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2010年3月13日土曜日

ダイズ栽培、日本国内の各地域向けに解説したページ(1)

ポイント:
ダイズはその根に根粒バクテリアを集め、窒素肥料を自家生産する。
そのため、地力が落ちにくい作物だ。
どちらかというと、手間もかからない作物だが単価が安いため商品価値が低い。
だが、輪作するためには不可欠だ。
地域ごとに栽培方法を解説している貴重な情報をお知らせする。


「大豆を作ろう」Home Page
大豆を栽培してみようという農家の方々の 
参考になるホームページをめざしています。

大豆栽培ホームページ (近畿中国四国地域版)
大豆栽培上の問題と参考技術

・病虫害
病虫害に関しては,他の大豆産地と比べてウイルス病や線虫の発生は少ないものの,白絹病や黒根腐病のような立枯性病害の発生が多くなっています.立枯性病害に関しては耕種的な防除が最も有効です.

紫斑病
無病種子の使用,種子消毒,殺菌剤の散布
従来使用されていたチオファネートメチル等に耐性を有する紫斑病菌が拡がっており,耐性菌に対してはベルクート水和剤やゲッター水和剤が有効

白絹病
輪作,播種前の湛水,罹病株の抜き取り,殺菌剤(フルトラニル等)の株元散布

ウイルス病
無病種子の使用,罹病株の抜き取り,アブラムシの防除


鳥害
集団化と一斉播種,麦収穫直後に播種,麦わら被覆,忌避剤の粉衣

獣害
トタンや電気柵で囲う(通年,補修を怠らない),忌避剤(結実~収穫期のみ),周囲の草刈り


近畿中国四国地域の主な害虫と防除

近畿中国四国地方における主要な害虫は、莢・子実を加害するシロイチモジマダラメイガ、マメシンクイガ、マメヒメサヤムシガ、ダイズサヤタマバエ、カメムシ類、、葉を加害するハスモンヨトウ、ハダニ類、アブラムシ類、芽生えを加害するタネバエなどである。これらの害虫は地域によって主要種、発生量、発生時期が異なるため、各府県の防除指針に従って適切に防除を実施する。


主要害虫
シロイチモジマダラメイガ
 成虫は5~6月、6月中旬~7月中旬、8月、9月上・中旬の4回発生し、莢や莢近辺に産卵する。ふ化した幼虫は莢内に食入して子実を食害する。被害は第2回成虫、第3回成虫によるものが大きい。成虫による産卵時期とふ化幼虫の莢食入時期が防除適期である。

マメシンクイガ
 成虫は8~9月に発生し、莢、托葉に産卵する。ふ化幼虫は莢に食入し子実を食害する。山間部などの低温地帯で発生が多い。産卵、ふ化幼虫の莢食入時期の成虫発生期から若令幼虫期にかけて防除を実施する。
マメヒメサヤムシガ
 第1回成虫は4月に発生し、年に3~4回発生する。ダイズでは8月~10月にかけて発生する第3回、第4回成虫による被害が大きい。若葉に産卵し、着莢以前は若葉を綴って食害する。着莢後は莢を綴り合わせ、莢や子実を食害する。若葉を綴る初期被害に注意し、着莢後の食入を防ぐ。

ダイズサヤタマバエ
 成虫は5~6月から晩秋にかけて発生する。開花後の稚莢内の子実付近に産卵し、ふ化幼虫が加害する。被害を受けた莢は一部がふくれ、虫えいとなる。開花後期から莢伸長初期が防除適期である。

カメムシ類
 吸実性カメムシとしてホソヘリカメムシ、アオクサカメムシ、イチモンジカメムシ、ブチヒゲカメムシなどが主要種である。莢の伸長初期から子実肥大期にかけて防除する。

ハスモンヨトウ
 年5~6回発生し、8月~9月以降に幼虫が葉や若莢を食害する。ふ化幼虫は卵塊付近で集団で葉肉を食害する。発生初期の若令幼虫期が防除適期である。

アブラムシ類
 ダイズアブラムシ、マメアブラムシ、ジャガイモヒゲナガアブラムシなどの寄生が多い。ダイズアブラムシは5月から有翅虫が飛来し、6~7月にかけて増殖し、8月から9月に多い。ダイズモザイク病ウイルスを媒介する。ウイルス病防除のためには播種時に薬剤施用するなど、初期の防除が重要である。

タネバエ
幼虫が発芽中の種子や芽生えを食害する。土壌の湿度が高かったり、有機物含量が多いと発生しやすく、比較的低温条件を好むため、4~5月に多い。播種時に粉剤等を土壌施用する。

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