となっています。

私の実験では、上記の虫にはよく効きますが、甲虫類になると、小型のものでもほとんど窒息効果は期待できませんでした。しかし一般に、甲虫は窒息系の殺虫方法では防除しにくいので、ピカコーの殺虫性能が低いというわけではありません。また、うどん粉病には十分に有効でしたが、黒点病に対する効果は、十分に時間が取れず未確認です。

私にピカコーを紹介して下さった、超々ベテランのプロ園芸家は、この液の葉面での展着・保持機能に着目され、この液と農薬を混合することによって、通常の半分以下の農薬量で高い病害防除効果を得ておられると、うかがっています。このような低農薬化への取り組みも、確実な効果と安全性の向上を両立させるものとして、高く評価されるべきでしょう。

さて、ピカコーは販売単位が20kg(¥7,500:送料込み税別 2000年)となっており、アマチュアが一人で使い切れる量ではありません。しかし、私は発見しました。ピカコーはセントポーリアの肥料としても用いられており、かなり割高になりますが、セントポーリアの専門店で300g程度の小口売りをしていることがあります。

問い合わせ先・HP:

(株)石水化学
栃木県安蘇郡田沼町山形377  TEL 0283-65-1126



掲示板で、ももさんからいただいた情報によると、徳久農業化学というところで2kg単位で直販しているそうです。

http://tagrichemi.hoops.livedoor.com/index.htm


家庭用2kg原液 \2、500(送料込、消費税別)  2001/09/21




(3)ニンニク・トウガラシ

トウガラシやニンニクの有効成分を抽出するには、いくつかの方法があります。アルコール、水、木酢液などですが、私は当初アルコール(ウオッカ)を用いておりました。しかし、この方法ですと、どうしても散布液中に過剰なアルコールが含まれてしまいます。そこで今年はニンニクを木酢液に3カ月以上浸けこむ方法を試しています。瓶を、二つに切ったニンニクのかけらでいっぱいにし、そこにニンニク片がひたひたに浸かる程度に木酢液を注ぎ込みます。これで3カ月も寝かせると、その臭いの強烈なこと...。
ポリ瓶などを使った場合は、とても室内には置いておけません。 で、これを約100倍に希釈し、トウガラシエキス(こちらは乾燥トウガラシ60gにウオッカを加えて500ccとし、3カ月以上経過したもの)を約200倍で用いています。つまり大ざっぱに、
ニンニク木酢液:トウガラシエキス:水=2:1:197ということ。
ニンニクの量がこのくらいになると、木酢液の臭いよりニンニク臭の方が強くなりますが、この程度のニンニク濃度がないと、病害予防はできません。隣の家に洗濯物が干してあったら気をつけましょう。これに緑豊Ⅱを1000倍程度で混合すると、うどん粉病の完全抑制、黒点病の一部抑制、アブラムシの忌避、チュウレンジバチ幼虫やヨトウムシの制御が可能です。ゾウムシに対する効果は、正確には掴んでいませんが、上記の混合液を散布しない場合に対して30~40%被害減という感じでしょうか。十分とはいえません。トウガラシの濃度をどこまで高めるかが次の課題です。

(4)油

植物油

(5)酸性水もどき

「酸性水もどき」とは、聞き慣れない名前ですが、要するに別項で紹介した「電解酸性水」に近い性能の散布液を、なんとか安価に作れないか? と考えて開発したものです。これまでのところ、使っていただいた皆様からは好評をいただいています。電解酸性水と違って、作るのに電気の知識はいりません(^^;)


●対害虫

(1)漢方農薬(緑豊Ⅰ、Ⅱ、ニュー碧露) → これもうダメ(下の囲み記事参照)
 花卉類には使えますが、食用には使えません。

おそらく、非化学農薬バラ栽培を行っている方々にとって、市販品ではもっともポピュラーな植物エキス散布液でしょう。 

★緑豊Ⅰは、ケショウヨモギ、クララ、タマビャクブ、ソウキョウ、カワラニンジンを原材料とし、殺虫有効成分はアルカロイド。接触毒により、昆虫の神経系等を撹乱したり産卵能力をなくさせる、とのことです。

