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2009年7月31日金曜日

河北新報 東北のニュース/“訳あり”めん、飼料に大変身 エコ貢献、経費も削減 宮城

“訳あり”めん、飼料に大変身 エコ貢献、経費も削減 宮城
in 河北新報 東北のニュース

エコ飼料を作る真空乾燥機に、規格外のめん類を投入する工場スタッフ。袋は自動的に破られる=栗原市高清水の高清水養豚組合

ブランド豚「スーパーゴールデンポーク」を育てる農事組合法人「高清水養豚組合」(栗原市高清水)が宮城県内の製めん業者など4社と連携し、「エコフィード」と呼ばれるリサイクル飼料製造に乗り出した。廃棄される規格外のめんなどを豚の飼料に再利用する試みで、飼料自給率の向上や廃棄物減量など利点が多い。東北各地の食品製造業者に呼び掛け、連携先の拡大を図る。

製めん業者はマルニ食品(登米市)と千鳥屋製麺(めん)所(仙台市)、宮城シマダヤ(大崎市)の3社。大手パン製造業者1社も試験的に参加した。組合が6月、月300トンの飼料原料を製造できる真空乾燥処理機を導入、事業が始まった。

製めん各社は、重量が不足したまま袋詰めされた出荷前のラーメン、うどんなどの規格外品を有償で1日約2トン提供。処理機で低温乾燥させると、約1トンの飼料原料となり、組合関連企業でトウモロコシに大麦を加えた飼料に10%配合し、製品化する。

めん類は従来の飼料成分と同じ麦類で、肉質に支障がないという。エコ飼料は早ければ今月から食べさせ、育った豚を9月にも出荷する計画。エコ飼料は、登米市や福島県内などの農場にも販売する。

組合は昨年の輸入飼料高騰や国内の食品廃棄率の高さに対する「もったいない」との思いから、エコ飼料に取り組んだ。宮城県の助言を受け、製めん業者らと正式契約の準備を進めている。

食の安心・安全に対する消費者ニーズに沿った品質基準の厳格化を背景に、規格外品の廃棄量は増加傾向にあるという。廃棄物扱いで処理費用がかかることから、製めん業者もエコ飼料化には前向きだ。

千鳥屋製麺所はめん類やギョーザ皮生地の残渣(ざんさ)を1日1トン、週に3日提供する。「廃棄物減量と経費節減ができ、互いにメリットがある。消費者にも価格で反映できる」と説明する。

宮城シマダヤも「人が食べてもいい品物のリサイクルで、環境負荷の低減になる」と強調。マルニ食品は「同業者が複数協力した方が素材集めなどの面でもいい」と事業の安定化に期待する。

養豚組合の辺見良一組合長は「ものを大切にするという原点に戻ろうと考えた。事業を軌道に乗せたい」と意欲を見せている。

[エコフィード] 食品廃棄物を使ったリサイクル飼料。パンくずやジュースの搾りかすなど食品の加工過程の残渣、コンビニエンスストアやスーパーなどで賞味期限切れになった加工食品、飲食店の残渣などを資源とみなし、家畜用の飼料に加工する。

2009年07月17日金曜日"


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