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2009年8月3日月曜日

加熱処理による規格外農産物の飼料化技術 — 農林水産研究情報総合案内

ポイント:
しょうゆ粕などが飼料の水分調整剤に利用できるのは素晴らしい。
他にも、水分の少ない醸造粕が水分調整剤にりようできるかもしれない。


加熱処理による規格外農産物の飼料化技術
 ― 農林水産研究情報総合案内




[要約]

ばれいしょ、ながいも、にんじん、たまねぎなどの規格外農産物を水分調整剤と混合して80℃、3.5~8時間の加熱処理によって飼料化出来る。この飼料は牛の嗜好性も良好である。

北海道農業試験場・畜産部・飼料評価研究室
[連絡先]011-857-9236
[部会名]畜産・草地(畜産)
[専門] 動物栄養
[対象] 家畜類
[分類] 指導


[背景・ねらい]
近年、北海道ではたまねぎ、ながねぎなど根菜、野菜の作付が増加している。選別場では農産物の規格外品が大量に出て、これらは産業廃棄物として処理されている。そこでこの残渣を飼料として有効利用する技術を開発する。

成果の内容・特徴]


ばれいしょ、ながいも、にんじん、たまねぎを原料に、安価で入手が容易なふすま、醤油粕を水分調整材に用いた。飼料調製は原料を装置に投入し、80℃で一定時間加熱乾燥して行った。製品の評価は飼料成分分析並びに家畜による消化試験、採食試験で行った。
① 原料の混入割合は35~60%であり、それらを調整材と混和して装置に投入し3.5~8時間加熱、3時間冷却を行う事で、水分含量6~19%の製品を調製することが出来た。また歩留まりは92~96%であった。(表1)
② 飼料成分のうち水分は醤油粕を用いた区が高い傾向を示した。粗蛋白質も醤油粕を用いた場合2~3%高まった。ADF含量は13~30%の範囲でばれいしょ区が最も低く、たまねぎ区が高かった。NDF含量はたまねぎ区が高く、ついでながいも、にんじん区の順で、ばれいしょ区が少なかった。(表2)
③ それぞれのTDN含量(醤油粕を調整材にしたもの)はながいも75%、にんじん77%、ばれいしょ77%、たまねぎ81%であった。ふすまを調整材にした場合はいずれも前者より6~7%高く、ばれいしょ84%、ながいも82%、にんじん84%、たまねぎ85%であった。(表2)
④ 乳牛はいずれも採食し、嗜好性は問題がなかった。


[成果の活用面・留意点]
①野菜・根菜選別場から出る副産物の飼料化に活用できる。
②飼料調製に当たっては材料によって乾燥時間が異なるので、予備試験が必要である。


[その他]
研究課題名:農産加工副産物等の飼料評価法の開発
予算区分:経常
研究期間:平成6年~9年


発表論文等:加熱処理による農場副産物の飼料調製と飼料特性、弟92回日本畜産学会大会発表予定、1996


2009年8月2日日曜日

ジャガイモそうか病菌は飼料利用した後で死滅するか

ポイント:
ジャガイモの病気であるそうか病の菌が、飼料として利用された後の堆肥に残っていなければ、その堆肥をジャガイモ畑に戻せるかどうか、ということが重要。


でん粉粕中に存在するジャガイモそうか病菌の飼料利用場面における動態 
: "成績概要書 (2007年1月作成)
in 北の農業情報広場

課題分類:
研究課題:でん粉粕中に存在するジャガイモそうか病菌の飼料利用場面における動態
(予算課題名:道内農産副産物を利用した資源循環型畜産技術の開発
2)でん粉粕の畜産的利用におけるそうか病菌の動態解明と伝搬防止技術の開発)

担当部署:道立畜試・畜産環境科、十勝農試・病虫科
協力分担:なし
予算区分:受託
研究期間:2004~2006年度(平成16~18年度)