急性毒性は以下の値が発表されていますが、対象動物は不明(おそらくラット?)
経皮LD50 > 5、000mg/kg   経口LD50 > 10、000mg/kg

この値なら、極めて低毒性といえるでしょう。

下表は、有効成分と人体への負の効果についてです

原料

有効成分

人間への効果

ケショウヨモギ


クララ(根)

アルカロイド・マトリン
(Matrine)

中枢神経興奮後抑制

タマビャクブ(根)


アルカロイド・ステモニン(Stemonin)
ステモニジン
(Stemonidine)


呼吸中枢撹乱
ソウキョウ

カワラニンジン


★緑豊Ⅱは、センダンが原料。有効成分は苦楝素。害虫が緑豊Ⅱを散布された植物を食害すると、消化器が破壊され死に至る。この作用機序により、肉食昆虫(天敵)への被害は少ないと考えられる。実際、私の経験では、緑豊Ⅱの使用により、アブラムシ、チュウレンジバチ幼虫、ヨトウムシは、ほぼ完全に制御できますが、クモやテントウムシの姿は見ることができます。この有効成分は人間の虫下しとして利用されているそうです。

急性毒性は、下記のようになっています。この数字通りだとすれば、きわめて低毒性です。
経皮LD50 > 10、000mg/kg  経口LD50 > 3160mg/kg




★ニュー碧露は緑豊同様の植物エキスが原料とされているが、詳細は不明。接触毒が主体とされている。同じ接触毒主体の緑豊Ⅰよりも効くという人が多いのですが、私は未確認。

最近出版された『「農薬学事典」、本山直樹編、朝倉書店』の漢方農薬の項に、「碧露」から合成ピレスロイドが検出されたという記述がありました。

「バラの園を夢見て」、婦人生活社、の梶みゆき氏の記事の中に「ヒメコガネにスプレーしてみると、驚くなかれ、みるみるうちに死んでしまいました。効くぅ。」という記述があるので「効き過ぎじゃないか??」と気にはなっていたのですが、どうやら合ピレ剤のせいかもしれません。

ただし、現在の製品はすでに改善されているそうなので、問題なさそうです。

もっとも、たいがいの漢方農薬は農薬成分はともかくとして、成分抽出用にはそれなりのケミカルを使ってると思いますので、完全なケミカルフリーはちょっとムリかも...  2001,5,2
「NEW碧露」、「緑豊」及び「凱亜」が無登録農薬に該当として回収対象になりました 2008.2.28

農水省によれば、

三浦グリーンビジネスが輸入・販売した「NEW碧露」及び「緑豊」が無登録農薬に該当することが判明したため、同社及び販売会社に立入検査を実施しました。その結果、同社が当該資材及び「凱亜(「NEW碧露」を原料とする資材)」の自主回収を行うこととしました。また、農林水産省は、都道府県等を通じて、これらの資材の購入者、販売者等に対し、当該資材の使用禁止、河川等への廃棄の禁止、回収への協力を指導しました。
なお、当該資材に含まれる農薬の有効成分の性質・安全性等を総合的に勘案すると、当該資材の使用は農作物の安全性に大きな影響を与えることはないものと考えています。

詳細は農水省Webサイトの 株式会社三浦グリーンビジネスが輸入・販売した「NEW碧露」、「緑豊」及び「凱亜」の回収等について を参照してください。

かいつまんで言えば、

●農薬の有効成分ピレトリンやロテノンが病害虫防除効果を有する程度含有されていたことがわかった

●防除効果があるほどの濃度だと当然農薬(扱い)だ

●でも農薬登録されていた訳じゃない

●だから無登録の違法農薬となり、回収指導となった


要するに、前回同様、農薬成分が混入していたわけです。製造元が中国ということで、毒ギョーザ事件同様、とばっちりということもあるかもしれませんが、今回は二度目です。やはり販売元の管理不行き届きが問われても仕方ないでしょう。


なお、販売者の(株)三浦グリーンビジネスでは、自主回収し代替品への交換を行うそうです。


これらの漢方農薬の問い合わせ先


〒285
千葉県佐倉市佐倉市王子台3-15-7
(株)三浦グリーンビジネス
TEL: 043-488-1661
FAX:043-488-1660


(2)ニンニク・トウガラシ

詳細は、対病害の項をご覧下さい。トウガラシを害虫(アオムシ、ヨトウムシ等)対策に本式に使う場合には、かなりの高濃度が必要なようです。例として、乾燥赤トウガラシカップ1杯(180cc)をカップ2杯の水に24時間浸けて濾した液や、カップ1杯の赤トウガラシをカップ4杯の水で20~30分煮て濾した液を使用するとあります。

