自然農薬
in 「田渕農園」のホームページ
11月1日
【自然農薬:雑草三種混合液】 山野の雑草は自ら病害虫に対処する成分を身につけている。自然農薬としてその力を借りる方法がある。各季節の自然の雑草の中から三種を選び、一握りずつを1リットルの水に入れ、5分間煮て煎じ汁を作り、冷ましてから粉石鹸を5~10グラムを溶かして出来上がりである。古くならないように作ってから5日以内に散布すること。2倍に薄めて夕方散布するのがよい。三種類の選び方は出来るだけ病害虫に強そうな雑草を選ぶとよい。
10月31日
【自然農薬:ビワの葉焼酎、ネギ液】 ビワの葉10枚ぐらいを1.8リットルの焼酎に1ヶ月漬ける。この液を水で3倍に薄めて葉面散布する。ビワの葉のエキスとアルコールの殺菌力がナンプ病の特効薬になる。生のネギの茎葉一握りを容器に入れ、熱湯約1リットルぐらいかけて30分間おく。この液を水で2倍に薄めてから石鹸5グラムを溶かし、2回ほど濾す。これを葉面散布するとウドンコ病や灰色カビ病などに効果がある。
10月30日
【自然農薬:ショウノウ】 ショウノウは果菜類のタチガレ病やイチョウ病に効果がある。ショウノウの粉末20グラム、草木灰2リットル、消石灰200グラムを混ぜ、5~10リットルの水に入れてよく混ぜ合わせる。被害株の根元から10センチぐらい離れた所に深さ5センチの浅い穴を掘り、1株に湯飲み1杯分ぐらい流し込み土をかぶせる。
10月29日
【自然農薬:ツクシ液、スギナ液】 ツクシは強い抗菌力に富み、ベト病、ウドンコ病、サビ病など広範囲の病気に効く。ツクシの親木であるスギナもツクシほどではないが効果がある。水1リットルにツクシかスギナ一握りを入れて火にかけ、5分間沸騰させる。冷やして布で濾し、さらに石鹸5グラムを混ぜて、布で濾し、出来上がりである。ツクシ液1リットルに米酢を40ミリリットル混ぜると、より強力な病害防除効果が期待できる。
10月28日
【自然農薬:ワカメの煮汁、卵のカラ】 ワカメ2握りを水1リットルで煮出し、そのままの濃い液をアリの通り道にまくと、アリはこれが苦手で来なくなる。アリが来ないとアブラムシもいなくなる。卵のカラを小さく砕いて、種蒔きや定植直後に根元に敷きつめ、その上に土を、卵のカラが半分見えるくらいかぶせておく。根切り虫が頭を出すと、卵の割れたかけらで顔をひっかかれ、痛いので逃げていなくなる。
10月27日
【自然農薬:牛乳、コーヒー、ビール】 牛乳を薄めないで、晴天の午前中に、葉の裏表にじっくりスプレーする。牛乳が乾燥するとき縮む力でアブラムシが圧縮または窒息死する。腐った牛乳でも同様の効果がある。コーヒーを通常飲むより少し濃いめにして、そのままスプレーすると病気予防やダニ防除に効果がある。ビールの飲みかけを小皿に入れ、その上にうどん粉かそば粉を水面に振りまいておくと、ナメクジやカタツムリが来て溺死する。
10月26日
【自然農薬:トウガラシ液】 真っ赤に熟す少し前の半分色のつきかかったトウガラシ(またはピーマン)を天日に干した後、一握りを広口瓶に入れて熱湯を約1リットル注ぐ。しっかりフタをして、丸一日おく。これに石鹸5グラムを混ぜて、布で濾す。薄めずそのまま葉面散布する。モザイク病やリンモン病によく効く。トウガラシ液をニンニク液に混合すると殺虫効果が高まる。
10月25日
【自然農薬:除虫菊液】 除虫菊は蚊取り線香の原料である。除虫菊に含まれるピレトリンという成分が殺虫に効果がある。1リットルのペットボトルに除虫菊粉末100グラムを入れ、エタノール(または35度以上の焼酎)を容器一杯になるまで入れる。フタをしてよく振って冷暗所に1週間以上置く。水で20~30倍に希釈して葉の裏表にスプレーする。大型の害虫や老齢幼虫には効果が少ない。雨天以外の夕方に散布すると効果が高い。発芽直後の育苗期間は100倍に希釈したものを使う。特にアブラムシは除虫菊に弱い。
