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2009年9月2日水曜日

砂糖・コーヒー、卸値が高騰 紅茶・緑茶にはチャンスかもしれない。

ポイント:
国内で作ることのできる、紅茶・緑茶にはチャンスかもしれない。


砂糖・コーヒー、卸値が高騰 
in YOMIURI ONLINE(読売新聞)

食品業界、顧客確保へ値下げ攻勢


世界的な天候不順で砂糖やコーヒー、紅茶など農産品の国際価格が急騰している。

消費不況の中で販売価格に転嫁すれば客足が遠のきかねないだけに、食品業界は材料価格の高騰にもかかわらず値下げ攻勢を強める。国内でも野菜が高騰する中で特売に踏み切るスーパーもあり、体力勝負の様相だ。(宮崎誠、戸田雄)

砂糖に精製される前段階の粗糖の国際価格は28年ぶりの高値水準だ。原料となるサトウキビの2大産地であるインドが雨不足、ブラジルが長雨で収穫が大幅に減少する見通しが強いためだ。国内精糖各社は製菓会社への砂糖の出荷価格を1キロあたり6円、率にして約4%引き上げた。


紅茶はスリランカの収穫減で昨年より2割前後上昇、コーヒー豆も「2年前に比べて2割程度高い」(キーコーヒー)水準だ。

製菓各社は砂糖が急騰しても主力のチョコレートを値下げする方向で動き出した。原料価格の値上がりを販売価格に上乗せしなければ収益を圧迫する。しかし、大手スーパーなどによる割安な自主企画商品が増え、価格に敏感な消費者を取り込む苦渋の決断だ。製菓業界には昨年、カカオ豆高騰などを受けて価格を引き上げた結果、販売数量が落ち込んだ苦い経験もある。

不二家は25日に「ルック」など3品目の出荷価格を引き下げ、店頭想定価格は120円前後から105円前後になる。9月には森永製菓、明治製菓が追随する見通しだ。いずれも内容量を減らして割安感を演出する。


ネスレ日本も今月1日、インスタントコーヒー「ネスカフェ エクセラ」の希望小売価格を最大16%引き下げた。

国内では野菜の値上がりが目立ってきた。25日の東京都中央卸売市場で、レタスの平均価格は1キロあたり256円で平年より68%高い。タマネギは134円で61%高、ニンジンが160円で43%高など軒並み上昇している。

食品メーカーと同様にスーパーなどが消費者をつなぎとめる値下げ販売に乗り出した。イトーヨーカドーは26~27日、キャベツやトマトなどを2~5割引きするセールを実施。大半を契約農家などから直接仕入れており、収益への影響は最小限に食い止めているという。
(2009年8月28日 読売新聞)


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