(3)ピカコー

対病害の項参照

(4)石けん液

石けん液は、昆虫の気門を塞ぎ、窒息死させる目的で使用されます。
例えば、10gの粉石けんを1リットルの水で溶かしたものをスプレーしますが、私の経験では、石けん液は濃ければ濃いほど有効なようです。高濃度で溶かしやすいのは、もともと液状のカリ石けんですが、それよりさらに効果的なのは、オレート液剤(大塚化学)です。これは、植物油成分のオレイン酸とナトリウムから作られた石けん液ですが、その有効性が認められて平成4年に農薬登録されています。農薬といっても食品添加物として広く利用されている安全なもの(何しろ石けんですから)で、その気門封鎖力はただの石けん液や牛乳より高くなっています。これは、その水への溶解性が、家庭用石けん(牛脂+ヤシ油など)にくらべて桁違いに大きく、高濃度の石けん液がつくれるからです。アブラムシや、ヨトウムシ、チュウレンジバチ幼虫等に高い効果があります。私の経験では、体長5cm近い芋虫(ホソオビアシブトクチバの幼虫)も一発でおだぶつです。ただ、甲虫類にはあまり効果がありません。なお、散布液はムラなく行き渡らなければなりません。一つ気になる点は、あまり石けん液ばかり使用すると、葉のクチクラ層を傷め、また土壌中のナトリウムを不要に増加させないだろうか?ということです。この点ではカリ石鹸が有利ですが...。虫が死んだら、石けんを水で十分洗い流してやりましょう。
オレート液剤はタケダ園芸が家庭園芸用の少量売りをしています。ホームセンター等で入手可能です。

米国では Insectcidal Soap として種々の石けん液あるいは洗剤液が販売されています。気門封鎖はもちろん、虫の体表を覆うクチクラ層を侵食するのが目的ではないかと思えるほど強力なものもあるようです。例えば、ある報告によると、全自動皿洗い機用の洗剤がもっとも効果が高いとか...でもアブナいから使わないでね。

(注)専門家からご指摘がありました。農薬グレードのオレイン酸は牛脂が原料の可能性が高いそうです。

(5)植物油

日本ではマシン油以外の油を使用する習慣は無いようですが、これは見直してもいいのではないでしょうか。例えばエッセンシャルオイルのなかには、強力な害虫忌避効果のあるものがあります。希釈したエッセンシャルオイルに接触した虫は、卵を産めなくなったという報告も目にしました。また、油は撥水性の真菌類の菌体を覆い、その生育を阻害するのに有効なようにも思えます。水で溶かした薬剤よりも残効性が期待できないでしょうか?実は日本でも、食用油に石けんを加えて乳化したものをアブラムシ退治に用いるという報告もありますが、効果のほどは不明です。

一方、外国では各種の油を有効に利用しているようです。
ここでは別項で、バラ用の防除オイルとして、最高の性能をもつと言われている、ニーム・オイルを紹介します。従来米国では、バラの散布液としては最初に御紹介した Cornel Formula が一般的でしたが、最近このオイルが取って代わっているようです。化学農薬なみの性能と評する人もいます。現在、私が最も力を入れて評価している「植物エキス」です。


レタスの栽培方法

ポイント:
レタスの基本的な栽培法

コンさんの家庭菜園~初心者でもできる~ レタスの栽培方法
in コンさんの家庭菜園
レタスの栽培方法を簡単に解説しました。
レタス

基本
市販の苗を利用すると手軽に栽培できます。
レタスは、多くの品種があり、結球するもの、しないものがあります。
リーフレタスは比較的短い時間で収穫が可能なので初心者向きです。
レタスは、春まきよりも秋まきが作りやすいです。

