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2009年1月28日水曜日

自然農薬で安心野菜

自然農薬で安心野菜
 自然農薬で安心野菜を食べよう

自然農薬とは
自然農薬とは化学合成された薬品ではなく、ハーブ等の植物エキス、木酢液、竹酢液など自然素材で作った農薬のことです。
病害虫を防ぐ物から植物を元気にしてくれるものなど、コンパニオン・プランツと共に古くから試みられている方法で、経験と観察を積み重ねて伝えられてきた漢方薬や民間薬のようなものと言えるでしょう。
市販の化学農薬は確かに効き目がありますが、病害虫もそれに対する耐性や抵抗性・免疫をつけ、同じ薬品を使い続けるとだんだん効きにくくなってきます。
一方、自然農薬は市販の農薬のような劇的な効果はありませんが、耐性・抵抗性はつかず、病害虫が付きにくくなっていくと言われています。
また化学農薬の使用では残留農薬が懸念されますが、その点自然農薬は時間の経過と共に分解されて植物や土に吸収されていくので、環境にも優しいと言えるでしょう。
完全無農薬とまではいかなくても、減農薬の一助として試してみる価値はあると思います。

自然農薬とその作り方・使い方
●コーヒー(コーヒー・コーヒーカス)
<効き目があるもの>コーヒー……各種病気の予防・ダニ・アリ・ナメクジ・カタツムリ。 コーヒーカス……センチュウ・ヨトウムシ類
<解説>コーヒーの液が実がなる植物の花にかからないように気をつける。花粉を運ぶ虫が近寄らなくなって実が着かなくなる。ナメクジとカタツムリは1~2%のカフェインで死に至るようです。葉を食い荒らすのを抑えるには0.01%の濃度でよいということです。インスタントコーヒーに含まれるカフェインは0.05%程度、レギュラーコーヒーではそれ以上含まれているようです。
<作り方>コーヒー……コーヒーを通常飲むより濃い目に入れる。インスタントコーヒーでも、砂糖が入ったものでも良い。コーヒーカス……コーヒーを入れた後のカスを保存しておいて利用する。
<使い方>コーヒー……そのまま噴霧する。コーヒーカス……追肥用堆肥:コーヒーカス=20:1で混ぜ合わせて、野菜の株元に漉き込む。

●ビール
<効き目があるもの>ナメクジ・カタツムリ
<解説>飲み残しのビールを底の浅い小皿に入れて植物の近くや通り道に置いておくと集まってきて溺死する。見つけたら箸などで摘まんで処分したほうが完璧でしょう。 注意点は 1)夜行性なので夕方に仕掛けて早朝に処分する。 2)誘引するということなので置き場所に気をつける。
<作り方>そのまま使う。または液の上にうどん粉かそば粉を振りまいておく。
<使い方>野菜の近くや通り道に小皿などに入れて置いておく。

●木酢液
<効き目があるもの>病害虫全般・土壌改良
<解説>木酢液は炭焼き釜の煙道から出る煙を冷却・凝縮させた粗木酢液から有害なタール成分を除いたものであり、水分を除くと約半分が酢酸で、これ以外に200種類以上の成分が含まれていると推定されている。殺菌・殺虫力もあれば微生物を増やす働きもあり、発根促進、生長促進作用もある。濃度が濃いと殺菌作用があり、濃度が薄いと微生物を増やす働きがある。注意点は 1)微量の発癌物質が含まれているといわれているので、撒布の際はマスクやゴム手袋の着用が必要です。 2)希釈した木酢液・農薬を1:1の割合で混ぜ合わせたものを使用することによって、効果を損なうことなく農薬の量を減らすことができます。ただし、アルカリ性の農薬と混ぜ合わせての使用は厳禁です。
<作り方>市販品を薄めて使う。ドクダミやニンニク・トウガラシを漬け込んで使用するとさらに効果が上がるようです。
<使い方>土に撒布する場合は200倍希釈液、葉に撒布する場合は400倍希釈液が目安です。 

●竹酢液
<効き目があるもの>病害虫全般・土壌改良
<解説>竹酢液は竹炭釜から出る煙を集めて冷却し、液体にしたもので木酢液と同様に幅広く使用できる。竹自体に強い殺菌力があるので、木酢液よりも強い殺菌効果があるといわれています。
<作り方>市販品を薄めて使う。
<使い方>木酢液と同じでよい。

●米酢液
<効き目があるもの>うどんこ病の予防・ナメクジなどさまざまな害虫の忌避効果・殺菌、消毒効果・植物(特に根)を丈夫にする。
<解説>木酢液・竹酢液に準ずる効果がある。合成酢では効果がないようです。
<作り方>醸造酢20ミリリットルを水1リットルで希釈して、石鹸5グラムを加えてよく振り混ぜると出来上がり。
<使い方>1週間おきに、植物全体に噴霧器などで撒布する。拭き取る必要はない。

