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2009年2月14日土曜日

農業活性化に取り組む農場を訪ねて② Sao Paulo - Shimbun

Sao Paulo - Shimbun
農業活性化に取り組む農場を訪ねて②

なお、このサイトはグーグルによってウイルス配布の可能性があるサイトとして
注意喚起されているため、記事へのリンクはしていません。


『循環型農業』の実践 東山農場目指す減農薬栽培



波のうねりのようなコーヒー園内をバスで通りながら、岩崎氏の説明に耳を傾ける。

それによると、コーヒー農園の標高は六百から七百メートルで、農場全体では二百九十ヘクタールの土地に百四十五万本が植えられているという。平均収量はヘクタールあたり三十五~四十俵で、二トン強。五月中旬から八月頃まで、完熟した実を収穫するそうだ。

収穫は、JACTO(西村俊治代表)が世界で最初につくり、「一台で百人分の仕事をする」(岩崎氏)コーヒー収穫機も使用するが、半分は労働者による手摘みで行なわれている。

農場内でひときわ高い場所にある展望台へと案内してもらった。同所からはコーヒー園が一望でき、街道の向こうには「百万人都市」と言われるカンピーナス市のビル郡も見える。また、幹線道路を隔てたところには、一九三四年に日本から進出した日本酒「東麒麟」と醤油の工場がある。

さらに、同所から約五十キロの距離にビラ・コッポス空港があり、最近では付近に「新幹線」を通す計画があることを岩崎氏が説明してくれた。

展望台の屋根の内側部分には、三菱の商標を模して木組みがなされており、屋根を支える板の部分には一九三二年の「護憲革命」当時の流れ弾だという傷跡が残っていた。

東山農場では「循環型農業」を実践しており、コーヒーの皮の部分を牛糞やバガス(サトウキビの絞りカス)などと混ぜて、年間一千トンの堆肥を生産。コーヒーの肥料として使用している。

「完全な無農薬は無理ですが、減農薬を目指しており、プチトマト生産もその一環です」と岩崎氏。近年の温暖化現象の影響で「(コーヒーの)豆が以前より小さくなっている」とし、例年の収穫期が五月中旬から八月頃まで行なわれる中、「昨年は九月いっぱいまで収穫し、収穫中にも花が咲いているものもあった」などとし、環境の変化も実感しているようだ。

コーヒーは特上の「モーレ」を日本への輸出用として回し、「ドゥーロ」などの粗悪品は伯国内に出荷しているという。

コーヒー園を後にし、一行は育苗場や農場内に植えられている各種植物などを見学。農場長だった故・山本喜誉司氏が一九三二年に日本に一時帰国した際に持ってきたという大きな竹とライチ(リシア)や、サンパウロの移民史料館に展示スペースが無いために預かっている、一九一三年当時のトラクターなども置かれていた。

農場内をひとまわりして帰ってくると、塚本さんたちスタッフが軽食と飲み物を用意して待っていてくれた。

昼食の試飲用にと「東麒麟」「純米酒」の二本を持たせてもらい、一行は午前十一時半農場を後にした。(つづく・松本浩治記者) 




2009年2月10日付




2009年2月13日金曜日

今週の本棚:養老孟司・評 『ハチはなぜ大量死した…』=ローワン・ジェイコブセン著 - 毎日jp(毎日新聞)

今週の本棚:養老孟司・評 『ハチはなぜ大量死した…』=ローワン・ジェイコブセン著
in- 毎日jp(毎日新聞)