育て方
①苗の選び方
本葉が4~5枚ついた、葉が大きく色が濃い健全なものを選ぶ。
②プランター(畑)準備と定植
初心者なら、市販の培養土(肥料入り)が簡単でオススメです。
購入する前に育てる野菜に適しているか店員さんに確認しましょう。
プランターに鉢底石を敷き土を少し入れ、その中に苗を置き、
回りに土を入れていきます。土は容器いっぱいに入れず、
8~9分目くらいにしましょう。株間は30cmにして、浅植えします。
※深く植えすぎると、葉が球状になりにくくなります。
畑の場合は、日当たりと風通しのよい場所に、幅60~70cm、
高さ10cmの畝を作ります。
苗を定植する時は、透明の穴あきマルチ(2条)を敷いてから
浅めに(根鉢の上が少し出るくらい)植え付ける。
③追肥と水遣り
結球しはじめたころに追肥を施します。中耕も行ないます。
表面の土が乾いたら水やりします。
④主な害虫
ヨトウムシ、アブラムシ、ハモグリバエ、ナメクジなど
⑤収穫
球の上を手で軽く押さえて、かたく締まっていたら収穫です。
刃物で切り取って収穫します。
リーフレタスなどの場合、草丈が23~25cmになったら収穫です。


ポイント
種から育てる場合は、8月上旬までに種をまいて、
9月下旬に定植します。
酷暑期は西日を避け、越冬中は霜除けします。


注意点
・1~2年連作をしない。
(シュンギクなど、キク科を栽培した後にも作らないようにする。)
・温度が高いと結球しにくくなり、結球しはじめると寒さに弱くなるので、
植え付け時期をずらさないようにします。
・害虫は、早めに駆除する。

栄養
ほとんどが水分ですが、βカロチン、ビタミンC・E、カルシウム、鉄、
カリウム、食物繊維なども含まれています。
活性酸素の働きを抑制し、体の老化や癌を防ぐ効果、
鎮静・催眠効果や免疫力を高める作用などもあります。
油と共に調理すると、カロチンやビタミンEの吸収がよくなります。


食卓のむこうで:湖国農業の明日

食卓のむこうで:湖国農業の明日
- 毎日jp(毎日新聞)
: "食卓のむこうで

◇大量生産・大量消費への疑問 本物求め徹底的に挑戦

「まさか自分が米を作ることになるなんて、これっぽっちも思っていなかった」。高島市新旭町針江の農園「針江のんきぃふぁーむ」を両親や弟と一緒に営む石津大輔さん(27)は話す。

大輔さんは古着店経営から農家に転じた異色の経歴の持ち主だ。高校時代からファッションに興味を持ち、服飾専門学校に在学中の02年、知人の紹介で大阪・本町に若者向けの古着屋を出した。顧客は徐々に増え、経営は順調だった。

だが、古着の買い付けに国内外を飛び回るうち、違和感を覚え始める。山積みの古着の中に、最近の服もたくさん含まれていた。「流行の移り変わりとともに、まだ新しい衣服が大量に捨てられる」。大量生産・大量消費への疑問が頭をもたげた。

そんな折に帰省し、十数年前から有機農業を営む父文雄さん(60)と酒を酌み交わした。多くは語らないが、手作りの米を消費者に届けてきた父の背中に「これは本物だと思った」。決意を固めた05年冬、後を継がせてもらえるよう、文雄さんに頭を下げた。その後、大阪と高島を行き来して農業を学び、やがて大阪の店はたたんだ。

所有する農地約18ヘクタールのうち約14ヘクタールが水田だが、大輔さんが農業を始めたころ、完全な無農薬・無化学肥料栽培(有機栽培)の水田はわずか6分の1だった。「本物を求める以上は徹底的にやりたい」と思った大輔さんは有機農業の県内先駆者を湖北町に訪ねて教えを請い、稲作に関する本も読みあさった。

こうして得た知識を実践するのは大変だった。収穫率を上げるために毎朝4時に起きて徹底的に水位を管理した。また、有機以外の田でも化学肥料の使用を一切なくした。大輔さんが農業を始めて3年目の昨年、有機栽培面積は当初と比べ倍増した。インターネット販売や古着屋時代に知り合った飲食店への直販で販路拡大も目覚しい。


ただ、輸入品との価格競争にさらされる昨今、農業経営に成功することは簡単ではない。同世代の生産者には月収10万円に満たない人もいる。農業従事者の高齢化が叫ばれて久しいが、「だれもが重労働に見合う対価が得られれば頑張れるだろうが、この状況では……」とため息をつく。


