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2009年5月21日木曜日

有機自然農薬  草木灰

無農薬宣言:有機自然農薬
"草木灰を使いこなすには

■効果
草木灰散布には焼き畑と似たような効果があるようです。草木灰には吸収されやすい栄養分がたっぷりで、葉面散布すると葉の表面がアルカリ性になって、病原菌を寄せつけません。また、灰の匂いと粉気を嫌って蝶やウリバエなどが寄り付きません。露や雨、水やりで溶けると、石灰の代用とカリ分の補給になり、吸収率が高くリン酸も多く含まれています。
また、枯れかかった野菜や植物にも効果があります。モザイク病、立ち枯れ病、発病初期のエキ病、アブラムシの防除にも有効だそうです。草木灰は4~5日おきにかけるのが理想です。
ただし、草木灰にはチッ素に触れるとガス化させ、チッ素を逃がす作用があるとのこと。堆肥と一緒に用いる時はすばやく土と混ぜるようにします。また、堆肥の上にかけたりしないようにします。二度手間になりますが、堆肥がよくなじんでから、改めて草木灰をすき込むといいですね。

■材料
雑草や枯れ葉、剪定後の木の枝。カシ、桜、クヌギ、ケヤキのように材質の堅い木よりも、杉、松、柿、竹、柳のような柔らかい木の方が手作りには良いそうです。また、ワラは焼いても効果がありません。

■作り方
低温で炎を立てず、低温でじっくりと時間をかけて煙でいぶすように焼くのがポイント。炭まじりの黒白灰をつくります。
まず30cm立方の穴を掘り、底にいくつか石を置き、金網などを置くと少しは燃えやすくなります。紙や干した草などの燃えやすいものに火をつけ、小枝から太い木と燃えにくいものを放り込みます。この繰り返しですが、炎が立ち上がったら草木を足して、できる限り炎を抑えるように焼きます。勢い良く燃え上がる炎で焼くと草木の養分まで焼けてしまって、栄養のない真っ白な灰だけになってしまいます。
穴の八分目ほどたまったら、少しづつそっと水をかけます。一気にかけると灰神楽が立って、鼻の穴まで真っ黒になりますので御用心(経験者談)。火がほぼ消えたところで土を10cm程度の厚みで戻し、雨水が入らないようにトタンなどで蓋をします。一晩寝かせて出来上がり!
ただし、かなり根気のいる作業なので気長に取り組んでください。穴の中には風が通りにくいので、すぐに消えたり、底の方に焼けてないままのものが残っていたりすることもあります。風の無い日には棒で底の方から持ち上げて団扇で風を送ったり、火が消えない程度にかき混ぜたりと、結構面倒ですが経験がなによりのようです。

■使い方
土を取り除いて灰を取り出し、目の細かいふるいにかけると、葉面散布用の草木灰が採れます。が、微風で飛んだり灰まみれになったりしたので、私は取り出した灰をそのままガーゼの袋などに入れてから撒いています。手で撒くとあっという間になくなるので、これは一石二鳥のやり方です。
草木灰は露に溶けて葉に浸透するので、他の自然農薬と違って露のある朝のうちにかけるのがポイント。風のある日は避けます。植物の15cmくらい上から葉全体にうっすらと撒きます。病害虫の季節の始めに5日置きに二、三回くらいかけると良いそうです。残ったものは根元に置いて根の肥料にしたり、鉢植え用土に混ぜ込みます。
追肥や防寒に使う場合はかぶせた土や周りの土と一緒に穴の中で混ぜます。焼き土と蒸し焼き灰と炭の混じった、土壌病害を防ぐ効果の高い肥料になります。また、灰の上に乗せた焼き土は熱で殺菌されていますので、大事にとっておけば床土などに使も使えます。

■オマケ
出来上がった灰に水をかける時、水に油かす液肥などを薄めてかけると、より肥料効果の高い草木灰になります。

■広い畑を開墾する前の応用編
広い畑を開墾する場合には、上記のやり方では時間がかかり過ぎて間に合いません。手っ取り早く、焼き畑に近い方法を取った方が早いですよ。私は取った雑草がたまる度にあっちで焼き、こっちで焼きと、焼き畑の小規模なものですが、上手に焼いて、カリ、リン酸の補給にしてます。これはそのまま土壌殺菌にもなります。
穴を掘らずに、畑にする予定地で焼きます。焼き方は上記と同じ、炎を高く上がらせないように、弱火でじっくり焼きます。このためには、乾いた雑草と抜いたばかりの雑草を用意しておくと便利です。炎が立ち上がってきたら、抜いたばかりの雑草を薄くかぶせます。もうもうと煙が立ちますが、煙が立つのは低温で燃えている証拠です。
焼く場所の除草をせずに焼けば、高温になるのを妨げてくれます。ただし、乾燥が続いている時期には、燃え広がらないように、焼く場所の周囲の草を抜いておきましょう。焼き終わったら、たっぷり水をかけます。あとは放っておくだけでホクホクの土になってきます。必要な時にはこの灰を花壇の花や野菜などに使ってもいいですね。、
*刈り取って干した芝草があれば、これを表面にかぶせると蒸し焼きが上手にできます。〈RITZの試用報告2:芝刈り後の芝草の活用〉を読んでみてください

《RITZの試用報告1》
花咲か爺さんの話は本物でした!枯れかかった野菜にかけてみたところ、嘘のように復活しました!ただし、酸性土を好む植物、例えばツツジや花菖蒲などにはかけない方がよいと思います。ツツジは草木灰を与えると成長が止まると言われています。私はすでにかけてしまいましたが……。

《RITZの試用報告2》:芝刈り後の芝草の活用〉/'99年9月5日
先日、芝刈り後の刈り取った山盛りの芝草を燃やしながら思い付き、実験した方法です。結果は良好!芝生のあるお宅では、是非やってみてください。時間はかかりますが、とても良い草木灰が出来上がります。
干した芝草は繊維が細くて密になっているため、燃えにくく、かつ火が消えにくいという特徴があります。ですから、芝草で草木灰を作る場合には、わざわざ土を掘る必要はありません。燃えやすい紙(プラスチックや色物印刷物は避けます)や落ち葉で十分に木の枝に火をまわした後、その上に薄くほぐしながら干した芝草をかぶせていきます。団扇で全体を軽く扇ぎながら芝草を燃やし、燃えた部分に次々と芝草を薄くかぶせます。この作業を延々と繰り返します。根気がいりますが、炎はたまにちろちろとしか立ち上がりませんし、じっくり蒸し焼きされたとても良い草木灰ができました。少し大きめの缶々などの利用も可能です。"


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