1.目的
ばれいしょでん粉の製造工程で発生するでん粉粕には、ばれいしょの難防除病害であるジャガイモそうか病菌が含まれることが知られている。このため、飼料利用によるそうか病菌の拡散の懸念が利用促進の妨げの一因となっている。そこで、飼料利用場面におけるそうか病菌の動態をサイレージ発酵、牛消化管内および堆肥化過程についてそれぞれ検討する。

2.方法
1)道内でん粉工場のでん粉粕中ジャガイそうか病菌数
2)でん粉粕のサイレージ発酵過程におけるそうか病菌の消長   
3)牛消化管内におけるそうか病菌の消長
4)牛ふんの堆肥化過程におけるそうか病菌の消長

3.結果の概要 
1)調査した道内4地域のでん粉工場いずれのでん粉粕からもそうか病菌が検出された。その菌数は、4×102~4.3×103/g(検出限界3×102/g)であった。
2)-(1)でん粉粕中のそうか病菌はサイレージ発酵過程で死滅することが明らかになった。そうか病菌は貯蔵温度が高いほど短期間で不検出となり(表1)、一定の温度と日数(4℃・29日、
15℃・22日、25℃・7日)を経たでん粉粕サイレージを土壌に混合してばれいしょを栽培してもそうか病の発病はみられなかった(表2)。サイレージ発酵過程における有機酸の生成と
pHの低下(図1)がでん粉粕中そうか病菌の死滅に関与することが示唆された。
2)-(2)カビ抑制や栄養価改善を目的としたでん粉粕への尿素添加は、多量に添加するとpHが低下せずにそうか病菌が生残する場合があった。しかし、カビ抑制や栄養価改善に適当とさ
れる添加量(表面添加:100g/m2、混合添加:0.5%)では、無添加と同様にサイレージ発酵の進行に伴いそうか病菌は不検出となった。
2)-(3)水分調整を目的としてビートパルプをでん粉粕に添加してサイレージ化すると、pHは無添加に比べやや高まったが、そうか病菌は無添加と同様に減少して不検出となった。
3)-(1)培養したそうか病菌を混和した飼料、またはそうか病罹病いもで作成したでん粉粕を牛に給与しても、ふん便からそうか病菌は検出されなかった。また、得られたふん便を原料とし
た堆肥を土壌に施用してばれいしょを栽培しても、そうか病の発病は認められなかった(表3)。
3)-(2)そうか病菌は第一胃内容液(pH6~7)中では顕著な菌数変化は見られなかったが、十二指腸内容液(pH2.4)中では指数関数的に減少した(表4)。
4)そうか病罹病いも由来でん粉粕とふん尿との混合物サンプルを堆肥に埋設し、切返し時に回収した混合物サンプルからそうか病菌の検出を行ったところ、50℃・5日以上の発酵熱に曝
さらされた箇所では検出されなかった。さらに、この混合サンプルを土壌と混和してばれいしょを栽培したところ、そうか病の発病は認められず堆肥化過程での死滅が確認された。


でん粉粕中のそうか病菌はサイレージ発酵過程および牛消化管内で殺菌作用をうけて死滅することが明らかになった。また、堆肥化熱による殺菌効果も期待される。以上のことからでん粉粕の飼料利用によりそうか病菌が拡散するリスクは極めて低いことが示された。




4.成果の活用面と留意点
1)本成果は、でん粉粕の飼料利用によるジャガイモそうか病菌拡散防止対策の参考とする。
2)でん粉粕の飼料利用場面でのそうか病菌拡散リスクを低減するには以下の点に留意する。
①でん粉粕は良質サイレージ化をはかり十分にサイレージ発酵が進行したものを給与する。
②カビ抑制や栄養価補給を目的とした尿素添加は適添加量(表面添加: 100g/m2、混合添加: 0.5%)を遵守する。
③変敗して廃棄するでん粉粕を混合した堆肥は通常の堆肥とは別に貯留・堆肥化し、草地・飼料畑に散布する。
3)ジャガイモ塊茎褐色輪紋病の病原ウイルスを媒介するジャガイモ粉状そうか病菌は、耐久体を形成し他の病原菌と比較して熱などに対する耐久性が高い恐れがあることから、病原を
拡散させないためでん粉粕を給与した牛のふん尿堆肥は草地に還元し、当面畑地への還元を避ける。