今週の本棚:養老孟司・評 『ハチはなぜ大量死した…』=ローワン・ジェイコブセン著
◇『ハチはなぜ大量死したのか』

(文藝春秋・2000円)
◇病み疲れた「もう一つの人間社会」

ミツバチについて、一昨年から奇妙な報道があった。主にアメリカでの出来事だが、なぜか働き蜂が巣に帰ってこない。残されたのは女王と幼虫、結局巣は潰(つぶ)れてしまう。かといって、どこかで大量の死体がまとまって見つかったわけでもない。人によってはこれをイナイイナイ病と呼んだ。「二〇〇七年の春までに、実に北半球のミツバチの四分の一が失踪(しっそう)した」。本書はそれがいったいどういう現象であるのか、しっかりと解説したものである。とても興味深い、でも真剣に考えると、なんとも恐ろしい本である。

結論をまず述べておこう。この「蜂群(ほうぐん)崩壊症候群」の原因は単一ではない。最大の背景は工業化された農業である。それがハチたちに強いストレスを与え、免疫抵抗性を弱め、ダニやウィルスに対する防御を弱めた。そこに農薬の複合汚染が重なり、精密な社会生活を営むミツバチの巣全体の活動をいわばアルツハイマー状態に陥れた。病み疲れた働き蜂たちは、採餌に出た先で倒れ、巣には戻れず、おそらくただ死んでいった。

著者はミツバチの正常な生活からはじめて、ハチたちが農業という経済活動に組み込まれていったいきさつ、ハチにどのような病気が発見されたか、などについて、きちんと報告していく。私はそれをほとんど「もう一つの人間社会」を見る思いで読んだ。

厳密な証明と単一の原因を要求する現代の読者は、ひょっとすると不満を感じるかもしれない。でも生きものが関係するシステムが起こす病的な現象で、単一の原因を提示する人がいたら、むしろそのほうが信用できない。私はあえてそういいたい。糖尿病も統合失調症も、「原因は一つ」ではない。

この現象はアメリカでとくに問題になった。アメリカの農業、とくに果樹園のように授粉が必要なところでは、ミツバチの存在が不可欠だったからである。ハチに蜂蜜(はちみつ)を作らせて販売するより、求めに応じて、アメリカ全土の果樹園にハチを連れ歩いたほうがお金になる。だから打撃を受けたのは養蜂業だけではない。果樹園も同じだった。たとえばカリフォルニアのアーモンド畑の場合、アーモンドだけが植えられている。自然の世界として考えたら、一種類の木だけが延々と植わっている光景は異様としかいいようがない。しかも加州のアーモンド畑の総面積は三千平方キロ。そこにはアーモンドの木以外にはなにもない。当然虫もいるわけがない。それなら授粉はミツバチに頼るしかない。開花期には一箱いくらの契約で、養蜂業者がそのミツバチを連れてくる

ミツバチの立場で考えてみよう。あちらもこちらも、アーモンドの花ばかり。すべての栄養をミツバチはアーモンドから摂取する。それが可能か。野生状態ならまさに百花繚乱(りょうらん)、さまざまな花から花粉と蜜を採ることができる。それなら「自然に」栄養のバランスをとることもできよう。しかもその畑には、かならずなにか農薬が撒(ま)かれている。ミツバチは需要に応じてあちこちを連れ回される。微量とはいえ、あっちではこの農薬、こっちではあの農薬。科学者の調査によれば、なんと十種を超える農薬を含んでいた個体もあったという。即座にハチを殺すほど強力でなくても、虫に対する毒を長い間に溜(た)め込んだハチは、正常に動けるのか。むしろアルツハイマー状態になって当然ではないか。

三十数年も前のことである。有吉佐和子は『複合汚染』を書いた。その頃(ころ)から有機農業が意識され始めた(さらに昔は有機に決っている)。その後社会はどう変わったか。グローバリゼイションから百年に一度の不景気に至るまで、社会が真剣に相手をしてきたのは、経済と景気だけではないのか。景気つまり経済成長は石油消費量と並行する。農薬の最大の原料も石油であろう。経済が栄え、生きものが滅びる。世界にとって、石油が消える方がマシではないのか。

