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2009年8月1日土曜日

エチゼンクラゲは良質の肥料になる

ポイント:
問題は、回収技術。重いため、ポンプによる吸出し、乾燥化、など複数の工業技術の工業技術が必要だ。

短く斬れ エチゼンクラゲが宝の山に!?・・あの厄介者から薬品を精製

◇海の厄介者・エチゼンクラゲ、
 大三島と桜島で肥料化実験へ…愛媛大とマルトモ 砂漠救う?
 保水力と栄養分着目

 日本海などで深刻な漁業被害をもたらしているエチゼンクラゲを、
 砂漠の緑化に役立てようと、
 愛媛大と伊予市の食品製造会社が共同研究を進めている。
 保水性が高く栄養分が豊富なクラゲを乾燥し、肥料にする技術で、
 大型のエチゼンクラゲを使えば、
 大量に安価な肥料が調達できるというアイデア。
 同社は肥料化技術の特許を出願しており、
 漁業関係者は「海の厄介者が
 砂漠の救世主になる日が来るかも」と期待している。

 愛媛大農学部の江崎次夫教授(環境緑化工学)のグループと
 食品製造会社「マルトモ」(伊予市)。
 エチゼンクラゲによる漁業被害を受け、
 昨年6月から実験を行っている。

 江崎教授によると、クラゲの体は99%が水と塩分で、
 残り1%は窒素、リン酸、コラーゲンなどの栄養分。
 細胞一つひとつが大きい「高分子細胞構造」により、
 大量の水を吸収できる特徴がある。

 実験では、マルトモが持つクラゲの乾燥技術を使って
 2~3センチ大の乾燥片をつくり、
 ブナ科のアラカシの苗に与えて5か月間、屋外の植木鉢で育成。
 その結果、乾燥片を与えた鉢は15~18センチに成長し、
 与えなかった鉢(8~9センチ)と比べて、2倍近い差があった。

 江崎教授は、雨水を吸収した乾燥片が適度に鉢を潤したほか、
 クラゲの栄養分がアラカシの成長に効果を表したと結論。
 来年春には大規模な山林火災に遭った今治市の大三島や、
 山灰性の土地が広がる鹿児島市の桜島で、
 実際に日本海のエチゼンクラゲを使い、
 植物を根付かせる実証実験を行う計画という。

 江崎教授は「将来は、アフリカや中国など、
 特に砂漠化が心配される土地での実用化を目指したい」
 と話している。

   (読売新聞)


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