白菜に付いたヨトウ虫に効く自然農薬ありませんか?
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市販の農薬のうち、「BT剤」という殺虫剤があります。「BT」とは、バチルス・チューリンゲンシスの略ですが、このバチルス・チューリンゲンシス菌の産生する毒素、および生芽胞を原料としています。鱗翅目害虫、つまり、蛾や蝶の幼虫に、特異的に効きます。鱗翅目害虫の消化管はpHが11くらいのアルカリ性です。BT剤は、アルカリ性のもとで毒性を示します。これに対し、人間の胃はpHが3くらいの強酸性なので、人間はもとより、哺乳類には無害です。ついでに、鱗翅目以外の害中には、全く効きません。
なお、「BT剤」は総称で、商品名はいくつかあります。入手できるものをお使いください。→
http://www.greenjapan.co.jp/ipm_zai.htm
細かいことを言うと、BT剤には商品ごとに「クルスターキ」と「アイザワイ」という菌株のうち、片方、または両方が使われており、殺虫スペクトラムが微妙に違うのですが、適用害虫に「アオムシ」とあれば、効果はあります。
なお、この薬剤は、食毒で、あらかじめ撒いておき、かかった部分を食べた虫が死にます。虫体にかかったのでは死にません。また、死に切るまでに1週間くらいかかりますので、気長にお待ちください。ただし、一度BT剤を接種した害虫は、死なないまでもそれ以上は摂食しませんので、見た目で虫がいても大丈夫です。若令幼虫の方が死にやすいので、早めにお使いください。
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