10月24日
【自然農薬:アセビ液、アセビ団子】 アセビ(馬酔木)は、大きな馬でさえ食べると中毒によってフラフラになってしまうと言われるほどの毒をもっている。アセビの煮出し液は強力な殺虫剤で、ハダニ、アブラムシ、アオムシ、ケムシなどに効果がある。アセビの葉一握りを水1.8リットルに入れ、沸騰させて煎じ、冷やす。これを布で濾して、石鹸10グラムを加えてよく振り混ぜ、さらに布で濾すとアセビのスプレー液ができる。葉の裏表に散布すればほとんどの虫は死ぬ。アセビ液に米糠を入れてどろどろにし、つなぎに小麦粉を混ぜて団子を作る。野菜の根元に置くと、根切り虫やコオロギなどが米糠の甘い匂いに誘われて食べると死ぬ。5ヶ月ぐらい有効である。
10月23日
【自然農薬:ニンニク液】 ニンニク玉1個をすりつぶし、水1リットルを加え、布で濾してから水で5倍に薄める。このニンニク液を葉面散布すると、強い臭気で害虫を忌避する。ニンニクは茎葉も根も臭気が強いので、野菜の根元に混植しても防虫効果がある。特にハダニに効果がある。
10月22日
【自然農薬:ドクダミ】 ドクダミの生葉は臭気が強いので、マルチのように敷くと根切り虫、コオロギ、コガネムシ、バッタなどほとんどの虫が嫌って逃げる。また、ドクダミ団子を作って野菜の根元に置いても同様の防虫効果がある。ドクダミ団子の作り方は、ドクダミの葉30枚くらいを干して、粉にして、水1リットルと米糠50グラム、小麦粉20グラムを混ぜ、よく練って団子を作る。ドクダミ団子は1週間ほど保存が可能である。
10月21日
【自然農薬:ニコチン液】 タバコ約5本(吸い殻でもよい)をよくほぐし、中身を1リットルの水に3時間以上(水が茶色に染まるまで)浸しておく。布で濾し、石鹸5グラムを加えてよく振り混ぜると出来上がりである。葉の裏表にスプレーする。アブラムシ、オオムシ、蛾などの小さな虫は簡単に死ぬ。収穫時にはよく洗って食べること。トマトにはかけないこと。モザイク病の原因になる。
10月20日
【自然農薬:草木灰】 庭木を剪定した小枝や野菜の茎葉を乾燥したものを燃やせば簡単に草木灰ができる。できるだけ炭が混じった黒白灰を作るのがよい。小さい目のふるいにかけると葉面散布用の灰ができる。葉面散布すると葉の表面がアルカリ性となり、病原菌や害虫が寄りつかなくなる。朝露のあるときに散布すると効果が上がる。灰の臭いによっても害虫が寄りつかない。草木灰はカリやリン酸を含むので肥料にもなる。
10月19日
【自然農薬:竹酢液、米酢液】 竹酢液(チクサクエキ)は木酢液(モクサクエキ)と並んで市販されている自然農薬で、病害虫全般の予防や土壌改良に使用される。竹酢液は竹炭窯から出る煙を集めて冷却し、液体にしたもので、木酢液と同様に幅広く使用できる。木酢液より殺菌力が強いと言われている。米酢液は自分で簡単に作れて、上の両液に準ずる効果がある。作り方は、食酢20ミリリットルを水1リットルで希釈して、石鹸5グラムを加えてよく振り混ぜると出来上がりである。
10月18日
【自然農薬:木酢液】 木酢液は炭焼がまの煙道から出る煙を冷却・凝縮させた粗木酢液から有害なタール成分を除いたものである。木酢液は、水分を除くと約半分が酢酸で、これ以外に200種類以上の成分が含まれていると推定されている。殺菌・殺虫力もあれば微生物を増やす働きもあり、発根促進、生長促進作用もある。濃度が濃いと殺菌力を示し、濃度が薄いと微生物を増やす働きがある。土に散布する場合は市販木酢液の200倍希釈液、葉に散布する場合は400倍希釈液が目安と思われる。木酢液にドクダミやニンニクを漬け込むと、さらに効果が上がると言われている。"
0 件のコメント:
コメントを投稿