●草木灰
<効き目があるもの>病害虫全般
<解説>庭木を剪定した小枝や野菜の茎葉を乾燥させそれを燃やした灰を草木灰という。できるだけ炭が混じった黒白灰を作るのが良い。それを細かい目の篩にかけると葉面撒布用の灰ができる。アルカリ性なので病原菌や害虫が寄り付かなくなる。
<作り方>庭木を剪定した小枝や野菜の茎葉を乾燥させそれを燃やして作る。または、市販品を購入する。草木灰は露や雨、水やりなどによって溶けて吸収されるので、他の自然農薬とは異なり、朝方まだ露が残っている時間に葉面撒布するのが効果的です。風のある日を避け、目の細かい篩などで葉全体に掛かるように薄く撒く。草木灰はカリやリン酸を多く含むので雨や水やりによって地面に流れ落ちたものは肥料となる。
<使い方>朝方まだ露が残っている時間に、風のある日を避け、目の細かい篩などで葉全体に掛かるように薄く撒布する。

●ニンニク液
<効き目があるもの>害虫全般、特にハダニに効果あり。抗菌作用
<解説>ニンニク独特の臭いで害虫を忌避し、ニンニクの持つ抗菌性分により抗菌剤ともなる。ニンニクは茎葉も根も臭気が強いので、野菜の根元に混植しても防虫効果がある。
<作り方>ニンニク玉1個をすりつぶし、水1リットルを加え、布で濾してフタ付きの瓶などに保存する。
<使い方>保存してあったニンニク液をさらに水で5倍に薄めて、葉面撒布する。

●トウガラシ液
<効き目があるもの>アブラムシ・アオムシ・キジラミ・ホコリダニ、モザイク病・リンモン病
<解説>殺虫、抗菌、忌避作用のある成分のカプサシンは、水に溶けにくい性質があるので、煮出すか成分の溶け出しやすいアルコールを用いてトウガラシスプレーを作る。トウガラシ液とニンニク液を混合して撒布すると殺虫効果が高まる。
<作り方1>乾燥させたトウガラシ一握りを、1リットルの水で20分ぐらい煮出してこれに石鹸5グラムを混ぜ、布で濾す。
<使い方1>薄めずにそのまま葉面撒布する。
<作り方2>乾燥させたトウガラシ50グラムを水から20分程度煮る。それを取り出して、新しい水を1リットル加え、すり鉢などですり潰す。少量ずつ加えながらすり潰す。
<使い方2>アルコール35度の焼酎100ミリリットルと水2リットルを加えて葉面撒布する。

●ドクダミ
<効き目があるもの>ネキリムシ・コオロギ・コガネムシ・バッタなどの害虫全般、土の殺菌・センチュウ他
<解説>ドクダミの葉は臭気が強いのでほとんどの虫が嫌がって逃げ出す。煮出した液を飲むとにきび予防にもなるそうです。
<作り方1>生の葉
<使い方1>ドクダミの生の葉をマルチのように敷く。
<作り方2>ドクダミ団子。ドクダミの葉30枚くらいを干して、粉にして、水1リットルと米糠50グラム、小麦粉20グラムを混ぜ、よく練って団子にする。
<使い方2>団子を野菜の根元に置く。生の葉と同等の防虫効果がある。1週間ほど保存が可能。
<作り方3>葉を煮出す。生でも、乾燥した葉でもよい。
<使い方3>煮出した液を土に撒布する。

●除虫菊液
<効き目があるもの>アブラムシ
<解説>
<作り方>除虫菊は蚊取り線香の原料で、除虫菊に含まれるピレトリンという成分が殺虫に効果がある。1リットルのペットボトルに除虫菊粉末100グラムを入れ、エタノールあるいは35度以上の焼酎を容器一杯になるまで入れる。ふたをしてよく振って冷暗所に1週間以上置く。
<使い方>水で20~30倍に希釈して葉の裏に撒布する。大型の害虫や老齢幼虫には効果が少ない。雨天以外の夕方に撒布すると効果が高い。発芽直後の育苗期間は100倍に希釈したものを使う。特にアブラムシは除虫菊に弱い。

●雑草三種混合液
<効き目があるもの>病害虫
<解説>
<作り方>各季節の自然の雑草の中から三種類を選び、一握りずつを1リットルの水に入れ、5分間にて煎じ汁を作り覚ましてから石鹸を5~10グラムを溶かす。雑草三種類の選び方はできるだけ病害虫に強そうなものを選ぶ。
<使い方>2倍に薄めて夕方撒布する。5日以内に使い切る。

●ツクシ液・スギナ液
<効き目があるもの>べト病・ウドンコ病・サビ病など広範囲の病気
<解説>ツクシは強い抗菌力に富み、べト病,ウドンコ病,サビ病など広範囲の病気に効く。ツクシの親木であるスギナもツクシほどではないが効果がある。
<作り方>水1リットルにツクシかスギナ一握りを入れて火にかけ、5分間沸騰させる。冷やして布で濾し、さらに石鹸5グラムを混ぜて、布で濾す。
<使い方>そのまま撒布する。ツクシ液1リットルに米酢を40ミリリットル混ぜると、より強力な病害防除効果が期待できる。