しかし、大輔さんはいい作物を作ることで厳しい経営環境に立ち向かおうと強い決意を持つ。「輸入農産物を否定しないし、安い品物を求める消費者の気持ちは十分に理解できる。しかし、有機農産物の価値をもっと知ってもらいたい。そして、買いたいと思っていただけるような作物を作るために努力を続けていきたい」と力を込めた。


2009年8月22日土曜日

コンパニオンプランツ/一覧

コンパニオンプランツ/一覧
"コンパニオンプランツ/コンパニオンプランツ一覧"
in Growing
コンパニオンプランツ/一覧:

"コンパニオンプランツ/コンパニオンプランツ一覧"


オレガノ

効果のある野菜     カボチャ、キュウリ、メロン
主な効果と効用     蔓性の野菜と相性が良く、風味も良くなる。


カモミール

効果のある野菜     タマネギ、カブ、アブラナ科の野菜(キャベツ、ハクサイ、ブロッコリー等)
主な効果と効用     「植物のお医者さん」とも言われ、弱った植物のそばに植えると元気を取り戻してくれる。
タマネギやアブラナ科の生育を促進させ、風味をよくしてくれる。
天敵(カマキリ、テントウムシなど)をすまわせることで、モンシロチョウやアブラムシを駆除。


ガーリック
効果のある野菜     植物全般、トマト、ラズベリーなどの果樹、バラ
主な効果と効用     ガーリックの強い香りが、病原菌を殺菌してくれる。
また、香りによって害虫全般を寄せ付けない。特にアブラムシの防除に効果がある他、バラなどの樹皮を食べるキクイムシにも効く。
甲虫の防除にも。
豆科の野菜、イチゴ類とは相性が悪い。

コリアンダー
 効果のある野菜     植物全般。
アニス、チャービル、ディル、スープセロリ、キャベツ、トマト、レタスなど
主な効果と効用     アブラムシ、コナガの防除に効果がある。
フェンネルと相性が悪い。


サラダバーネット
効果のある野菜     スイートマジョラム、タイム、チャービル、ナスタチウム、パセリ、ミント、ロケット
主な効果と効用     相互に生育を助け、風味をよくする。

スイートマジョラム
効果のある野菜     野菜全般
主な効果と効用     害虫防除に効果がある
(私のところでは、効果は弱め。但し、自身には虫がつくことは少ない)

セージ
効果のある野菜     キャベツ、トマト、ニンジン、ローズマリー
主な効果と効用     アブラナ科の植物にモンシロチョウが卵を産み付けるのを防ぎ、風味をよくしてくれる。
また、有害となる飛翔昆虫を寄せ付けない。
キュウリと相性が悪い。(成長を阻害)

センテッドゼラニウム
効果のある野菜     バラ、ラズベリーなどの果樹、リンゴ
主な効果と効用     ハエや蚊といった有害となる飛翔昆虫を遠ざける。

タイム
効果のある野菜     キャベツ、イチゴなど野菜全般
主な効果と効用     防虫効果があり、有害となる飛翔昆虫を寄せ付けない。天敵(ハチ)を呼び寄せ、モンシロチョウを防除。
(小さなハチがよく来ていますが、品種によっては効果が弱いように思います)

タンジー
効果のある野菜     ラズベリーなどの果樹、バラ、植物全般
主な効果と効用     臭気によって、コナガムシ、ハエ、蛾などを遠ざける。
また、アリもこれを嫌うため、追い払うことができる。
アリの巣をつくられたくない場合に。

チャイブ
効果のある野菜     トマト、レタス、エンドウ、ニンジン、モモ、ブドウ、リンゴなどの果樹、バラなど
主な効果と効用     おとりとなり、アブラムシを防ぐ。
野菜の生育を促進させ、風味を良くする。
リンゴ、バラの黒星病を防ぐ。
また、バラにつくアリマキを遠ざける効果もある。

チャービル
効果のある野菜     にんじん・ラディッシュ
主な効果と効用     野菜の生育を助け、風味を良くしてくれる。

ディル
効果のある野菜     キャベツなどのアブラナ科の植物全般、トウモロコシ、キュウリ
主な効果と効用     アブラムシの天敵(ハナアブ、クサカゲロウなど)を呼びよせ、アブラムシの害から植物を守る。
キャベツ、レタス、トウモロコシ、キュウリの生育を促進させ、風味を良くする。
ニンジン、フェンネルとの混植は、種子の形成を妨げたり、交雑するのを避ける。