ミツバチだけじゃない。虫がいなくなった。それは私は知っている。子どもの頃に庭によく飛んできたキボシカミキリがいない。なぜか、だれも知らない。ドウガネブイブイが消え、アオドウガネばかりになった。なぜか、だれも知らない。それどころか、三月の末に木漏れ日のなかを飛んでいた無数の小さな虫たちは、ほとんど消えた。ミツバチが消えることになって、さすがのアメリカでもこういう本が出版されるようになった。もはや手遅れではないか。そう訊(き)かれても私には答えられない。三十年以上前からわかっていても、聞きたくない人の耳には届かない。頭でわかっても、身体がいうことをきかない。いまだってまだ、一定の経済成長を保つのが政府の仕事だと思っている人が多い。他方で環境省は省エネという。省エネや排出権取引を商売にして、経済と環境を折り合わせようとしているのは、はたして人類の知恵か、その場逃れか。人類がミツバチの運命をたどらないことを祈る。(中里京子・訳)"

たしか、ドイツの研究では、携帯電話の利用量の増加とハト、ハチの失踪量が相関関係が強いとのことです。

2009年2月12日木曜日

イベント通じて有機農業をPR 高知 - MSN産経ニュース

イベント通じて有機農業をPR
in  高知 - MSN産経ニュース
2009.2.12 02:42

高知県内の有機農業の取り組みや有機野菜のよさをPRするイベント「オーガニックな一日in高知」が11日、高知市九反田の市文化プラザ「かるぽーと」で開かれ、有機農家が栽培した野菜や無添加の加工食品などが販売された。

県内の山間部を通る国道439号沿線の町村の農業関係者らでつくる「高知439国道有機協議会」が企画。かるぽーと前広場では有機野菜や無添加の加工品を手がける農家やグループ、有機農業普及の活動を続ける団体などが出展した約30のテントが並び、来場者はコメや野菜、調味料などを買い求めていた。

また、野菜の素材を生かした料理、ハーブなどを使ったオリジナルハンドクリーム作りを学ぶ教室、行政関係者や有機農業の研究家らによるシンポジウムもあった。

安全な農作物と環境を守るため生産者と消費者が一緒に活動し、共同購入などを続けるNPO法人「土といのち」副理事長の丸井美恵子さん(59)は「直接消費者とふれあったり、他の団体と交流することで今後の取り組みの参考になる」と話した。


高知農高:ブンタン缶詰化に成功 6学科ユニーク研究発表 /高知 - 毎日jp(毎日新聞)

高知農高:ブンタン缶詰化に成功 6学科ユニーク研究発表
in 高知 - 毎日jp(毎日新聞)

 県立高知農高(南国市東崎、沖上芳幸校長)の3年生が1年間の学習の成果を紹介する「課題研究発表会」が10日、同校で開かれた。生徒たちは、県特産ブンタンの缶詰化など、製品化の成功例やユニークな取り組みなど、完成度の高い研究成果を披露した。【近藤諭】

 同校では環境土木科▽農業総合科▽畜産総合科▽森林総合科▽食品ビジネス科▽生活総合科--の6学科が、それぞれ班に分かれ、生徒自身がテーマを設定し、自由研究に取り組んでいる。

 食品ビジネス科が発表した「ぶんたん缶~1・5次産業への挑戦~」は、ブンタンを缶詰にして付加価値をつけ、ブランド化する取り組み。酸やアルカリで処理することにより、面倒なブンタンの皮むきを効率的に行うことに成功した。

 生のままでは限られていた出荷時期も、缶詰にすることで食材として1年中使えるようになり、来年度には高知市内のケーキ店へ出荷する予定という。

 ほかにも、野菜でおやつを作り、若者の野菜不足解消を目指した生活総合科の研究や、卵白でプリン作りを試みた畜産総合科の活動などユニークな取り組みが次々と発表された。

 沖上校長は「発展性のある研究ばかりでみんなよく頑張った」と話した。

毎日新聞 2009年2月11日 地方版"


