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2009年7月31日金曜日

エチゼンクラゲ大量発生懸念 漁協警戒、県も対策へ

掘り出しニュース:エチゼンクラゲ大量発生懸念 漁協警戒、県も対策へ
in - 毎日jp(毎日新聞)

鳥取】深刻な漁業被害を出すエチゼンクラゲの3年ぶりの大量発生が懸念されており、鳥取県内の漁業関係者も警戒を強めている。駆除や処理の決定打は見いだされていない。県も対策連絡会議を設置し、漁協や海上保安庁ら関係者と連携して対策に乗り出した。

エチゼンクラゲは最大で直径1メートル以上にもなる。漁網に入り込むと、魚が入りにくくなる上、毒針で魚を傷つける。網が破れることも。02年8月には、県東部の漁協に所属する小型底引き船がクラゲがかかって重くなった網に引っ張られ、転覆する事故も起きた。

05、06年に日本近海で大量発生。境港でも両年とも約2500トンものクラゲが陸揚げされた。

昨年は大量発生しなかったが、水産庁は6月30日、長崎県対馬沖でエチゼンクラゲが定置網に混入したと発表。同庁は今月3日、全国の漁業関係者を集めて「大型クラゲ全国協議会」を開催し、大量発生への注意を呼び掛けた。


県内では、漁業関係者が大量発生した場合の駆除や処理に頭を悩ませている。県漁協は06年と07年、クラゲを破砕する特殊な網を使って駆除を試みたが、「網が重く、大きくて使いにくい」と改良を求める声が上がっている。境港では05年、境港クラゲ対策協議会が設置され、06年にクラゲを処理する機械を公募したが、実用に耐える機械はなかった。

県が7日、設置した県大型クラゲ対策連絡会議には、県水産課のほか境海上保安部、県漁協、県沖合底引き網漁協の関係者らが出席。駆除漁具や処理について意見交換し、出現情報を連携して収集していく体制を確認した。【宇多川はるか】

2009年7月14日


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