ナスタチウム
効果のある野菜     トマト、バラ、ラズベリー、リンゴ、ブロッコリー、マメ類、キャベツ、ラディッシュなど
主な効果と効用     アブラナ科の植物にコナジラミがつくのを防ぐ。
トマトやマメ類からアブラムシを遠ざける。
庭からアリを遠ざける。
リンゴに「リンゴワタムシ」がよりつかなくなる。
その他、アブラムシ、オンシツコナジラミやカメムシを防除。
(ナスタチウム自体は、エカキムシ被害が多かったが、他にはエカキムシの被害は見られなかった)

ネギ類
効果のある野菜     バラ、バラ科の果樹、トマト、レタス
主な効果と効用     バラ、バラ科の果樹から、ゾウリムシ、モグラを遠ざけて、その害から守る。
トマトやバラ、ラズベリー、レタスなどにつくアブラムシの害から守る。
根の表面および体内に共生微生物をすまわせて、病害虫を撃退する。

バジル
効果のある野菜     トマト、アンズ、モモ
主な効果と効用     トマトを害虫から守り、生育を促進させ風味を良くする。コナジラミ、ハエ、蚊、アブラムシなどにも効果がある。
バラ科の果樹にも効果があるのではないかとされている。

パセリ
効果のある野菜     トマト、アスパラガス、ニンジンなど
主な効果と効用     生育を助け、風味を良くする。

フレンチタラゴン
効果のある野菜     野菜全般
主な効果と効用     モンシロチョウ、アブラムシなどの害虫から守ってくれる。

フレンチマリーゴールド
効果のある野菜     アブラナ科、球根、根菜類、トマト、バラ


ワイルドストロベリー(イチゴ類)、ウリ科の野菜
主な効果と効用     根からの分泌液で、土中のセンチュウを遠ざけることで被害から守る。
葉の臭気に防虫効果があり、トマトなどにつくコナジラミにも有効。
フレンチマリーゴールドを緑肥として、土にすきこんでおいても、害虫予防に効果があるが、必ず枯れる前に刈り取ったものを利用すること。
ある種のマリーゴールドはエゾボウフウの一種やセイヨウヒルガオなどの雑草を殺す物質を分泌する。

ボリジ
効果のある野菜     ホウレンソウ、マメ類、レタス、ワイルドストロベリー(イチゴ類)、トマト、果樹
主な効果と効用     ミツバチなどの天敵を呼び寄せることで、害虫被害を減らしたり、受粉を助けたりする。
イチゴと相性が良く、生育を助け風味を良くする。

ミント類
効果のある野菜     キャベツやラディッシュなどアブラナ科の植物、トマトなど野菜全般
主な効果と効用     ミントの香りを害虫が嫌い、寄りつかなくなる。
殺菌効果があり、植物全般に有効であるとされる。
アブラムシ、モンシロチョウ、毛虫、害虫などの害虫を遠ざける。
センチュウにも効果がある。
トマトやキャベツなどの風味をよくする。
ミント類は繁殖が旺盛であるため、他の植物との混植は難しい。「香り」による効果の場合、鉢植えとし近くに置くのも手。

ラベンダー
効果のある野菜     バラ、ラズベリーなどバラ科の果樹、リンゴ
主な効果と効用     香りを害虫(野鳥)が嫌うため、寄せ付けない効果がある。
センチュウにも効果があるとされる。


レモンバーム
効果のある野菜     トマトなど
主な効果と効用     ハチをよび、トマトの受粉を助けるなど生育を助け、風味を良くする。


ローズマリー
効果のある野菜     セージ、キャベツ、ニンジン、マメ類
主な効果と効用     モンシロチョウ、ヨトウムシの防除。

ローレル
効果のある野菜     野菜全般
主な効果と効用     香りによって害虫を寄せ付けない効果がある。


ワイルドストロベリー(イチゴ類)
効果のある野菜     ホウレンソウ、キャベツ(アブラナ科の植物)、ニンジン、マメ類
主な効果と効用     モンシロチョウ、ヨトウムシの被害から守ってくれる。