2009年2月9日月曜日

自然農薬-草木灰、牛乳、食用油、洗剤、米ぬか、アセビ団子

自然農薬
in kcyの家庭菜園

 自然農薬の活用
kcy家庭菜園では化学農薬を使わなず、自然の生態系を生かした、安全でおいしい野菜を作りたいと思っています。調べて見ますと、昔から伝統的に言い伝えられているたくさんの「自然農薬」がたくさんあります。 古くからの使われてきた先人たちの知恵に驚かされます。
自然の農薬は有機質なので、散布してもやがて分解を始めて、無機質に変わり無害な状態になって植物に吸収されていきます。
自然農薬の多くは緩効性であり、生態系を大切に考える自然と協調する手法です。実際に永年実践してこられた自然農薬の先達古賀綱行先生は著書の中で「80%の防除でよしとしましょう。100%をめざしたら自然の秩序を狂わせてしまうから」と強調していらっしゃいます。この自然な考え方を大切にしましょう。

自分で作る自然農薬

草木灰
[効果]病害虫全般・特にウドンコ病、モザイク病、フハイ病、直接散布でカタツムリ
[使い方]夕方に葉面散布
・葉の表面がアルカリ性となって、病原菌がよりつかない、臭いを嫌って虫が卵を産みつけない。
・白菜などに1週間おきに朝露のあるうちに2回葉面散布すると、葉がしまり葉の表面の水分でアルカリ性の膜ができ、病原菌や、虫がよりつかない。
・雨が降れば根元に流れ、表面の酸性を中和し、吸収しやすいカリ分となる。
・草木灰はやりすぎても害はない。
・アルカリ性が強いが、科学的なアルカリと違って土に与える影響は少なく、植物にダメージを与えにくい。雨で可溶化されカリ分が供給される。
[品質]紙や草などの混合で白黒が混ざっているものがよい、とされる。葉面散布はフルイをかけて細かいものを使用する。
[情報]アブラムシ害虫に散布したところ、よく効いたとの情報がよせられています。

米 酢
[効果]ウドンコ病、モザイク病、フハイ病、ナンブ病
葉の細胞が強くなり病害虫に強くなる。
土中に染み込むと根が太るので養分の吸い上げがよくなり、活力がつく。
[使い方]葉面にしたたるくらいの散布
小松菜、ほうれんそう、春菊のような軟弱野菜には、50倍に薄めた液を5日おきに2回かける。
キャベツ、白菜などには収穫の20日前頃に25倍の濃い液を葉面散布すると、ナンブ病などの腐敗が少なくなる。
根菜類には25倍液を収穫前や、気温が10度以下に下がる越冬前に散布する。
大根の葉面散布は、夏大根ではナンブ病が少なくなり、越冬大根は寒さに強くなる。
[作り方]種類は米の醸造酢に限ります。
食酢20mlに水1リットル=50倍液 (食酢40mlに水1リットル=25倍液)石鹸5グラムを振り混ぜる。


牛 乳
[効果]アブラムシ、ダニ類
[使い方]午前中の葉が乾いているときに葉面散布。
牛乳が乾燥するときの縮む力でアブラムシが圧縮され窒息死する。
薄めないでそのまま散布します。賞味期限の過ぎた牛乳でも効果は同じ。

食用油
[効果]アブラムシ、ダニ類
[使い方]午前中の葉が乾いているときに葉面散布
[材料と作り方]水1リットルに、食用油を30ミリリットルを加え、せっけんを10ミリリットル入れて、よくふり混ぜればきあがりです。

にんにく木酢液
[効果]アブラムシ、ダニ類
[使い方]午前中の葉が乾いているときに葉面散布。月に2~3回。
[材料と作り方]木酢液水1リットルに、薄皮を取ったにんにく200gを入れます。そのまま約3か月寝かせればできあがりです。使用するときに1000倍に希釈して晴れた日に散布します。
洗 剤
[効果]アブラムシ、ダニ類
洗剤液が乾燥するとアブラムシが呼吸できなくなり窒息死する。
[使い方]午前中の葉が乾いているときに葉面散布。
[材料と作り方]家庭用食器洗い用洗剤、または粉石けんでおおよそ1000倍の希釈液をつくります。