●ネギ液
<効き目のあるもの>ウドンコ病・灰色カビ病・軟腐病
<解説>
<作り方>生のネギの茎葉一握りを容器に入れ、熱湯約1リットルぐらいかけて30分間おく。これを水で2倍に薄め、石鹸5グラムを溶かし入れたら、2回ほど布で濾す。
<使い方>噴霧器などで葉面撒布する。

●びわの葉液
<効き目のあるもの>軟腐病
<解説>ビワの葉のエキスとアルコールの殺菌力が軟腐病の特効薬になる。
<作り方>ビワの葉10枚ぐらいを1.8リットルの焼酎に1ヶ月漬ける。
<使い方>水で3倍に薄めて葉面撒布する。

●ショウノウ
<効き目のあるもの>タチガレ病・イチョウ病
<解説>ショウノウは果菜類のタチガレ病やイチョウ病に効果がある。
<作り方>ショウノウの粉末20グラム、草木灰2リットル、消石灰200グラムを混ぜ、5~10リットルの水に入れてよく混ぜ合わせる。
<使い方>被害株の根元から10センチほど離れた場所に深さ5センチぐらいの浅い穴を掘り、1株に湯飲み1杯分ぐらい流し込み土をかぶせる。

●卵のカラ
<効き目のあるもの>ネキリムシ
<解説>ネキリムシが頭を出すと、卵の割れたかけらで顔を引っかかれ、痛いので逃げていなくなる。
<作り方>卵のカラを小さく砕く。
<使い方>種蒔きや定植直後に根元に敷きつめ、その上に卵のカラが半分見えるくらいかぶせておく。

●ワカメの煮汁
<効き目のあるもの>アリ
<解説>アリはワカメの煮汁が苦手で来なくなる。アリが来なくなるとアブラムシもいなくなる。
<作り方>ワカメ2握りを水1リットルで煮出す。
<使い方>そのままの濃い液をアリの通り道にまく。

●牛乳
<効き目があるもの>アブラムシ・ダニ・アリ
<解説>牛乳の膜の中に包みこまれた虫が牛乳が乾燥するときに膜が縮むことで圧縮または窒息死する。注意点は 1)害虫に満遍なく撒布する 2)乾きやすいように晴れた日の朝に行なう 3)乾燥したら早めに葉や茎についている牛乳分を水で綺麗に洗い流す。洗い流し不良は植物に悪影響を及ぼす。 4)牛乳を直接肥料に使うのは、植物は直接たんぱく質のようなものは吸収することはできず、悪臭・腐敗を引き起こします。かえってハエやナメクジを呼び寄せる。
<作り方>そのまま使用する。腐ったものでも同様の効果はある。
<使い方>牛乳を薄めずに、虫のいる葉や茎に噴霧する。

●ニコチン液
<効き目があるもの>アブラムシ・オオムシ・蛾、トマトには使用不可(モザイク病の原因になる)
<解説>散布中に吸い込んだりしないように防護を完全にすること。また子供やペットにも厳重に注意すること。タバコ2本で大人の致死量です。収穫時にはよく洗って食べること。
<作り方>タバコ5本位(吸殻でもよい)をよくほぐして,1リットルの水に3時間以上(水が茶色に染まるまで)浸しておく。布でこし、石鹸5グラムを加えてよく振り混ぜる。
<使い方>葉の裏表に撒布する。アブラムシ・オオムシ・蛾等の小さな虫は簡単に死ぬ。

●アセビ液
<効き目のあるもの>ハダニ・アブラムシ・アオムシ・ケムシなど
<解説>アセビ(馬酔木)は、大きな馬でさえ食べると毒によってフラフラなってしまうと言われるほどの毒をもっている。アセビの煮出し液は強力な殺虫効果がある。毒草です、取り扱いに注意が必要です。
<作り方>アセビの葉一握りを水1.8リットルに入れ、沸騰させて煎じ、冷やす。これを布で濾して、石鹸10グラムを加えてよく振り混ぜ、さらに布で濾す。
<使い方>葉の裏表に撒布する。

●アセビ団子
<効き目のあるもの>ネキリムシ・コオロギなど
<解説>野菜の根元に置くと、ネキリムシやコオロギなどが米糠の甘い匂いに誘われて来て食べて死ぬ。5ヶ月くらい効き目がある。毒草です、取り扱いに注意が必要です。
<作り方>アセビ液に米糠とつなぎの小麦粉を入れ練って団子にする。
<使い方>野菜の根元に置く。

●米のとぎ汁
防虫効果は不明。
ハエやナメクジを呼び寄せる原因ともなるので注意が必要。"


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