2009年8月21日金曜日

ソムリエが農家に転身 「欧州原産品を有機で」

ソムリエが農家に転身 「欧州原産品を有機で」 
in 神戸新聞


有機野菜栽培に取り組む橘真さん(手前)と妻の樹理さん=南あわじ市倭文土井


神戸でワインソムリエとして活躍していた橘真さん(44)が、南あわじ市倭文土井で農園を開園し、阪神間のレストランへ出荷するフランスやイタリア原産の有機野菜栽培に取り組んでいる。「食べた時にその土地の風景のイメージが広がり、生産者の顔が見えるような野菜をつくりたい」と張り切っている。(橋本 薫)

大学時代に神戸のイタリアンレストランでアルバイトをしていた時にワインに興味を持ち、24歳でソムリエの資格を取得。フランス料理店などで腕を磨き、1994年、29歳で神戸・北野にワインバーをオープンした。

2004年にバーを閉店し、酒店を営む知人と大阪で和食料理店を開店したが、営業活動で知り合ったレストラン関係者から「日本ではいい野菜が手に入りにくい上、種類も少ない」という声を聞き、野菜栽培に取り組むことを決意した。

昨年4月から半年間、就農を支援する神戸市西区の研修所で学び、準備を進めた。8月、都市と田舎の交流を進める南あわじ市内の特定非営利活動法人(NPO法人)「ふるさと応援隊」理事長の北谷雅良さん(61)に出会い、有機栽培に適し阪神間からも近い同市内に今年4月に移住した。

現在は約60アールの畑で約100種類の野菜を試験的に栽培。カボチャやナスのような形のトマトなど、日本では見慣れない形や色の野菜が実っている。ハーブ類やラディッシュなど既に収穫に成功した野菜もあり、どの野菜が気候や風土になじむのか、妻の樹理さん(33)と共同で試行錯誤を続けている。「冬になれば放棄田にブドウを植栽し、ワインの醸造も検討したい」と夢を広げる。

今後、神戸や大阪のレストランと契約を結び、安定した出荷を目指す。橘さんは「個性のある野菜をつくりたい。お客さんの評価が楽しみ」と話している。


2009年8月20日木曜日

飼料作物の生産・利用手引のご案内

ポイント:
飼料作物作成に関する情報をまとめている。
まずは、この50ページ相当の冊子を見てみよう。

pdf、全文


飼料作物の生産・利用手引のご案内 
"■ 飼料作物の生産・利用手引きのご案内
~「なるほどよくわかる! 飼料生産と利用」~
平成21年5月18日

今般、関東甲信地方に適した優良な飼料作物品種について解説した、
「なるほどよくわかる!飼料生産と利用」を作成しました。

作成に当たっては、今後飼料作物を新たに生産したい方、 及び増産したい方を対象に、ポイントを絞った編集・構成を心がけました。 本冊子が有効に活用され、自給飼料生産の拡大を通じて畜産農家の皆様の経営の安定に少しでも役立てて頂ければ幸いです。
なお、以下からもご覧いただけますのでご利用ください。


なるほどよくわかる!飼料生産と利用 ・・・・・全体(表紙~奥付、5,744KB)

Ⅰ.いま、なぜ自給飼料生産?

Ⅱ.飼料作物導入のポイント
1.利用形態及び土地条件の観点から
2.対象家畜及び調製の観点から
3.労力・機械の観点から ・・・・・・・・・・Ⅰ~Ⅱ-3(表紙~P.6、1,632KB)

Ⅲ.栽培と利用のポイント
1.とうもろこし ・・・・・・・・・・Ⅲ-1(P.7~14、1,335KB)
2.ソルガム ・・・・・・・・・・Ⅲ-2(P.15~22、557KB)
3.イタリアンライグラス ・・・・・・・・・・Ⅲ-3(P.23~28、433KB)
4.ペレニアルライグラス ・・・・・・・・・・Ⅲ-4(P.29~36、983KB)
5.オーチャードグラス ・・・・・・・・・・Ⅲ-5(P.37~43、1,183KB)

(参考1)主要なコントラクターの一覧
(参考2)飼料作物種子の取扱会社・団体名
(参考3)家畜改良センターにおける調査展示用種子の配布 ・・・・・参考1~(P.44~奥付、132KB)


2009年8月18日火曜日

内閣府 地域科学技術ポータルサイト:研究テーマ検索結果個票

ポイント:
内閣府にこのような地域科学技術情報を集めているサイトがあることが驚き。
しかし、あまり知られていない。
地方大学が自らの研究テーマや助成を得るために、このようなサイトを積極的に活用してはどうか。CiiNiに統合しても問題はないと思うのだが・・