米ぬか
[効果]ネキリ虫、ハリガネ虫を誘引
[使い方]土の下10センチメートルに米ぬかを一握り入れて土をかぶせておき、米ぬかの甘い匂いに集まってきたネキリ虫などを、1週間後に土と一緒に掘り上げて焼却する。
米ぬかを埋めたところには、目印の棒などを立てておくこと。

アセビ液
[効果]アオムシ、ハスモンヨトウムシ、ハモグリバエ、オケラ
[使い方]葉の裏表に散布すればたいがいの害虫に大きな効果があります。
[材料と作り方]
・あしび(あせびともいう馬酔木)の葉を使います。
・アシビの葉を一握りと水1.8リットルを5分間沸騰させてから冷ます。これを布で濾してから石けん10グラムを溶かします。
・アシビは葉の生が強力ですが、乾燥させてビニール袋で保存しておいてもよい。
・1アールで生葉100グラムが1年分のめやすになります。

アセビ団子
[効果]ネキリムシによく効く。
[使い方]野菜の根元におく。
土中の害虫はイチコロ。米ぬかの甘い匂いに誘われて食べて死ぬ。
[材料と作り方]アセビ液に米ぬかを入れ、ドロドロにして、つなぎに小麦粉を多少混ぜて団子にする。天日に3日ほど干して出来上がり。5ヶ月位有効ですが、早く使うほど効果が大きい。"


2009年2月8日日曜日

白菜に付いたヨトウ虫に効く自然農薬ありませんか? - Yahoo!知恵袋

白菜に付いたヨトウ虫に効く自然農薬ありませんか?
in Yahoo!知恵袋

市販の農薬のうち、「BT剤」という殺虫剤があります。「BT」とは、バチルス・チューリンゲンシスの略ですが、このバチルス・チューリンゲンシス菌の産生する毒素、および生芽胞を原料としています。鱗翅目害虫、つまり、蛾や蝶の幼虫に、特異的に効きます。鱗翅目害虫の消化管はpHが11くらいのアルカリ性です。BT剤は、アルカリ性のもとで毒性を示します。これに対し、人間の胃はpHが3くらいの強酸性なので、人間はもとより、哺乳類には無害です。ついでに、鱗翅目以外の害中には、全く効きません。

なお、「BT剤」は総称で、商品名はいくつかあります。入手できるものをお使いください。→
http://www.greenjapan.co.jp/ipm_zai.htm

細かいことを言うと、BT剤には商品ごとに「クルスターキ」と「アイザワイ」という菌株のうち、片方、または両方が使われており、殺虫スペクトラムが微妙に違うのですが、適用害虫に「アオムシ」とあれば、効果はあります。

なお、この薬剤は、食毒で、あらかじめ撒いておき、かかった部分を食べた虫が死にます。虫体にかかったのでは死にません。また、死に切るまでに1週間くらいかかりますので、気長にお待ちください。ただし、一度BT剤を接種した害虫は、死なないまでもそれ以上は摂食しませんので、見た目で虫がいても大丈夫です。若令幼虫の方が死にやすいので、早めにお使いください。


2009年2月7日土曜日

農林水産業に求職殺到 島根

農林水産業に求職殺到 島根
in 中国新聞 地域ニュース 

非正規労働者の契約打ち切り増加などの影響で、島根県内の関係機関に農林水産業の求人に関する問い合わせが急増している。担い手や若手就業者が不足し、従事者の高齢化が進む中、各機関は、人材確保のチャンスとみて就職先のあっせんに力を入れている。