5.残された問題とその対応
1)ジャガイモ塊茎褐色輪紋病の病原ウイルス(PMTV)を媒介する粉状そうか病菌のでん粉粕中における存否解明とその飼料利用場面における消長"


2009年8月1日土曜日

エチゼンクラゲは良質の肥料になる

ポイント:
問題は、回収技術。重いため、ポンプによる吸出し、乾燥化、など複数の工業技術の工業技術が必要だ。

短く斬れ エチゼンクラゲが宝の山に!?・・あの厄介者から薬品を精製

◇海の厄介者・エチゼンクラゲ、
 大三島と桜島で肥料化実験へ…愛媛大とマルトモ 砂漠救う?
 保水力と栄養分着目

 日本海などで深刻な漁業被害をもたらしているエチゼンクラゲを、
 砂漠の緑化に役立てようと、
 愛媛大と伊予市の食品製造会社が共同研究を進めている。
 保水性が高く栄養分が豊富なクラゲを乾燥し、肥料にする技術で、
 大型のエチゼンクラゲを使えば、
 大量に安価な肥料が調達できるというアイデア。
 同社は肥料化技術の特許を出願しており、
 漁業関係者は「海の厄介者が
 砂漠の救世主になる日が来るかも」と期待している。

 愛媛大農学部の江崎次夫教授(環境緑化工学)のグループと
 食品製造会社「マルトモ」(伊予市)。
 エチゼンクラゲによる漁業被害を受け、
 昨年6月から実験を行っている。

 江崎教授によると、クラゲの体は99%が水と塩分で、
 残り1%は窒素、リン酸、コラーゲンなどの栄養分。
 細胞一つひとつが大きい「高分子細胞構造」により、
 大量の水を吸収できる特徴がある。

 実験では、マルトモが持つクラゲの乾燥技術を使って
 2~3センチ大の乾燥片をつくり、
 ブナ科のアラカシの苗に与えて5か月間、屋外の植木鉢で育成。
 その結果、乾燥片を与えた鉢は15~18センチに成長し、
 与えなかった鉢(8~9センチ)と比べて、2倍近い差があった。

 江崎教授は、雨水を吸収した乾燥片が適度に鉢を潤したほか、
 クラゲの栄養分がアラカシの成長に効果を表したと結論。
 来年春には大規模な山林火災に遭った今治市の大三島や、
 山灰性の土地が広がる鹿児島市の桜島で、
 実際に日本海のエチゼンクラゲを使い、
 植物を根付かせる実証実験を行う計画という。

 江崎教授は「将来は、アフリカや中国など、
 特に砂漠化が心配される土地での実用化を目指したい」
 と話している。

   (読売新聞)


2009年7月31日金曜日

エチゼンクラゲ大量発生懸念 漁協警戒、県も対策へ

掘り出しニュース:エチゼンクラゲ大量発生懸念 漁協警戒、県も対策へ
in - 毎日jp(毎日新聞)

鳥取】深刻な漁業被害を出すエチゼンクラゲの3年ぶりの大量発生が懸念されており、鳥取県内の漁業関係者も警戒を強めている。駆除や処理の決定打は見いだされていない。県も対策連絡会議を設置し、漁協や海上保安庁ら関係者と連携して対策に乗り出した。

エチゼンクラゲは最大で直径1メートル以上にもなる。漁網に入り込むと、魚が入りにくくなる上、毒針で魚を傷つける。網が破れることも。02年8月には、県東部の漁協に所属する小型底引き船がクラゲがかかって重くなった網に引っ張られ、転覆する事故も起きた。