廃棄野菜等の安全で高品質な飼料への再生・利用技術の開発
in 内閣府 地域科学技術ポータルサイト

研究機関
<中核機関>
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構
<共同機関>
独立行政法人家畜改良センター、財団法人日本農業研究所、株式会社松屋フーズ
採択年度
 平成20年度

研究概要
  廃棄野菜等の飼料化を実現するため、ア.省力的サイレージ調製システムの開発、イ.硝酸態窒素低減と発酵品質を高める複合微生物製剤の開発と実規模での検証、さらに、ウ.肥育牛への給与試験により経営効果を評価し、開発技術の迅速な普及を図る。

アでは圃場残さを想定した既存収穫機械の改修とTMRセンター技術を活用した可搬型サイレージ調製システムと青果市場や食品工場を想定した据置型システムを開発する。イでは乳酸菌と枯草菌等の複合微生物菌群の効果をin vitroおよびinvivoで検証し、製剤化を図る。ウの給与試験は黒毛和種肥育牛を用いて、肥育成績とともに経営データを収集し、普及に活用する予定である。


2009年8月17日月曜日

今秋にも商品化「青いバラ」 遺伝子組み換え作物 「環境へ悪影響」懸念も(産経新聞) - goo ニュース

ポイント:
今後は、バラのようにある程度高値で取引される花卉類の色の多様化に遺伝子工学が積極的に用いられる可能性がある。


今秋にも商品化「青いバラ」 遺伝子組み換え作物 「環境へ悪影響」懸念も
in (産経新聞) - goo ニュース

産経新聞2009年8月8日(土)08:05

不可能」の代名詞だった青いバラが、遺伝子組み換え(GM)技術によって栽培が可能となり、今秋にも販売される。青いバラの国内生産開始に伴い、日本も遺伝子組み換え作物(GMO)の商業栽培国の一員となる。GMOには消費者の抵抗感が根強いが、「観賞用」「医療用」などとしての研究開発が進んでいる。農林水産省も後押ししたい考えだが、「中長期的に環境への悪影響を招く可能性もある」との懸念の声もある。(宮原啓彰)

■「不可能」が「可能」に


バラには本来、青色色素が存在しないことから、青いバラの開発は「不可能」とされてきた

しかし、サントリーとオーストラリアの企業が遺伝子組み換え技術によって平成16年に開発に成功。昨年、農水省と環境省から、承認を得て一般の農場での栽培が可能となった。サントリーは切り花として今秋の販売を目指している。

一方、群馬県は6月、自治体初の「GM蚕(かいこ)」の実用化を22年度までに目指すと発表した。タンパク質を大量に含む繭(まゆ)を産出する蚕を開発することで、医療用の人工血管などへの応用を期待している。同県は「衰退する蚕糸業を救い、新たな産業を創出したい」と期待を寄せている。

こうした流れを受け、農水省は「アグリ・ヘルス産業開拓プロジェクト」に着手。花粉症の症状を和らげる「スギ花粉症緩和米」や、血圧や中性脂肪の調整といった効果のある「機能性米」の商品化を目指す考えを明らかにした。

同省ではあくまで「医薬品」として位置付けたい考えで、担当者は「医療用ならば消費者の抵抗感は少ないだろう。GMなどの技術を生かした新産業を発展させたい」と意気込みを語る。


■不安「7割」も反響大

確かにGMは「組み換え」というイメージから消費者や生産者からの抵抗感が強い。農水省が19年度に実施した意識調査によると、GMについて「不安」という回答が7割を超えていた。

だが、関係者は「近年多く輸入されているトウモロコシ、大豆などのGM食物より、繊維や医薬品の方が人々の反発が少ない」と口をそろえる。

実際、蛍光色の生糸を生産できるGM蚕を開発した農業生物資源研究所(茨城県)には「反響が大きく服飾業界を中心に問い合わせが多く寄せられた」という。

大阪府立大の山口裕文教授(生態保全学)は「人々がGMのメリットとデメリットを計る選択の問題だが、正確な情報公開がないまま研究が進められていることも、GM不信を招く一因になっているのではないか」と話す。

青いバラの流通で、GM議論に火がつくかが注目される。