JFしまね(松江市)が運営する県漁業就業者確保育成センター。漁業者の求人の問い合わせは通常月1件程度だが、昨年末から約1カ月で9件の問い合わせがあった。

「不況になると急に増えた。失業者の増加と連動した形」。JFしまね漁業振興課の野村靖課長は説明する。現在は県内7社で13人の求人があり、求職者に紹介している。

県林業公社(松江市)が2―3月に開催する「林業就業支援講習」には、例年の約2.5倍となる18人の応募があった。今月19日の締め切りを過ぎても応募があり、断るほどだった。現在、常用雇用で3団体12人、臨時雇用で1団体2人の求人を紹介できる状況だ。

「農家は高齢化が進んで減っている。こうしたチャンスに担い手を確保したい」と意気込むのは、しまね農業振興公社(松江市)の伊藤捷芳就農相談員。現在の求人数は12団体19人で、畜産業が大半を占める。

今年の相談は14件とほぼ前年並みだが、失業者とみられる男性からの相談もあった。2月に大阪、3月に東京である全国の就農相談会に出展する。

今こそ、多くの農業労働者を安定的に確保できる時です。
さまざまな職場で苦労された経験を生かし、新しい農業に挑戦してください!


2009年2月6日金曜日

無農薬宣言:有機自然農薬 作り方

無農薬宣言:有機自然農薬
自然農薬を作ってみよう!
はじめは面倒だと思っていたのですが、作ってみると案外簡単でした。市販の農薬にくらべると効果の持続期間が短いし、ちょっとした手間もかかり、撒く回数も増えます。でも、それで救われるちいさな命がたくさんあることを思えば頑張れます。それに、もぎたて採りたてをさっと水洗いして食べられるこの安心感には代えられません。ぜひ試してみてください。
これらの自然農薬使う前には「↑自然農薬の効果的な使い方」をよく読みましょう。害虫さんがいなくなってしまえば益虫さんたちも生きてはいけません。邪魔をしない程度に減ってくれるくらいで満足したいものですね。


石鹸を入れることで少々の雨でも流れ落ちにくくなりますが、入れなくても使えます

自然農薬名・効能・作り方 効果

唐辛子液
人間にも痛い思いをさせる唐辛子で作った自然農薬は、虫さんたちにも痛いのでしょう。これはかなり効きます。唐辛子はできれば真っ赤に熟す前、緑が赤みがかった時期のものが効果的。こんな唐辛子は市販されていないので、プランターや庭の片隅で育てておけば、かなりの唐辛子液を作れる分量の実がなります。コンパニオンプランツとして植えておくのも良い方法ですね。
もぎたての青唐辛子は最高の香りだし、焼酎に漬け込んだものは人間様もいただくことができます。飲み物に少したらすと香りが付いて、辛くて美味しい・・・まだまだ続く唐辛子の魅力はヘッドメニューから「唐辛子クラブ」へどうぞ!

・唐辛子は天日に干し貯蔵しておく。唐辛子の辛味成分のカプサイシンは脂溶性なので、アルコールに漬けた方が成分が溶け出して効果的ですが、お湯に漬けた方もかなりの効きめはあります。
・唐辛子液は薄めずにそのまま葉裏にスプレーする。この液は手に付くと火傷のようにずっと痛いので、散布の際には必ず手袋を着用すること!
・すぐに使いたい場合:
干した唐辛子一握りを1リットルの熱湯につけて、24時間寝かせる。これに石鹸5グラムを少量の水で溶いたものを入れ、よく混ぜる。
・じっくり・作り貯めする場合:
これは人間用にも活用できるので、好みの焼酎(?)やホワイトリカー4に対して干した唐辛子を1の割合いで入れ、一ヶ月以上寝かせる。散布の際は、唐辛子液1リットルに対して石鹸5グラムを少量の水で溶いたものを入れ、よく混ぜる。


アオムシ、アブラムシ
ハダニほか、広範囲に
防虫・殺虫効果
ウイルスによるモザイク
病やリンモン病に効果

*唐辛子液とニンニク液
の混合でさらに殺虫効果
が高まります。
なんだかイタリアン!?