05、06年に日本近海で大量発生。境港でも両年とも約2500トンものクラゲが陸揚げされた。

昨年は大量発生しなかったが、水産庁は6月30日、長崎県対馬沖でエチゼンクラゲが定置網に混入したと発表。同庁は今月3日、全国の漁業関係者を集めて「大型クラゲ全国協議会」を開催し、大量発生への注意を呼び掛けた。


県内では、漁業関係者が大量発生した場合の駆除や処理に頭を悩ませている。県漁協は06年と07年、クラゲを破砕する特殊な網を使って駆除を試みたが、「網が重く、大きくて使いにくい」と改良を求める声が上がっている。境港では05年、境港クラゲ対策協議会が設置され、06年にクラゲを処理する機械を公募したが、実用に耐える機械はなかった。

県が7日、設置した県大型クラゲ対策連絡会議には、県水産課のほか境海上保安部、県漁協、県沖合底引き網漁協の関係者らが出席。駆除漁具や処理について意見交換し、出現情報を連携して収集していく体制を確認した。【宇多川はるか】

2009年7月14日


河北新報 東北のニュース/“訳あり”めん、飼料に大変身 エコ貢献、経費も削減 宮城

“訳あり”めん、飼料に大変身 エコ貢献、経費も削減 宮城
in 河北新報 東北のニュース

エコ飼料を作る真空乾燥機に、規格外のめん類を投入する工場スタッフ。袋は自動的に破られる=栗原市高清水の高清水養豚組合

ブランド豚「スーパーゴールデンポーク」を育てる農事組合法人「高清水養豚組合」(栗原市高清水)が宮城県内の製めん業者など4社と連携し、「エコフィード」と呼ばれるリサイクル飼料製造に乗り出した。廃棄される規格外のめんなどを豚の飼料に再利用する試みで、飼料自給率の向上や廃棄物減量など利点が多い。東北各地の食品製造業者に呼び掛け、連携先の拡大を図る。

製めん業者はマルニ食品(登米市)と千鳥屋製麺(めん)所(仙台市)、宮城シマダヤ(大崎市)の3社。大手パン製造業者1社も試験的に参加した。組合が6月、月300トンの飼料原料を製造できる真空乾燥処理機を導入、事業が始まった。

製めん各社は、重量が不足したまま袋詰めされた出荷前のラーメン、うどんなどの規格外品を有償で1日約2トン提供。処理機で低温乾燥させると、約1トンの飼料原料となり、組合関連企業でトウモロコシに大麦を加えた飼料に10%配合し、製品化する。

めん類は従来の飼料成分と同じ麦類で、肉質に支障がないという。エコ飼料は早ければ今月から食べさせ、育った豚を9月にも出荷する計画。エコ飼料は、登米市や福島県内などの農場にも販売する。

組合は昨年の輸入飼料高騰や国内の食品廃棄率の高さに対する「もったいない」との思いから、エコ飼料に取り組んだ。宮城県の助言を受け、製めん業者らと正式契約の準備を進めている。

食の安心・安全に対する消費者ニーズに沿った品質基準の厳格化を背景に、規格外品の廃棄量は増加傾向にあるという。廃棄物扱いで処理費用がかかることから、製めん業者もエコ飼料化には前向きだ。

千鳥屋製麺所はめん類やギョーザ皮生地の残渣(ざんさ)を1日1トン、週に3日提供する。「廃棄物減量と経費節減ができ、互いにメリットがある。消費者にも価格で反映できる」と説明する。

宮城シマダヤも「人が食べてもいい品物のリサイクルで、環境負荷の低減になる」と強調。マルニ食品は「同業者が複数協力した方が素材集めなどの面でもいい」と事業の安定化に期待する。

養豚組合の辺見良一組合長は「ものを大切にするという原点に戻ろうと考えた。事業を軌道に乗せたい」と意欲を見せている。

[エコフィード] 食品廃棄物を使ったリサイクル飼料。パンくずやジュースの搾りかすなど食品の加工過程の残渣、コンビニエンスストアやスーパーなどで賞味期限切れになった加工食品、飲食店の残渣などを資源とみなし、家畜用の飼料に加工する。

2009年07月17日金曜日"