*唐辛子に関する情報は
『唐辛子クラブ』へどうぞ。
みんなで唐辛子の輪を
拡げましょう!

ニンニク液
これは臭い~~~! でも、実はもちろん茎も葉も根っこも臭いニンニクは害虫さんたちも臭くて参ってしまうのでしょう。効果はあります・・・が、家の近くではお薦めできません。。。

ニンニクの玉1つをつぶしてよくすりつぶし、水1リットルを加える
布でこしたあとに、5倍に薄めて葉面散布する。
防虫(殺虫効果は弱い)
ハダニ、ハムシ

ニンニク・マシン油液 《番外編》
油で害虫の気門を封じて窒息させるマシン油*とニンニク液を合体させたものです。マシン油は天然の鉱物油で毒性はきわめて低く、日本では冬場の果樹の農薬として幅広く使われてきました。濃度によって農薬扱いにならない場合もあるのですが・・・やはり農薬。被害がよほどひどい時の対策と考えてください。また、収穫直前のものへの利用は避けた方が安全です。
致命的にやられているような場合には効果は高いです。5日おきに3回ほどの散布でほとんどの害虫の成虫や幼虫に効果があります。マシン油を使っていますが、薄めなので冬場以外にも使えます。ただし、益虫さんにも効いてしまいます。

・容器にはガラスか陶製のものを使う(金属では腐食します)
・ニンニク80gを水で洗って極力みじんに刻み、小さじ2杯のマシン油に24時間漬ける。
・ 石鹸10グラムを水1リットルでよく溶かして石鹸水を作り、これにニンニクの溶け出したマシン油を加えてよく混ぜ、布でこしてからガラス容器に入れる。4~5日寝かせ、散布する際には100倍に水で薄め、もう一度布でこしてから使用する。


幼虫から成虫まで強力な
防虫・殺虫効果

ベト、サビ、カビ病、
タンソ、クロホシ病、
リンモン、カクハン病
豆のハヤケ病に効果

*マシン油は農薬です。
園芸ショップで入手できます
が、使用説明書をよく読みましょう。


2009年2月5日木曜日

ダイニングバー「下北沢熟成室」-無農薬・無肥料野菜など使う - 下北沢経済新聞

ダイニングバー「下北沢熟成室」-無農薬・無肥料野菜など使う

in 下北沢経済新聞
(2009年01月27日)

「人が繋がっていく」壁のイラストは、アーティストの袴田章子さんが手掛けた

下北沢北口に昨年11月29日、自然栽培の野菜などを提供するダイニングバー「下北沢熟成室」(世田谷区北沢2、TEL 03-6416-8150)がオープンした。

店舗面接は8坪、席数は10席。黒を基調とした内装は、設計から施工までオーナーの福家征起(ふけまさき)さんと知人の建築関係の仲間が手作業で仕上げた。自然塗料の松煙(しょうえん)や海藻由来の素材を使った内壁は、食材にも内装にも「自然のもの」を使いたいという考えによるものだという。

同店のコンセプトは「時間軸」。「『時計の針が動き出していない新鮮なもの』から、『時の経過を楽しめる熟成』したものまでを楽しめるメニュー構成になっている」(福家さん)。提供する野菜は産地直送で、主に無農薬・無肥料で育てられた自然栽培の野菜を使用。無肥料で育てた野菜は細胞分裂が遅くなるため、ずっしりと重く身が詰まった出来上がりになるという。また、酢やしょうゆなどの調味料は長期熟成品を使用。メニューのピクルスや塩豚、ベーコンなども同店で時間をかけて熟成させたもの。「カリカリに焼いた自家製パンチェッタと目玉焼きbio 赤ワインソース」(1,100円)が「人気メニュー」(同)だという。ドリンクメニューはベルギービール、天然酵母樽生などのビール10種(680円~)をメーンに提供する。

出店場所に下北沢を選んだ理由について、福家さんは「ローカルな文化を発信する街の雰囲気が好きだった。『時間をかけて作る』料理のスタイルが、せかせかした大都会とは違う下北沢の街のスタイルに合っていた」と話す。現在の客層は30~40代の女性グループが中心。来店客からは「野菜がおいしい」という声が多く聞かれ、酒を飲まずにサラダだけを食べに通う客もいるという。

福家さんは「下北沢に根付く地域密着型の店にしていきたい。この店で作ったさまざまなつながりの下、下北沢で皆さんと共存していきたい」と笑顔で話す。

営業時間は18時~翌1時。月曜定休。


2009年2月1日日曜日

伝統野菜/地産地消盛り立てよう

伝統野菜/地産地消盛り立てよう
in 日本農業新聞 - 論説 記事: "
掲載日:2009-1-27 11:55:00

伝統野菜を見直す動きが各地で盛んだ。消えかけた品目に光を当てて地元直売所などで紹介したり、行政やJAが認定制度を設けて広域流通させたりと、取り組みは多彩だ。地域の食文化とつながりが深いため、食農教育にも役立つ。伝統野菜の復活・普及で地産地消を盛り立てよう。

伝統野菜は郷土野菜、在来種などとも呼ばれる。府県や市などが、栽培を始めた時代など一定の基準を設け、認定する例が徐々に増えている。認定制度に至らないまでも、行政や民間団体が代表的な品目を選んで紹介している。生産の励みになる取り組みだろう。

認定制度で先駆的な存在は京野菜だ。地元はもちろん、首都圏でコーナーを設ける店舗では「京みず菜」「九条ねぎ」などが定番商品に育ち固定客をつかんでいる。加賀野菜、なにわの伝統野菜なども知名度を高める。都内のあるレストランは昨年秋、期間限定で初めて「加賀野菜のサラダ」を提供し好評だった。サツマイモ「五郎島金時」「源助だいこん」など地域性豊かな食材で他店にない味を提供しようと、料理人の創作意欲がかき立てられたという。

これらは確かな地元消費を土台に、大消費地で販路を広げている例だ。一方、地元でも出回りが限られるようになった品目を再発見し、地元で食べてもらうことから踏み出す試みも数多い。

カナカブは秋田県の由利地域に伝わってきた。カノカブとも呼ばれる。「火野(かの)」は焼き畑の意味だ。カナカブで焼き畑文化を守ろうと、地域の消費者と連携して活動してきた組織の代表者は、「古代からの農法を通じて、命、農業の原点を考えたい」と話していた。自家消費が多かったが、最近は県の事業も追い風になり、地域の各直売所で漬物が人気商品に育った。食文化や伝統農法が伝承される意義は大きい。

日本有機農業研究会の全国大会では、種苗交換会が恒例の行事だ。会員農家らが持ち寄る在来種の野菜や穀類を多くの参加者が求め、関心の高さがうかがえる。同会は種苗交換会のほかにも、在来種をデータベース化して会員に頒布している。各地に伝わる在来種の見直しや、種の保存に役立つ活動と言えよう。

2月3日には農水省北陸農政局が「伝統野菜サミット~伝統野菜が地球を救う!」を金沢市で開く。地元石川県の加賀野菜、能登野菜をはじめ全国の関係者とネットワーク化を目指す。フードマイレージ(食料の輸送に伴う環境負荷の大きさを把握する指標)を用いて評価する報告もある。地産地消に軸足を置く伝統野菜の振興は、環境にも優しい農業生産であることが再認識されるはずだ。

もちろん、地域以外への販路拡大にも意義がある。消費の掘り起こしで生産に弾みがつけば、伝承が確かなものになる。